明示安田生命Jリーグ第2ディビジョンは、11月14日第41節が行われました。
全22チームで2試合ずつ総当りで年間42試合行い、勝ち点数から1位と2位が翌年J1へ昇格、3位から6位までの4チームは、いわゆるプレーオフを行い、勝ち抜いた1チームがJ1昇格の最後の切符を手にする仕組みです。
さて、きさらぎ法律事務所が、法人後援会に登録されている福岡市をホームタウンとする『アビスパ福岡』は、40試合を終えた段階で2位とは勝ち点差2の3位につけています。
開幕3連敗でスタートしつつも、徐々に成績をあげ、現在は7連勝中で、ここ11試合、つまり9月以降負けていないのです。でも、2位のジュビロ磐田もここ十何試合負けがなく、アビスパ福岡は、追い抜くことはできません。この両チーム、本当に強い気持ちで闘っています。
ホーム最終戦となった11月14日、アビスパ福岡の本拠地福岡市博多区にあるレベルファイブスタジアムに観戦に参りました。
アビスパ福岡後援会からは、史上最多の観客数になるとの予想が伝えられましたが、折からの悪天候などあって、満員札止めとなる2万人以上には達しなかったものの、ホーム自由席は、立ち見が出るほどの盛況でした。レベルファイブスタジアムは、福岡空港から徒歩20分くらい、試合当日には、福岡空港から臨時バスがでます。
この日は、福岡空港には、アビスパ福岡の法被やサポーターユニフォーム、タオルや旗を纏った人が、福岡空港に発着していました。全国のアビスパ福岡サポーターが、集まった感じです。私もその端くれでした。 時折雨が降る中、試合のほうは、こちらも現在5位、連勝中で初の昇格プレーオフに出場が決まっている愛媛FCが相手で厳しい試合でしたが、アビスパ福岡が、1対0で勝利しました。ホーム最終戦なので試合終了後は、社長、監督、主将の挨拶がありました。
キャプテンの城後寿選手は、アビスパ一筋10年以上、これまでいくものJ1チームからのオファーがありながらも、低迷するこのチームから離れることがありません。アビスパ福岡は、この日も勝利しましたが、まだ3位のままです。城後主将は、自分を信じ、仲間を信じ、これまでやってきた、関わった全てを信じ、最終戦を闘う、そしてサポーターとともに奇跡を起こそうと挨拶しました。 そうなのです。これだけやっても、2位の磐田を最終戦を前に追い抜くことができないのです。
そしてこの日、首位の大宮アルディージャは勝利し、J2優勝とJ1昇格を決めました。アビスパ福岡は、残り1枠の自動昇格を手にするには、奇跡が起こることしかありません。私がよくその言葉を引用するコブクロの小渕健太郎氏は、作曲した『奇跡』を披露する際に、『奇跡は起こるものではない。起こすものだ』と言いました。
私も、奇跡は起こすもの、城後選手ではありませんが、信じれば奇跡は起こせる、それは、彼らがこれまでやっていたことが間違いではなかったと思えることだと思っています。
レベルファイブスタジアムでの最終戦セレモニーを見て、また一つ真摯に努力するプロの姿に感動しました。 J2第42週、すなわち最後の試合は、11月23日に開催されます。アビスパ福岡は、アウエイゲームのFC岐阜との試合が、長良川競技場で行われます。怪我人続出で、とても苦しい状況ですが、奇跡を起こすことを信じるしかありません。
これまで昇格プレーオフに臨んだチームのうち、年間3位のチームは、結局勝ち抜いくことができず、J1昇格を果たしておりません。でも、アビスパ福岡に関しては、良いジンクス?があります。アビスパ福岡には、『5年周期』と言われる現象があって、2005年、2010年にそれぞれJ1昇格を決めています。そして、昇格を決めた日は、いずれも11月23日でした。前回J1へ昇格したのは、長良川競技場での試合でした。
そんな訳で、11月23日FC岐阜との今季最終戦を観戦に、長良川競技場に参戦します。
奇跡は起こすものか起こるものか、この目でしっかり見ておきたいからです。井原正巳監督率いる新生アビスパ福岡は、たとえ昇格プレーオフに回っても、負けないと信じています。11月23日は、『勤労感謝の日』です。この日を過ぎてもまだ男たちは、勝負を続けている気配です。これが勤労なのかどうかはわかりませんが、『働く意欲』と奇跡は作られることを教えてくれるアビスパ福岡に、感謝したいと思います。