信頼関係を築くには

2015年1月13日
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2015年1月2日と3日、今年も新春恒例の箱根駅伝が行われました。

青山学院大学が、10時間50分を切る史上最高のタイムで初優勝しました。

 

青山学院大学は、レース前優勝候補の一角に挙げられておりましたが、本命とされる大学や連覇を狙う大学もあり、実際断トツの完全優勝を予想した人は、必ずしも多くはなかったのではないでしょうか?

 

青山学院大学の監督さんは、脱サラして退路を断ち、縁もゆかりも無い青山学院大学に、11年前に奉職されたそうです。そのころは、30年以上も箱根駅伝出場から遠ざかっていた大学を、2年後には大会に出場させ、翌年からは連続出場のシード権を獲得し、ここ数年は、強豪校のひとつに挙げられるまでになって、遂に初優勝を成し遂げられたたいうものであります。

 

スポーツ界では、『名選手必ずしも名監督にあらず』と言われてはいるものの、自身元陸上選手ではあったとは言え、箱根駅伝に出場経験がなく、関東にも無縁な生活を続けていた会社員が、よくこの道を選び、また、結果を出されたと感心いたします。『外様』で結果が現れない時期、廃部の危機もあったそうです。

 

青山学院大学の原監督は、サラリーマン経験がとても役立ったと言われました。会社員時代、営業を担当して、人と接すること、会話し、信頼を得ることの大切さを学んだそうです。

多くの駅伝監督は、勝つためには、マネジメントとリクルートの重要性を仰います。それはそうなのだと思います。よく、スカウトと言う言葉が使われますが、原監督は、自ら新規部員を探し出しては直接話をし信頼を得ること、マネジメントの本質は、管理ではあるけれども、効果を得るためには、良いと思ったことはどんどん取り入れること、営業成績を上げるべく、かつて自身が獲得目標を置いた経験を活かして、学生には、常に高いところに目標を設定するよう、自主性を重んじたと報じられでおりました。

 

これは、学ぶべきところは多いです。人から信頼を得るにはまず自分から飛び込むこと、そしてよく話をすることでしょう。また、良い結果を得るには、手が届きそうなところで納得妥協するのではなく、掴み取るような努力を要すると言うことだと思います。これを言うは易しではありますが、選手学生達も、よく実践できたものと思います。監督に対する信頼が強固だったからでしょうか。

 

弁護士業務に携わる過程で、よく、裁判等で良い結果を得るには、何が大切ですか?と問われます。私は、依頼者と弁護士との信頼関係だと答えます。ですが、この信頼関係をいかに強いものとしていくか、これは言うは易し、しかし永遠のテーマに違いないといつも思っています。そんなとき、信頼を得て結果を出した方々から学ばなればならないと心する毎日であります。

 

青山学院大学優勝おめでとうございます。