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人により、問題を抱えながらも我慢して夫婦を続けることもあれば、離婚を決意して新たな人生を送ろうと思う事もあり、その価値観は様々です。

(2017/03/31)

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人により、問題を抱えながらも我慢して夫婦を続けることもあれば、離婚を決意して新たな人生を送ろうと思う事もあり、その価値観は様々です。

 私の場合は、後者でした。妻に愛情を感じなくなった私は、離婚をするにはどのような手続きが必要なのか、またどのように進めていけばいいのか等を教えてもらおうと、新宿にある法律相談センターに申し込みました。そこで、担当でついた弁護士の方に話を聞いてもらい、今後の進め方等を聞きました。

 平成14年から17年の間に3度の離婚調停を行いましたが、不調に終わりました。その調停の間の平成15年3月に別居し、当時仕事をしていなかった妻へ子どもの養育費を含む婚費を決めました。

 不調に終わった調停の後、平成18年に離婚裁判を提訴しました。その時には、法律相談センターで相談した弁護士の方に、新たに説明する手間を惜しんで、代理人をお願いしました。後から考えれば、この時に代理人の選定を慎重に行えばよかったと思っています。

裁判は平成20年3月に請求棄却との判決が出ました。判決理由を見ると、裁判官も迷っているように私は思いました。

 その時には、控訴する事も出来ました。しかし代理人としてついてくれた弁護士の先生は、非常に事務的で忙しいそぶりがみえみで、その先生に対してどうしても信頼感を抱くことができず、私は控訴する事を断念しました。

 その後、記憶は朧気ですが翌年の春だったように記憶しています。新聞のコラムで福本先生の記事を拝見いたしました。それは、おそらく福本先生に過去依頼された方が福本先生の事を書いていたもののように思いますが、夫婦間の問題を多く取り扱っていた事、初回は時間に関係なく相談を聞いてくれることが書かれていました。

 その記事を拝見し、すぐに連絡をして話を聞いてもらいましたが、その時には具体的に次回行動を起こそうと思った時に、また連絡してくださいという事で終わりました。

 

 その年か翌年だったと記憶していますが、会社から、数年前から配偶者に所得があるようなので所得証明を出して欲しい旨、連絡がありました。年1度の源泉所得の申請の度に確認し、妻は働いていないと聞いていたのですが、調べてみると数年前から働いていて所得があることがわかり、会社経由で税務署より追徴を受けました。

 この事があり、当初しらばっくれた対応をされてもいて、私は再び法的手続を執る事を決意しました。そして、その代理人は福本先生にお願いしました。

 それから約8年間、調停や裁判を続けました。なかなか離婚を承諾してくれない上に、この間私に対する嫌がらせととれる行動もあり、精神的に非常につらい日々が続きました。会社の都合で、地方に転勤となり、打合せや調停の度毎の移動も大変でした。なかなか終わらない事への苛立ちから、先生に感情をぶつけてしまう事も度々ありましたが、そんな私を慰め、寄り添ってくれるときもあれば相手の弁護士や裁判官に私に替わって激しく抗弁してくれたり、福本先生は非常に人間的な、非常に‘熱い’弁護士さんでした。

 福本先生にお願いしてよかったと心から思っていますし、近くに同じような事で悩んでいる人がいたら、福本先生を迷わず紹介するつもりです。