失言とされる中には確信もあります。

2015年10月24日
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河野太郎氏は、自民党きっての脱原発派知られています。これまでも、与党重鎮から、お小言を頂戴するような発言されてきました。それが河野太郎氏、安倍改造内閣に、初入閣しました。河野太郎氏、行革大臣就任パーティで、「政府の一員となる以上、政府の外に向かっては、政府の政策を擁護していく」と、脱原発などの持論を封じることを、明らかにしました。おめでたい席であり、このことは、今日は申しません。

このパーティには、もう一人の太郎さんが来賓としていらして、こんな祝辞を述べたそうです。「河野太郎とかけて、北海道の釧路ととく。そのこころは、『失言(湿原)』が多い」。もっとも、当の太郎さん、このダジャレを思いついた北海道で、「軽減税率は面倒だ。財務省は、反対だ」と発言し、折角公明党の機嫌を取ろうとした安倍首相の足を引っ張るような本音を言ったばかりでした。この後続いて祝辞を述べた菅義偉内閣官房長官は、「先ほど河野太郎ちゃんが失言が多いと話があったが、私は、福岡の太郎さんの失言をいつも気にしているんです。」と、本音を述べられたのでした。

今、私は福岡に居るのですが、「福岡の太郎さん」とは、麻生太郎元内閣総理大臣であります。失言の中には、確信的な発言もありますが、私が聞いたことがある明らかにマズイなと思うもの幾つか並べてみましょう。なお、これは失言ではありませんが、英語が堪能な麻生太郎氏、あまり日本語は得意ではないようです。麻生太郎氏が読めなかった文字と言う本が出た?くらいですから。例えば、未曾有、踏襲、破綻、有無、参画、偽装……。まだあります。特に、四文字熟語はからっきしダメなようです。叱咤激励、面目躍如は?でしたもんね。

この方の本音と思われる発言は、考え方の違いですから、私にとっては、笑っていられるものではありません。例えば、「憲法改正は、喧噪の中で決めない方が良い。

 

ナチスドイツは、最も民主的と言われたワイマール憲法を、落ち着いた世論のもとに変えてしまった。あの手口学んだらどうかね」「かつて東京で、美濃部革新都政が誕生したのは、女性が美濃部スマイルに騙されたからだ。女性に参政権を与えたのが最大の失敗だった」。まだありますが、腹が立ちますので止めておきます。

それでは失言シリーズ行きます!
「日本ほど安全で治安の良い国はない。ブサイクでも美人でも、夜中に平気で歩けるのだから」
「終末期医療は、金がかかるから、さっさと死ねるようにしてもらわないといけない」
「金がないなら結婚しない方が良い。稼ぎがなければ尊敬されない。俺は金がないほうじゃなかったが、結婚は遅かった」
まだありますが、こちらは腹が立つと言うよりも、こっちがおかしくなってしまいかねないので、止めておきます。確かにこのところ、政治家太郎さんが流行っていますね。『○○党が死んだ日』と言い、喪服で国会に出席したのは、山本太郎参議院議員でした。もっとも私は、安全保障関連法案に関する一連の山本太郎氏の発言は、失言』だとは思えません。

太郎と言う名は、金持ちかどうか知りませんが、もともと天皇家の一子の名で、その後、武士階級で使われるようになった由緒ある名だそうです。日本の童話でも、金太郎、桃太郎、浦島太郎などあって、テレビのヒーローとして、ゲゲゲの鬼太郎、ウルトラマンタロウなんてありますね。与太郎とか三年寝太郎も聞きます。どうやら、おめでたいイメージですね。

さて、内閣の一員として、国の表舞台に立つ河野太郎さん、先輩太郎さんからの「失言に注意」のアドバイス、肝に命じられたでしょうか?でも、私が心配するのは、単なる失言ではありません。発言が失言ではなく、確信になってしまうことです。脱原発は、内閣に対する失言かもしれませんが、それは、河野太郎氏の確信であり、国民に対する失言ではありませんでした。

 

これが先輩太郎さんらのご指導よろしく、逆にならないことを願うばかりです。河野太郎さん、大臣就任おめでとうございます。