よい調停委員とは?
(2013/05/15)>> 一覧に戻る
このところ、調停に臨んだ折に感じたこと,調停委員の対応等について、お話ししました。
これをご覧になった方が、調停制度をネガティブに受取られたならば、本意ではありません。
最近の経験から、「良い調停委員に当たった」と感じた例をお話しします。
当事者代理人として、調停に携わる際、この調停委員会のもとで調停を進めたい,調停を成立させたいと感じることができたならば、それは、よい調停委員に当たったことになります。
この場合、調停期日を重ねるごとに、少しずつ進展があり、やがて当事者の目指すべきところに収まります。
ある調停では、期日の冒頭、まず調停委員から、前回期日までの到達点,この日宿題となっていた事柄について、案内があります。
調停とは、話し合いの場ですが、ときとして、当事者それぞれが、論点と関係のないこと,また、感情論を述べることがあります。
上記調停委員会の進め方は、後戻りしない,冷静に、そして、一歩一歩懸案事項を解決しようとする姿勢が見て取れ、当事者代理人として安心します。
調停期日では、やがて当事者それぞれの『待ち時間』が、ほとんど同じくらいになっていきます。
これは、難しい,厳しい事案であっても、調停委員が、単に声が大きい人の相手ばかりするのではなく、その主張・要求をもんで、説得・調整が働いているものと考えられます。
調停期日では、ほとんど当事者代理人である私が、しゃべっていると申しました。
ところが、調停の進行が落ち着いて、調停委員に進行を委ねられるようになると、当事者代理人が、口出しする場面は減ります。軌道修正の必要はないからです。
このような調停委員に当たりますと、何回調停期日に足を運んでも、次に対する期待がもてるものです。
従って、調停期日を重ねるのは、調停がうまくいっている,成立に向っていることが多いのです。
もっとも、良い調停委員は、当事者代理人が、調停委員には、「このようにあってほしい」と考えていることを、よくわかっているのです。
調停委員会にわかってもらうこと、これが、代理人弁護士の職責でもあります。