東京で食べる夏の九州の魚

2010年8月9日
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東京で食べる夏の九州の魚

月の最終週、きさらぎ法律事務所一同で、『夏の九州の魚』を食してまいりました。

『よかとこ九州』に度々登場する『磯貝』が、東京丸の内に出店し、『東京に居ながらにして、九州の味を堪能できる』という魅力に勝てず、きさらぎ法律事務所一同、『磯貝 丸の内店』へ出掛けてみました。

この時期の九州には、東京では滅多にお目にかかることのできない種類のお魚が、たくさんいます。

せっかくなので、『東京で食べる夏の九州の魚』の味をお伝えすべく、今回の『よかとこ九州』では、磯貝丸の内店で戴いた旬のお魚とお料理について、写真付きで解説していきたいと思います。

ちなみに、私たちが来店した日の『磯貝』のお薦めメニューです。

本日のお刺身メニュー

本日のお食事メニュー

以下、弁護士福本(以下『福本』)と、九州について、まだまだ勉強中の、きさらぎ法律事務所職員の片野と吉澤(以下『片野』『吉澤』)が、『東京で食べる夏の九州の魚』について、解説と、個人的な感想をコメントしていきます。

―福本―
今が旬の唐津のうに、絶品です。それだけに、値段と量が『丸の内』で…。
ただし、自信を持って言えるのは、「北海道より、はるかに美味しい」です。

―片野・吉澤―
うにの身が、一つ一つしっかりして、甘く、濃厚な味でした。量が少なかったのが、残念でした…。でも、『うに』と言えば、やはり唐津です。

―福本―
この時期しか目にすることのできない有明海の珍味。唐揚げですが、殻ごと食べられます。
干潟に筆を差し込んで獲る独特の漁と聞きます。

―片野・吉澤―
見た目は、エビのような、シャコのような姿で、一見、グロテスクな感もあるのですが、一口、また一口と、食べるごとに(食べる場所によって)味が変わり、なんとも表現し難い、とても深い味わいでした。今までに体験したことのない味でしたが、とても美味しかったです。
欲を言えば、料理前の『まじゃく』を、一目見てみたかったです。


お刺身6点盛
(天然真鯛,いさき松皮造り,車海老,かんぱち,鯖,ホタテ)

―福本―
全て天然物にこだわる磯貝名物の『縦長のお皿』が懐かしい。
壱岐対馬の中トロ,くじらがないのは、やはり丸の内だから?
それにしても、ホタテはないでしょう。せめてヤリイカか、アジが欲しかった。

―片野・吉澤―
天然真鯛は甘く、いさきは皮目部分を炙ってあり、身がしっかりしていて、美味しかったです。
車海老は、頭だけ別に焼いてあり、パリパリと食べられ、かんぱちは、程良く脂がのっていました。
サバを生で戴く機会はめったにありませんが、生臭さもなく、美味しくいただきました。

―福本―
これが東京で食べられるとは…涙。
まじゃく同様、食べるのは、福岡・熊本の人間くらい?
初夏が旬で、そろそろ終了の時期。今年も食べることができて良かった。
バリバリ かもう!

―片野・吉澤―
一匹の大きさは手の平くらいで、見た目は恐そうですが、塩味が効いおり、まじゃく同様、こちらも初めて体験する味でした。
白身のお魚で、骨が多く、頭の部分は堅く、身はしっかりしているので、歯ごたえがありました。 ちなみに、スズメダイとのことです。

―福本―
『磯貝』の名を轟かせた逸品。スーパーのつぼ鯛とは違います。絶対に食べるべし。

―片野・吉澤―
お酒にもご飯にも、とてもよく合う一品です。脂がのっていて、身離れもよく、とても美味しく戴きました。ちなみに、皮まで食べられます。

―福本―
魚それぞれの特徴を、最大限に引き出す大将(失礼、社長)の腕によるもの。
マグロは刺身だけではありませんよ。

―片野・吉澤―
見た目は普通のハンバーグ。箸で割ってみると、しっかりとした身の中には、いろいろな野菜が入っていました。
触感は、「お肉と似ているような、でも、やはりお魚のような…」という不思議な触感で、味は、しつこくなく、とてもあっさりとして、魚の臭みもないので、「ほんとにマグロの頭…?」と、問いかけたくなってしまうくらい、さっぱりとした一品。
『大人の味のハンバーグ』という印象を受けました。

―福本―
福岡で『煮付け』と言えばこれ。関東人にも合うと思う。
ただし、『赤ムツ』を知ると、食べられなくなる?

―片野・吉澤―
赤ムツの煮付けは、その身を口に入れた瞬間、『ほろり』と溶けるのに対し、あらかぶの煮付けは、一つ一つの身がしっかりしていて、食べごたえがありました。

―福本―
激戦区福岡に、新たに登場した名人による作品。

―片野・吉澤―
口に入れた瞬間は少し辛く、『身が詰まっている』という感じで、辛いだけではなく、旨みが凝縮されていました。

―福本―
『磯貝』の初期(カウンターのみ8坪,予約不可のころ)、藤崎本店で、特別に出してもらってから、ファンになりました。

―片野・吉澤―
本来のメニューには、『アジの野菜あんかけ』とありましたが、お店の人にお願いし、特別(?)に、イサキで作ってもらいました。
今が旬のイサキと、野菜のうまみ、そして、あんかけが程良くからみ合い、箸が止まりませんでした。
ちなみに、イサキはカラリと揚げてあるので、頭から尻尾まで、余すことなく、全て食べられます。香ばしくて、とても美味しかったです。

―福本―
やはり旬のアジは、新鮮で、大きくて、柔らかい。
でも、できればキスフライを食べたかった。

―片野・吉澤―
想像していたよりも大きなアジで、まずはその大きさに驚きました。
身は、ちょうど良い大きさに分けられて、揚げてあり、ホクホクでした。
こちらも、フライにされた身だけでなく、頭から尻尾まで、バリバリと食べられます。フライの身も美味しいのですが、頭と骨も香ばしくて、とても美味しかったです。

―福本―
一つ息抜きを。これは、隠れた磯貝の名作。ファンも多い。

―片野・吉澤―
レギュラーメニューのやまいもステーキ。やまいもの触感を残しつつ、大きな一枚のステーキになっていて、やみつきになる味です。

―福本―
あげだしにサバを使うところが磯貝らしい。
秋よ、こいこい、サバが美味くなる。

―片野・吉澤―
サバ独特の臭みがなく、あっさりとしていて、「こんなにサバは美味しかったんだ…」と、サバについて考えさせられる一品でした。

最後に、『イカの塩辛(ゆず風味)』を戴きました。
(写真を撮るのを忘れてしまいました…)

―福本―
かの『てら岡』のゆず風味の塩辛と比べ、歯ごたえがある。
この時期、ヤリイカを使っているのだろうか。

―片野・吉澤―
『塩辛』と聞くと、『イカワタ』のイメージでしたが、磯貝の塩辛は、上品なゆず風味で、さっぱりとしており、『てら岡』の塩辛とは、また違った美味しさでした。

以上が、きらさぎ法律事務所一同が堪能した『東京で食べる夏の九州の魚』です。

心残りは、『鱧の梅肉ゼリー和え』(丸の内店メニューに、『鱧の南蛮漬け』はありましたが…)、そして、「今の時期は、室見川の天然うなぎが食べれるんだけど…」と、福本から聞いていたので、今が旬の『室見川のうなぎ』を期待していたのですが、残念ながら、丸の内店のメニューにはありませんでした。

「やはり旬の物を食すならば、その本場である九州へ行かなければ!」と実感した7月でした。