NHK連続テレビ小説、朝ドラの『あさが来た』は、放映当初より高視聴率をキープしてきましたが、今週半ばには関東地区で24.8%を記録し、最高記録を更新したそうです。これで最近での視聴率トップだった今年3月20日に放映された『マッサン』の25%を超えるのは時間の問題とされます。実は私も、午後11時からのBS再放送を、焼酎飲みながら見ています。 ご存知かと思いますが、この物語は、『明治の女傑』と言われた実業家であり教育者である広岡浅子をモデルに、京都の豪商の家に生まれ、大阪の両替商の二男に嫁いだ今井あさが、持ち前の商売の才覚をいかんなく発揮して、幕末から明治を力強く生き抜く内容です。 豪華キャストに加え、朝ドラ初の幕末スタートで、面白い?大阪ことばや、ヒロインが場面場面で出会う人の魅力もあり、これが上手く15分にまとめたものだと感心します。ただ、『梅ちゃん先生』のときも聞かれましたが、『主題歌が』『歌唱力が』はあるかもしれません。 この『ひとりごと』をご覧いただいている方は、福本悟は関西、大阪がニガテだと思われるでしょう。あるいは今、舞台は炭鉱のある福岡県に移ったから興味を持ったのではとの指摘があるかもしれません。 また、実業家に関心あるの?とも言われそうです。ですが、この朝ドラは、第1週からほぼ見ています。15分の満足もありますが、次の展開に楽しみがあります。朝から憂鬱になり、不快感が残るドラマは真っ平です。このドラマ、元気を貰えますね。 実際夜見ている朝ドラなのですが、午前8時は、民放は、ワイドショーが並びます。ワイドショーと言えば、芸能人の誰と誰が付き合った別れたとか、事件事故のレポートがほとんどです。中には真面目なコメンテーターはおられますし、ひとつの情報として知る意義があるものもあります。でも、アレ、朝から流さなくても、ムキになって報道しなくてもと思う内容が少なからずあるのではないでしょうか。もちろん朝ドラは、これらの裏番組ではありません。 15分の間に視聴者に満足を与え、引き続き見てもらうための努力はたいへんだと思います。 本作は、NHK大阪のスタッフによるものですが、NHK朝ドラの前作が、ネット社会等で酷評され、視聴率も伸び悩んだことから、失敗は許されないとして、 これまでの朝ドラとは一線を画するコンセプトを打ち立てたのだそうです。 柱は3つあり、 ①幕末からのスタート ②ヒロインの実家が名家資産家 ③大物実業家としての成功物語 と言った新鮮味と、男性を惹きつける内容になっています。 これまでの朝ドラは、家族愛やヒロインの生涯等に力点があったと思いますが、本作は、ビジネスそして教育がテーマで、女性誌よりも経済誌に取り上げられるなど、斬新さを感じます。変革期のピンチをチャンスに変えること、これは現在にも通じるものがなくはありません。 先日の『あさが来た』は、主人公が、いかに炭鉱で働く?荒くれ者の中に飛び込み、これを掌握していかのシーンがあり。私にとって嬉しい博多弁?が聞かれました。『九州男児』なんて懐かしい言葉も出てきます。また、ヒロインもそうですが、それ以上に、朝ドラで、ブレイクする俳優さんがおりますね。綾野剛、高良健吾、斎藤工、『マッサン』では、堀井新太、泉澤祐希等の各位です。 そして『あさが来た』では、五代友厚役のディーンフジオカさんです。彼、日本人ですが、英語やインドネシア語等話せるそうです。まさに、この役柄の五代友厚にピッタリですね。 昨年の今ころから、『マッサン』についてしばしばこの『ひとりごと』で喋り、遂に北海道余市のニッカウヰスキー余市蒸留所まで行きました。さて、今年は、『マサロス』ならぬ『あさロス』となるでしょうか?