先日ですが、上野駅を利用しました。
上野駅を通ることはありますが、上野駅のいわゆる下のホームから、乗車することは、珍しいことです。
上野駅の下のホーム、13番線から17番線までは、ローマ中央駅に似て、『行き止まり』になっております。ここは、まさしく終着駅そのもののようであります。
どこかに故郷の香を乗せて、入る列車のなつかしさ‥‥‥。
集団就職、出稼ぎ、金の卵等等、懐かしい思いがおありの方が、いらしゃるしょう。上野駅は、東北の匂いがするとは、よく、小説やドラマで言われるところです。
上野駅が、終着駅らしくなくなったのは、東北新幹線が東京駅始発となったこと、夜行列車がほとんどなくなったことが、影響していると思います。さらに近々、これまで常磐線等上野駅が終点だった電車を、一部東京駅まで延長する計画が進行しておりますから、上野駅の終着駅らしい面影は、さらに薄れると思われます。
終着駅と言うと、奥村チヨさんの落ち葉の舞い散る停車場は、悲しい女の吹きだまり‥‥‥‥。を思い出すのは歳がバレそうですが、秋の寂しさがマッチする感があります。
ても進化する上野駅には、なぜか愛惜の念を感じないのでは?それは、終着駅らしさを失ったからでしようか?
いっぽう、どうにも『終着駅』が似合わない路線がありますね。
ぐるりと回る山手線です。
でも、それぞれの駅には、何かのイメージがあるように思います。渋谷駅は、若者が集う、新橋駅は、サラリーマンオジサンの街、代々木駅は、予備校学生が多い等です。
若者の匂い、オジサンの匂い?
山手線には、ターミナル駅と言われる駅が多いですね。例えば、新宿駅には、私鉄である小田急線、京王線が入っています。こちらにとっては、新宿駅は終点、終着駅なのです。 小田急線、京王線で終点新宿駅に着いた人は、やれやれお疲れ様、あるいは愛惜の思いがあるでしょうか?
こらから仕事だ!遊びに行くぞ!等等、この先への通過点であるとが多いのではないしようか?
上野駅も、まさに通過点ですね。
くじけちやならない人生が、あの日、ここから始まった‥‥‥。
ああ上野駅の歌詞です。
上野駅は、終着駅でもあり、始発駅だったのです。それは、朝私鉄の終着いて、さあ、これから頑張るぞ!‥‥‥。新宿駅と同じですね。
鉄道には終着駅はあっても、人生には終着駅はありません。