空の航空機を飛ばさないこと、航空機は、寝かせておかないこと。

2015年11月30日
テーマ 

写真 3 H27.11.24 写真 4 H27.11.24

 

 

日本は、周囲を海に囲まれ、火山もあるなど山岳地帯が多く、人口の多くは、平野部に集中しています。これは統計上人口密度の多少によって明らかになります。鉄道やバスは、人口が少ないところ、つまり人家のない場所には通りません。これら公共性ある事業も、私企業である以上、営業収支を無視することはできないでしょう。

反対に、人口が密集していない場所に設けられるものと言えば空港でしょう。東京や大阪、そして福岡等で暮らしていて、各地の空港を利用した方は、ずいぶん市街地から離れているなと感じられたと思います。それは、その地域で生活する人がおり、安全性や環境面から、近くに空港は開設できないのは当然だと考えます。歴史的事情等あるにしても、福岡空港や大阪伊丹空港は、例外中の例外だと思われます。

だいたい空港は、人里離れたもと山の中や、海岸線に沿って、また、海の中に人工島を造って開業されているものです。広島空港や鹿児島空港は、着陸寸前まで周りは山ですね。この両空港も、昔は、より街の中にありました。大分空港や松山空港等、海に接している空港も多いです。東京国際空港羽田もそうですね。

それから、海の中に人工島を造って空港を開業した例があります。長崎空港が有名でしたが、北九州空港も出来ました。新しく開業される人工島の空港は、24時間離発着可能を売りにしています。数年前に開業した羽田空港の4番目の滑走路は、早朝深夜便の離発着を可能とし、羽田空港の国際線誘致に、効果を発揮していると言えるでしょう。

国際線の重要性からすると、離発着時間が限られている空港は、各国は、乗り入れしにくいかもしれません。成田空港が、しばしば例にされています。

そんなことがあったのか、関西国際空港は、大阪湾泉州沖に開業しました。この空港は、大阪市内から離れていることや、伊丹空港神戸空港とのすみ分けの問題等あって、赤字だとされながらも、やはり国際空港の役割があり、LLCを呼び込むなどして滑走路を増やし、利用客の増大に奮闘しているようであります。

先日初めて中部国際空港を利用しました。東京にいる人間が、名古屋に行くときには、わざわざ航空機は利用しないと思います。そもそも、羽田空港と中部国際空港との間に空路が設定されていたとは、ほとんど知られていないのではと思います。現在羽田と名古屋中部との間には、ANA1便、JAL2便があります。


JAL便は、両空港を朝と夜遅くに出発する便が設けられていて、あまり存在を知られていないからか、空席がある限り、前日までに航空券を購入すれば、8.000円台の料金です。中部国際空港から名古屋までの名鉄電車の料金をプラスしても、新幹線より安上がりですみます。私は、今回中部国際空港駅が始発で、終点の名鉄岐阜駅まで乗車したので、三連休の最終日で、混雑が予想された名古屋駅乗り換えを、行きはすることなく、便利でした。

この中部国際空港もまた、人工島に開設された空港です。ですから、台風の影響等風が強い日は、欠航となることがままあります。内部、特に国際線出発口は、成田空港、関西国際空港とほとんど同じです。そして国際空港だから当然と言えば当然ですが、あちらこちらに海外からのお客様がおられます。特にアジアのある国の団体さん、ご家族は、すぐに『それ』とわかります。大きな荷物をカートで引っ張って、エレベーター出入口に固まり、他の利用者の出入りに協力?されないのでチョット困りました。私は、海外に行くことはありませんが、日本の観光客も、現地の文化習慣に慣れず、迷惑をかけているのかとも思ってしまいました。

それと、今回朝の羽田空港から中部国際空港へのJAL便を利用して気づいたことがあります。この空路は、ボーイング738型小型機が使われているのですが、この航空機は、国際線仕様だったことです。

つまり機内座席の前には、ビデオがあり、機内誌は英語版があって、ショッピングの案内本も複数用意され、オーディオも国内線とは異なりたくさん視聴可能となっていました。また、これは一般的によく見られる光景ではありますが、自社のキャビンアテンダントが、複数制服を隠して搭乗していました。

要するに、早朝羽田空港から中部国際空港に向かったこの国内線は、中部国際空港からは、海外おそらくさほど遠くない空港への国際線として使用されるのだろう言うことです。

例えは、中部国際空港から片道3.4時間の海外の空港に往復するのに、午前10時ころに出れば夕刻また戻って来れます。ただ、それで終わりにしないで、早朝羽田空港から機体を出し、夕刻から夜に中部国際空港に帰って来て、これを夜遅く羽田空港に戻すことができれば、このボーイング738型小型機を休ませる、つまり遊ばせておくことなく、効果的に利用できると言うものです。


もちろんこの私見を、日本航空に確認したものではありません(尋ねても、教えてくれるかどうかわかりません)。でも、たとえそうであったとしても、嫌な感じはいたしません。そのお陰で、安い料金で、利用することができました。もしかしたら、日本航空や全日空は、羽田と名古屋中部間の航空料金にはさほど意識はなく、こうして航空機のやりくりができること、空の機体を飛ばす必要がなくなることで採算は合っているのかもしれません。昔羽田空港を早朝6時30分に出る関西国際空港行きと言う便があって、1回利用したことがありました。この便も、ボーイング767型機の国際線仕様だったことを思い出しました。


そう言えば、幹線の早朝便は、JALもANAも、小型機が多い印象です。あまり利用客が少ないなら、無理して飛ばさなくてもと思えるものの、このような使い方があるのかもしれません。羽田空港から中部国際空港へ滅多に経験することがないであろう搭乗をして、新しいことに気づきました。これはひとつの企業努力かもしれません。

さて、この経験は、J1への自動昇格を目指す『アビスパ福岡』の2015年リーグ戦最終戦を観戦するため、正午ころまでに、岐阜市長良川競技場に行く必要性から生まれたものでした。今年は、アビスパ福岡に、いろいろ楽しませてもらいました。


試合に勝利しながらこの日J1への昇格がならなかったアビスパ福岡の試合を観戦後は、前日までに、中部国際空港から羽田空港への夜便が取れなかったゆえに、三連休で超混雑の名古屋駅から、ぎゅうぎゅう詰めの新幹線のぞみの自由席で帰京しました。航空機は、上手い利用をすると、得した感じになりますよ。

福本悟が大阪市内に行く場合、ふたつのことに注意します。

2015年11月27日
テーマ 
京王電鉄で、2001年3月最初に登場した女性専用車両は、2015年10月を過ぎたところで、全国の151ある鉄軌道事業者のうちその2割にあたる31事業者が、計82路線で導入しているそうです。

女性専用車両は、電車内での痴漢から女性を守るために導入されたものですが、2001年には、既に京王線を利用していた私は、女性専用車両が導入されたとき、車内放送とか、京王電鉄の広報で、その目的が痴漢被害にあることだと聞かされた記憶はありません。やがて、京王線が先駆けとなって、首都圏の各鉄道会社がこれに習うようになった折、地方で生活する知人から、「京王線利用している人って、よく痴漢するの?」と尋ねられてなんとも言えない思いをしたことを思い出します。

実際女性専用車両が登場したことで、痴漢は減ったのでしょうか。もともとこの種犯罪には暗数が付きまとうので正確な分析は困難ですが、暗数があること自体は、女性専用車両の導入は関係しないでしょうから、ある程度の評価は可能でしょう。

警視庁によれば、全国の列車内での強制わいせつ事件の認知件数は、2001年がピークの532件で、数年は横ばいもしくは微減だったところ、2009年に400件を割り、その後年間300件前後で推移しているとの結果が現れています。もちろん、警視庁は、認知件数すなわち、被害届の提出数が減ったのは、鉄道会社の女性専用車両のおかげだと分析しているわけではありません。

大阪市内に行くとき注意することがあります。それは、エスカレーターは右側に立つことがひとつ。

大阪伊丹空港到着時点では、左右半々のところ、キタの中心梅田に着くと、エスカレーターで左側に立っている人はほんの僅かで、私なんかハラハラしてその人を見ています。これがミナミの中心難波に行くと、絶対に左側に立ってはなりません。その理由、『違反』したらどうなるか、コメントは控えさせていただきます。

そしてもうひとつ、コレ、意外と他所もんには注意されていないことだと感じるのですが、大阪市内の大動脈、市営地下鉄御堂筋線に乗車するときには、『真ん中』あたりの車両には、乗車しないのほうが良いと言うことです。

すなわち、御堂筋線の女性専用車両は、『真ん中』あたりに設けられております。ここが、首都圏の鉄道とは異なるところです。御堂筋線、必ずしも朝夕の通勤時間帯だけに、女性専用車両が存在するわけではないようなのです。

これは大阪特有の文化?かどうかわかりませんし、そんなこと言い始めたらチョット怖いのでやめておきますが、この女性専用車両の存在は、大阪方面でも、少し男性の間では、議論になってきているらしいのです。きっかけは、御堂筋線で、痴漢として逮捕勾留された男性が、『被害者』が虚偽の申告をしたことを後日認めて『冤罪』だと判明した事件でした。それからむしろ、「なんで女性専用車両だけあるんだ。不平等だし、痴漢冤罪を避けるためにも、男性専用車両を設置しろ!」の声が聞かれ出したと言われます。

御堂筋線での痴漢は、制度導入後半減したと大阪市では、女性専用車両に関して、一定の評価をしております。いっぼうでは、同じ大阪市内を起点とする阪神電鉄では、「データを取っていないので、そんなもん(効果があったかどうか)わからない」とのことで、近畿日本鉄道でも、数値は把握していないとした上で、女性から好評ないっぼうで、男性などからは、反対意見があると認めています。男性専用車両は、設けられるべきでしょうか?

ネット社会では、このような話題に投稿するのは男性が多いことを割り引いても、男性専用車両の導入賛成の意見が多いようです。理由の多くは、痴漢に間違えられることは勘弁願いたいであります。私ですら、混雑して、ほとんど密着状態になる車両では、近くに女性が来ないよう願っているのです。よく混雑時男性は、手を上に上げると言っていますね。

でも、男性専用車両が設けられたとしても、この車両に乗っていないだけて、反対に痴漢する可能性があるなんて思われたら溜まりません。そんなにたくさん『男性専用車両』を設置することは不可能でしょうから。

なぜ男性専用車両を設けないのかに関して、ある鉄道会社の広報では、『需要がない』と言いました。なんで男性専用車両には乗らないのかについては、「男ばかりだとむさ苦しいから」とその理由らしきところを述べたことで、またネット社会では批判されています。むさ苦しいなんて、実際乗車してそう感じたのか、匂いを言うなら女だって(香水とか化粧で)臭いのは居る、むさ苦しくたって、痴漢にされない安全を取る、そもそもコレって、男性に偏見を持つ差別だ等等であります。

仮に男性専用車両ができたからと言って、この車両に乗らない人は痴漢する意思があるとか、現在存在する女性専用車両に乗らない女性は、痴漢されても良いと思っているとかあり得ません。大都市圏では、痴漢との関係で、女性専用車両、男性専用車両の議論がなされていることを、密着するくらいの通勤混雑がない地域の皆さんからすると、「何言ってんの」ではないでしょうか。

身体を密着せざるを得ない状況から、この痴漢問題(痴漢冤罪問題)は起きたことです。身体の密着がないよう、通勤混雑が起きないようにするのはどうしたら良いのかの側面があります。東京大阪等大都市圏周辺に、人が集まることをどうすべきかが、政治に託された課題だと思います。人口密度が低い地域の鉄道で、専用車両を創れなんて言わないでしょう。それこそ、需要があるのかと言うことです。

電車内では、痴漢問題だけではなく、ベビーカー問題や車内での化粧や飲食の問題等いろいろあります。最近特に嫌だなーと感じるのは、老若男女問わず、スマホをいじりながら乗車する人たちです。車内マナーの良し悪しは、単に男女の振り分け、各専用車両を設けることで解決できるのか甚だ疑問があるのです。

『憎らしいほど強い』と言われた憎まれ役の早すぎる鬼籍入りに思う。

2015年11月26日
テーマ 
大相撲九州場所の最中、日本相撲協会理事長で、元横綱北の湖の北の湖親方が亡くなりました。

未だ62歳の若さです。北の湖理事長は、7月の名古屋場所中に、腎臓を患い休養したとの報道を覚えておりますが、九州場所が行われる福岡市に滞在して、先日は、横綱白鵬の猫騙しに関して意見するなど、元気になられたかと思っていたのでただただ驚きました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

横綱北の湖は、昭和新山の麓北海道壮瞥町出身、中学校1年時に上京して三保ケ関部屋に入門、13歳で初土俵を踏み、史上最年少記録で関取に、また幕内に昇進、21歳2ヶ月での横綱昇進と、横綱在位63場所は、現在も破られていない不滅の記録です。優勝回数24回は歴代5位、『憎らしいほど強い』と言われました。現役時代のしこ名北の湖を、一代親方として認められたのは大鵬親方以来のことで、理事長となった後、相次いで発覚した不祥事により辞任に追い込まれたものの、元大関魁傑の放駒親方定年を受けて、再び理事長に就任、『土俵の充実』を訴え、健康を害しながらも、公務を休むことはなかったのです。

北の湖は、私の青春時代に重なる力士です。少し上の横綱輪島関との対戦は、天才と強さの対決と言われ、生涯対戦成績もほぼ五分、『輪湖時代』とも言われました。本当に強く、『ちぎっては投げ』で、負けて土俵下に落ちた対戦力士には、手を差し伸べることをしない、強面の寡黙の大男でもありました。北の湖が負けることを期待していたファン?は多く、実は私もそのひとりだったのです。

北の湖が負けたときは、館内に座布団が乱れ飛んだものでした。現役引退後北の湖親方は、負けた力士に手を差し伸べるのは失礼との考えだと述べました。あのころ、『敵役』あるいは『憎まれ役』と言う言葉が流行った時代でもありました。『北の湖死す』は、まさに巨星墜つです。

大鵬、北の富士、北の湖、千代の富士、北勝海、大乃国等等名横綱は、北海道出身者が多いですね。両国国技館がある東京は、若貴兄弟こと、三代目若乃花、貴乃花が有名ですが、あまり力士の名を聞きません。

私の子ども時代には、江戸っ子でならした龍虎さんがおられましたが、大相撲は東京のイメージはないですね。もしかしたら、野球、サッカー、ラグビー等の団体競技には、競技する人数が必要ですから、北の大地には、団体競技に進む競技人口が少なくて、自ずから個人競技に進む若者が増えるのかもしれません。あまりに強い北の湖をして、子どものころからヒグマと相撲をしていたなんて、やっかみが聞かれたこともありました。

北の湖もそうですが、いかに個人競技だと言っても、ひとりでは強くなれません。皆中学校を卒業するころ、親元故郷を離れて相撲部屋に入門するのです。ここがいつまでも親元で暮らす都会のアスリートと異なるところです。親方女将さんのもと、上下関係厳しい相撲部屋で生活するのは、もはや『体育会』以上の世界かもしれません。

そんな社会を中学生時代から経験した北の湖親方は、この社会を生きた人たちの『その後』をとても気にかけておられたことは、よく知られております。第2、第3の人生を安心しておくれるよう、いろいろな取り組みを考えていたそうです。

また、北海道はじめ地方巡業のときは、現役時代とは打って変わって子どもたちや地元の人ににこやかに接し、相撲の楽しさを語っていた姿が見られたそうです。このころが、ホッと一息、安らぎを感じられた時間だったでしょうか。未だ少年時代に上京し、厳しい相撲部屋での生活を経験されたがゆえに、人間の優しさを存分に発揮した後半生だったと思っています。

それにしても早すぎました。私が若いころ、あれほど「負けろ!」と願った傑物が居なくなり、力が抜けてしまいました。またひとつ昭和のシンボルが、私にとって、ひとつの時代が終わった思いです。合掌。

NHK朝ドラ『あさが来た』から、銀行の使命を思う。

2015年11月25日
テーマ 
NHK朝ドラ『あさが来た』が、高視聴率をキープしている事情についてお話ししました。

主人公『あさ』が筑豊炭鉱に行き来し出した明治5年、新橋横浜間に鉄道が開業して、近代日本の石炭需要が増大する様子が垣間見れます。あさと姉の『はつ』の実家京都の豪商今井家は、『バンク』すなわち銀行開業のために東京に移ることになり、大阪にいる姉妹に、母親が別れを告げにくるくだりがありました。母親は、はつに対して、お金を渡したいのです。

この朝ドラがヒットしているもうひとつの事情として、ダブルヒロインの存在が指摘されます。主演の波瑠さんと姉役の宮崎あおいさんの演技が素晴らしいと言われるようです。宮崎あおいさん演じるはつは、あさと異なり穏やかな性格のようですが、嫁ぎ先が倒産した後も、夫婦仲良くコツコツと明日を生き抜くために働く姿が描かられています。

はつは、訪ねて来た母親から、お金を受け取ろうとはしません。はつとしては、嫁ぎ先が倒産する前に、援助を求めたのに断ったことを気に病んでのことと思っていて、倒産したのはそのせいではない、今の自分はしあわせであることを言って、固辞するのでした。

ここであさは、これはバンクやと言いました。バンクすなわち銀行は、志ある人たちにお金を貸し、その人たちが志を遂げ成功したら利子をつけて返してもらう、施しや憐れみでお金を出すのではないと解説します。はつは、気持ちがいくらか楽になったのか、意思を強く持ったのか、あさに背中を押されて、実家の母からお金を受け取るのでした。

これは、今に通じる銀行の使命、在り方だと思います。銀行は、与信と受信をします。お金を預かり、貸し出し、利子を付けて返してもらう、いっぽうでは預かったお金は運用して利益を生み出して預託主に戻す、まさに金は天下のまわり物さながらなのです。銀行は、血液と同じ、これが回らなくなったら、詰まったら、当人のみならず、関係する多くの人たちが多大な影響を受けるでしょう。

かつて『公的資金』が言われました。端的に言えば、政府が税金を投入して銀行を潰さないようにする措置です。これは株式会社である銀行を助けるのではなく、銀行の公的使命に鑑みて、公共のため銀行の再建に乗り出したものです。そして声高に言われるアベノミクスの影響なのか、このところ銀行は、公的資金を完済したと発表しました。

私なんか、もし、銀行が公的使命を忘れて破綻の危機に陥って、政府与党の政策により、国民が預けたお金で再生し得たのであれば、銀行は、国民に利子を支払うべきだなんて思ったりします。それはそれとして、実に気に入らない情報が入ってきました。それは、銀行は、政治献金を復活させることを検討していると言うことです。

日本経済が真似をしたがるアメリカ合衆国でも、企業の政治献金は禁止されているのに、日本では、これが合法とされているところが疑問はあります。企業による政界への献金額は、90億円くらいになっていて、これに含まれない政治家全体のパーティ収入は180億円にも達すると計算されます。

もとより企業は参政権を持たないので、これら献金は、基本的に、その企業や業界に利益となるような政治を行って欲しいが故の支出であることは明らかです。しばしば政治献金と賄賂の線引きが問題となる所以です。

さて、銀行は、なぜ政治献金なんて行う必要があるのでしょうか?銀行は、志ある人をサポートすることにより利益を得る仕組みだったのではないでしょうか。銀行は、すなわにお金を集め拠出する組織は、国民こそお客様ではないのですか。

ハッキリ言って、献金と言う利子どころか『元金』さえ返らないお金を差し出すことは、公的使命に合うことなのでしょうか。そんなお金あったら、本当に志ある人、困ってる人たちに出してあげるべきだと思います。

政府与党は、銀行の公的使命を言って、かたちの上では私企業である銀行に対して、国民のお金を出しました。それで銀行が助かったのだとしたら、財源になった国民に対してこそお礼を言うべきでしょう。それが国民からお金を出させた政治家に『ありがとう!』と思ったのかどうか知りませんが、献金するなんて、公的使命ってなんでしょうかね。

要するに、平たく言えば、主として自由民主党にお金を差し上げると言うことです。さて、白岡あさ(広岡浅子)さんがこの体を知ったら、「びっくりぽん」でしょうかね。

 

アビスパ福岡の『奇跡の物語』は、まだ続きます。

2015年11月24日
テーマ 
11月23日は、勤労感謝の日です。きさらぎ法律事務所が法人後援会に登録されているサッカーJリーグディビジョン2に所属する『アビスパ福岡』は、2015年J2リーグ戦最後の試合をFC岐阜と行いました。先に予告したとおり、私も岐阜市にある長良川競技場に、アビスパ福岡の応援に参りました。先週のホーム最終戦となったレベルファイブスタジアムに続いての観戦です。
写真 1 H27.11.24 写真 2 H27.11.24
アビスパ福岡の城後寿主将は、11月23日と言う日が、アビスパ福岡にとって特別な日で有ることを知っています。アビスパ生粋の城後選手は、2005年と2010年のいずれも11月23日に、アビスパ福岡のJ1への昇格を経験しているのです。そして今年は5年周期の…。いえ、5年間わざと昇格を目指さなかったわけではありません。

先週、ホーム最終戦を終えた後の挨拶で城後選手は、全てを信じて奇跡を起こしましょうと言いました。5年前の11月23日、奇しくも長良川競技場でアビスパ福岡は勝利して、J1への切符を手にしました。あの寡黙な城後選手が決意を新たに呼びかけた、これはもう、『長良川の奇跡』をみんなで起こすしかない!と思い立ったわけです。

これまでしつこいくらい、何度も申しました。今季開幕三連敗の最下位スタートだったアビスパは、その後力をつけ、順位を上げて、2位のジュビロ磐田と勝ち点が並ぶ3位をキープしております。後半戦は2敗しかしておらず、最終戦を前に、11戦負けなしの7連勝を記録しているものの、ジュビロ磐田も負けなしが続いていて、最終戦でアビスパ福岡は勝利して、ジュビロ磐田の引き分け以下の結果を待つしかない状況です。この両チーム得失点差は大きく、両チーム勝利の場合、アビスパ福岡は、ジュビロ磐田を抜くことができません。J1への自度昇格枠は、年間2位までなのです。

この日長良川競技場は、1万人近くの観客でした。福岡からだけではなく、各地のアビスパ福岡を応援する人たちが集まりました。中部国際空港で、名鉄岐阜駅で、また、JR岐阜駅で、多くのサポーターの姿を見ました。試合が始まると、一緒に応援します。また、ホームFC岐阜のサポーターのみなさん、岐阜駅やスタジアム周辺では、多数押しかけてきたアビスパ福岡のサポーターを、優しく迎えていただきました。

こうして始まった試合は、城後選手のゴール等で、アビスパ福岡は勝利しました。しかし、同時刻に行われていたジュビロ磐田の試合のほうは、後半アディショナルタイムにジュビロ磐田が勝ち越して勝ち点3を手にしましたので、この瞬間にアビスパ福岡は、遂にジュビロ磐田を追い抜くことができず3位が確定し、2015年11月23日、J1への昇格はなりませんでした。

『長良川の奇跡』は起こりませんでした。

でも、井原正巳監督をはじめスタッフそして選手は、がっかりした様子はなく、また、浮ついた感じなど全く見えません。私たち観戦するほうが、あーでもないこーでもなあいと騒ついていただけです。おそらく彼らは、やることは全部やった、この先も、この姿勢は変えない信念と自信があるのだと感じました。でも、考えてみれば、『二度ある事は三度ある』では、もはやそれは『奇跡』とは言わないでしょう。

ブレずに頑張る井原アビスパには、この先誰も予想し得ない奇跡が訪れるのだと思い、その奇跡を彼らと共に起こすべく、改めてこのチームを応援しょうと自覚した岐阜市での勤労感謝の日でありました。

 

1 / 512345