最近調停で感じることについて
(2011/10/15)>> 一覧に戻る
40代の8年間、東京簡易裁判所の民事調停委員を歴任し、現在は、別の裁判所で、司法委員を務めております。
調停委員,司法委員の意義・役割等については、多くの概説書で語られておりますので、改めてのご説明は、省略いたします。
むしろ、本稿をご覧いただく皆様は、現に調停や裁判が係属中,あるいは、それが予想される状況にあって、実際のご自分のお立場で、調停委員等に、どのように対処し、また、ご自身が置かれた問題を、その手続の中で解決できるのか、その手がかり,ヒントをお求めなのではないでしょうか。
長らく本稿を更新いたしませんでしたが、きさらぎ法律事務所のホームページの中では、「民事調停委員・司法委員の経験から」が、常にアクセスカウントが多いことも、また事実であります。
そこで、弁護士福本悟の経験,感じたことを、折に触れてお話ししたいと思います。
まず確認していただきたいことがございます。それは、『調停は、必ず弁護士に委任して行なう』ことであります。
これは、これまで繰り返しご説明申し上げました。また、離婚や,男女関係等の問題で、きさらぎ法律事務所の初回無料相談に臨まれた皆様に対し、「本日1つでも覚えていただきたいことがあります。それは、『調停は、弁護士に依頼すること』。これだけでもご理解いただければ、必ず収まり、解決いたします」と申し上げております。
それでは、このことがどのように、実際の調停や裁判の場に現れるのか、次回以降、少しずつ具体例をお話しいたします。