11月23日は、勤労感謝の日です。きさらぎ法律事務所が法人後援会に登録されているサッカーJリーグディビジョン2に所属する『アビスパ福岡』は、2015年J2リーグ戦最後の試合をFC岐阜と行いました。先に予告したとおり、私も岐阜市にある長良川競技場に、アビスパ福岡の応援に参りました。先週のホーム最終戦となったレベルファイブスタジアムに続いての観戦です。 アビスパ福岡の城後寿主将は、11月23日と言う日が、アビスパ福岡にとって特別な日で有ることを知っています。アビスパ生粋の城後選手は、2005年と2010年のいずれも11月23日に、アビスパ福岡のJ1への昇格を経験しているのです。そして今年は5年周期の…。いえ、5年間わざと昇格を目指さなかったわけではありません。 先週、ホーム最終戦を終えた後の挨拶で城後選手は、全てを信じて奇跡を起こしましょうと言いました。5年前の11月23日、奇しくも長良川競技場でアビスパ福岡は勝利して、J1への切符を手にしました。あの寡黙な城後選手が決意を新たに呼びかけた、これはもう、『長良川の奇跡』をみんなで起こすしかない!と思い立ったわけです。 これまでしつこいくらい、何度も申しました。今季開幕三連敗の最下位スタートだったアビスパは、その後力をつけ、順位を上げて、2位のジュビロ磐田と勝ち点が並ぶ3位をキープしております。後半戦は2敗しかしておらず、最終戦を前に、11戦負けなしの7連勝を記録しているものの、ジュビロ磐田も負けなしが続いていて、最終戦でアビスパ福岡は勝利して、ジュビロ磐田の引き分け以下の結果を待つしかない状況です。この両チーム得失点差は大きく、両チーム勝利の場合、アビスパ福岡は、ジュビロ磐田を抜くことができません。J1への自度昇格枠は、年間2位までなのです。 この日長良川競技場は、1万人近くの観客でした。福岡からだけではなく、各地のアビスパ福岡を応援する人たちが集まりました。中部国際空港で、名鉄岐阜駅で、また、JR岐阜駅で、多くのサポーターの姿を見ました。試合が始まると、一緒に応援します。また、ホームFC岐阜のサポーターのみなさん、岐阜駅やスタジアム周辺では、多数押しかけてきたアビスパ福岡のサポーターを、優しく迎えていただきました。 こうして始まった試合は、城後選手のゴール等で、アビスパ福岡は勝利しました。しかし、同時刻に行われていたジュビロ磐田の試合のほうは、後半アディショナルタイムにジュビロ磐田が勝ち越して勝ち点3を手にしましたので、この瞬間にアビスパ福岡は、遂にジュビロ磐田を追い抜くことができず3位が確定し、2015年11月23日、J1への昇格はなりませんでした。 『長良川の奇跡』は起こりませんでした。 でも、井原正巳監督をはじめスタッフそして選手は、がっかりした様子はなく、また、浮ついた感じなど全く見えません。私たち観戦するほうが、あーでもないこーでもなあいと騒ついていただけです。おそらく彼らは、やることは全部やった、この先も、この姿勢は変えない信念と自信があるのだと感じました。でも、考えてみれば、『二度ある事は三度ある』では、もはやそれは『奇跡』とは言わないでしょう。 ブレずに頑張る井原アビスパには、この先誰も予想し得ない奇跡が訪れるのだと思い、その奇跡を彼らと共に起こすべく、改めてこのチームを応援しょうと自覚した岐阜市での勤労感謝の日でありました。