「学生時代はバカで良い」との歌がありますが、バカでは済まされない立場の人はおります。

2016年5月18日
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アビスパ福岡を応援する私が、昨年ホームへレベルファイブスタジアムで観戦したとき、福岡市を拠点にして活動するHKT48
と言うアイドルグループの女性(女の子?)メンバーが応援に来ました。


J1へ昇格した今年も、その姿が、レベルファイブスタジアムで見られました。芸能界も、ましてAKBもよくわかっていない私ですが、これまで多くのタレント、特に何かと注目される女性タレントを輩出する土地柄、彼女たちの活躍を期待したいとは思いました。そのHKTに関して、昨日ある新聞紙が記事にしていました。正確に言えば、メンバーが歌った歌詞について、物議を醸していると言うのです。

報道されて少し知った歌詞の一部ですが、「女の子は、可愛くなきゃね。学生時代はおバカでいい」「頭空っぽでいい」「女の子は、恋が仕事よ」「ママになるまで子どもでいい」……。

既に一部では、議論になっているようで、この問題の論点?は、私からは申しません。

私の年齢や日々の生活の中で、おそらくこの歌詞にあるような主人公?の女の子とは、何らかの関わりを持つような事態があるとは思われませんので、私に利害関係などなく、どーでもよいことではあります。この歌を聴くこともないでしょう。ただ感覚的なことを申せば、「気分悪いな」です。もちろん女の子はバカでいい!なんて思いません。

若い女の子はバカでいいとは思いませんが、世の中には、「バカで済まされない」立場の人がおります。このHKT48の歌詞問題が報じられた同じ日に、『バカ』と指摘された方がおります。感覚的に『バカ』と勘違いされることは、甚だ失礼ながらこれまでもあったかに記憶しておりますが、これはバカかどうかを論じるよりも、深刻な問題をはらんでいると考えます。以下私の思うところを書きます。

衆議院予算委員会で、野党民進党の政調会長が、保育園待機児童問題と保育士の賃金の問題は、与野党真剣に議論していくべきだと質問したところ、この委員会に出席を求めれていた内閣総理大臣、こんな答弁をしました。「山尾委員、議会の運営というものについて、少し勉強していただいた方がよい」は、国権の最高機関と憲法に書かれている国会から求められて、内閣を統括する立場でここに出席している議院内閣制を、相変わらず理解していないなくらいで済まされるのかもしれません、しかし、国会議員に対して、

「少し勉強された方がよい」と言われた当人が、「私は、立法府の長でありますから」とやったのです。‼︎‼︎‼︎

このお方のご機嫌取りに終始している与党議員からは、拍手も起きましたよ。映像を見る限り、ただひとり、石破茂地方創生大臣だけが、「はっ」とした様子を一瞬だけ示しましたが、この方は、『次』を考えておられるのか、無視?していました。

安倍晋三内閣総理大臣が、本当にご自分が立法府の長であり、立法府に所属する議員に対して、また、議員に国政を託した国民に向かって、「勉強しろ!」と言ってよい立場にあると思っていたのだとしたら、これは独裁です。三権分立なんて頭からこのお方にはなかったことが露呈されます。

そしてこのお方を総裁として仰ぎ、この『発言』について拍手した与党議員らが成立させたい憲法改正草案、これが何を目指しているか、ハッキリいたします。

たとえ学生時代はおバカで良いと考えていた人でも、中学校で習ったことは覚えているでしょう。中学受験を目指している小学生ならば、立法府=国会、行政府=内閣、司法権=裁判所の三権分立は理解できています。

もちろん、何で三権分立が必要なのかもです。立法府すなわち国会、日本では衆議院と参議院の両院ですが、これの長である議長こそ『立法府の長』であることを本当に知らなかったのだとしたら、小学生と机を並べて学習する必要がありますね。これまでも内閣総理大臣として、両議院の議長副議長、最高裁判所長官らと一緒に、天皇陛下主催の儀式に出席するなど、いろいろ経験されていたのですが。

国民は、与党自民党に圧倒的多数の議席を与え、安倍内閣を半数以上が支持しているわけですが、日本国民は、独裁国家を期待したのだ思わない、思いたくないのは私だけではないはずです。政府与党を支持する多くの国民に安心していただくためにも、安倍晋三自民党総裁は、自党の議員が、ご自分の間違いに拍手した現実にも直視され、三権分立と議院内閣制に関して、例えば改憲論者で、かつて自民党の先生だった小林節慶應義塾大学名誉教授あたりを講師に招いて、『勉強会』を開いたらどうでしょう。昨年のある勉強会では、『ギャグ先生』を招いたばかりに、マスコミを懲らしめる!等の生徒たちの行き過ぎたギャグを打ち消すのに必死でしたから。小林先生、きっと引き受けてくださると思いますよ。

『行政府の長』が、こんな具合ですから、若い女の子に「おバカで良いとは何事か!」と怒ったり、窘めたりするのは、全く説得力ないですよね。「オッさん、よく言うよ」でしょうね。最強の内閣、最強の総理大臣、最強の政党、これに慣れきった日本人には、もはやバカであっても構わない、諦めにも似た最近の風潮を感じます。

 

新宿駅を迷わない方法をお教えします。

2016年5月17日
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今日も、私がほぼ毎日利用する新宿駅の話です。東京生まれで東京で生活する私の感覚では、新宿駅が注目されるようになったのは、いくつかの契機があったと思います。正確には、いつから新宿駅が乗降客数日本一となったのかわかりませんが、新宿駅周辺に用がある人、また、新宿駅から各方面に向かう人が増えれば、自ずから利用者は増えるのだろうと思われます。

最初の契機は、昭和40年代に次々と建設された高層ビル群ではないでしょうか。最初は、京王プラザホテルだったと記憶していますが、多くの高層ビルが完成して、そこを会社オフィス等にすれば、人が集まります。これは、現在も留まることを知らない高層マンションにより、子どもが増えた地域があることでも理解されます。


次は、一億総中流意識と言われた時代になりますか、私鉄も含めたターミナル駅となった新宿駅からは、箱根、信州、高尾山等に向かう電車があって、家族連れや友人カップル等が大いに利用するようになったと感じます。週休2日制が定着し、娯楽の時間が持てたことも影響しているでしょうか。そして古き良き昭和と言えば、ゴールデン街、思い出横丁、焼き鳥横丁等の街並み、それから神田川やあずさ2号等の名曲が、ここ新宿を思い出させるときがあったように思います。

平成時代のシンボルともなった出来事は、東京都庁の新宿移転でしょう。庁内で執務する人数が多く、土地の確保が難しい東京とは言え、あの高い建物が建設されたときは、驚きでした。ランドマークであり、その後次々と高さを競うような建物が全国に立ち並んだきっかけを作ったように感じます。ちなみに、私は、都庁展望台もスカイツリーにも行ったことはありません。なんか観光名所の感があります。それから埼京線が、湘南新宿ラインが、成田エクスプレスが開通し、また、都営地下鉄も新宿を経由するようになりました。

そして今年は、『バスタ新宿』が完成しました。

いつのころからか、長距離高速バス、特に夜間走行する都市間路線バスは、人気をはくしているようです。だだ、新宿駅周辺は、バス乗り場がマチマチで非常にわかりにくかった難があったので、これをひとつにまとめたのがJR新宿駅上に誕生した『バスタ新宿』でした。わかりやすさと言う点では意義ありますが、新宿駅の代々木駅側、1番線から6番線を利用する人は良いのですが、山手線や中央総武線、そして地下鉄線や私鉄利用者には、一度駅構内から外に出なければならないなど、必ずしも便利とは言えませんね。


特にこれまで楽だった京王線から、羽田空港リムジンバスへの乗り換えは、面倒だと思います。

以前から、「新宿駅はわかりにくい」と指摘されていました。それは、西口東口間が狭いところに、いろいろな路線を入れたため、細長い駅になってしまったからです。例えば地下鉄丸ノ内線から、バスタ新宿までは長~い距離を歩いて登ります。山手線ホームから、成田エクスプレス発車ホームまでは、ひとホーム分歩く感じです。これは、『新宿』とひとくくりされたからだと思います。不便さに加え、迷う可能性があります。

そんな新宿駅を迷うことなく、利用する『達人』がいるとのとです。

それは私だ!と言う厚かましさはございません。先日ある週刊誌に、迷わない新宿駅の利用の仕方が掲載されていました。


結論から言うと、新宿駅は、『上か下』なのだそうです。JR新宿駅ホームにいるとして、代々木方面、すなわち南口に行きたいときは上を、大久保方面、すなわち西口または東口に行きたいときは下に行け!と言うことです。バスタ新宿、埼京線、湘南新宿ライン、成田エクスプレスや信州方面以外の特急なら代々木駅側なので上へ、つまりエスカレーター階段を上がること、山手線、中央総武線、 信州方面の特急、地下鉄線、小田急線、京王線なら大久保駅側なので下へであります。要するに、行き先で覚えるやり方です。

それでもやはり新宿駅、端から端までかなりあります。このところ海外からのお客様が多く、よく駅員さんに尋ねている姿が目に止まります。私がきさらぎ法律事務所を開設したころは、こんなではありませんでした。変わりゆく新宿駅、いつまでも元気でいて欲しいものです。

 

スマホやナビの情報よりも、経験がモノを言います。

2016年5月16日
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昭和の高度経済成長期に子ども時代を送った人たちは、家から歩いて小学校中学校に通ったと思います。高等学校になると、電車やバスを利用し、通勤通学時間帯を経験するのでしょう。その後の社会経済情勢から、中学受験が始まり、今では公立の中高一貫高もできて、経済的な余裕、ステータスやセレブと称されることだけが理由ではないでしょうが、小学校から私立に通わせるご家庭も増えつつあるようです。そうすると、特に大都市圏では、早くから子どもたちは、満員電車を経験することになると思われます。

私が初めて電車通学をしたのは高等学校からで、ある事情から、真面目に通学しなかったことや、通勤ラッシュとは別方向だったこともあって、当時住ん でいた家からはかなり遠い学校でしたが、あまり混雑したという意識はありませんでした。進学した大学は、今度は家から近くて、これまたラッシュとは反対方向でした。

皆さん経験あると思いますが、専門課程と言われる3.4年になると、様々な理由から大学には行かなくなり、私も図書館のような場所で、司法試験の勉強をしていたので、さらに混雑する電車に乗る機会は減りました。

司法修習生となり、その後弁護士登録して今日に至るわけですが、本格的な通勤ラッシュに遭遇するのは25歳の4月からでした。その後1年半福岡市に赴任しましたので、こちらは住まいから20分、電車は10分でしたから、楽なもんでした。

そして今では、日本一乗降客が多い新宿駅を通過しますから、毎日のように混雑で、電車はノロノロ運転、また駅ではない場所で、停止信号だとして、しばしば停車します。今日も通勤途中でこれを書いていますが、この電車、混雑のため5分遅れていますとアナウンスがありました。混雑のため遅れるなんて…。通勤時間帯は、混雑するのは当たり前でしょ。混雑したり、電車が停まった状態が続くと、体調を崩した乗客が出てきて、今度は『急病人対応』となって、さらに遅れることがままあります。

いつもお話するとおり、私は地理に明るく、特に電車には詳しいので、何処に行くにも迷うことはありません。


でも、電車に乗っているときに、嫌だなと思うことはあります。それは、車内に閉じ込めれて、なかなか電車が動かない状況になることです。首都圏の鉄道網は、各社相互乗り入れを含むあらゆる路線が縦横無尽に行き交っていて、便利ですが、わかりにくい面もあります。また、自分とは関係ない場所で事故など発生しても、たちまち遅れや運転見合わせが起きるのも、便利と不便の裏返しの感があります。

横浜地方裁判所があるみなとみらい線日本大通り駅には、新宿三丁目駅から1本で着きます。ただ、この間3社違う路線を経由するので、例えば1社何かアクシデントがあると、相互乗り入れが中止となり、新宿三丁目駅で待っていても、電車はなかなかやってきません。特に、池袋を経由して繋がる東武また西武線でアクシデントがあっても、横浜方面に影響が出てしまうのは、困りものです。もっとも、午前中にさいたま地方裁判所川越支部に、午後からは横浜地方裁判所に出頭したときには、電車1本で旅行気分でしたが。

ところで、そんな悠長な現実ばかりではありません。例えば、途中で電車が止まってしまったらどうしますか。地理に明るい私は、首都圏、特に山手線の内側を走行中に電車が止まる、路線が運転見合わせになっても、他の行き方を考えつくので多少の遅れはあっても大丈夫です。それでも嫌なのは、ずっと車内に閉じ込めれることです。地下鉄と駅間が長い路線のときは特に注意が必要です。途中降りれないからです。こんな理由で私は、大阪より先は、新幹線ではなく航空機を利用するのです。

最近は、スマホなどでも、運転見合わせや遅延の情報は知ることができます。でも、案内された迂回経路がデタラメではないにしても、かなり非効率的非現実的だったと経験される方もいらっしゃるでしょう。ここは日頃の経験がモノを言います。例えば、震災のときなどは、ターミナル駅には、多くの人が集まりますから、ここはパスすることです。池袋駅から東武線西武線に乗車するなら、その前に東京メトロ有楽町線副都心線で、新宿駅から京王線に乗車するなら、その前に都営新宿線に乗って、ターミナルを通過することです。さらに車を運転しない私は、運転手さんのナビ代わりを務めます。私はナビが大嫌いです。だいたい自分でわかるからです。でも、これは運転手さんに信用していただかなければ活用できませんが。

さて昨日も、関東地方で地震があり、長く車内に缶詰になった方がおられたようです。本当に地震は怖いです。いつ起こるかわかりません。これがある程度予期できる台風や降雪の場合には、予め目的地までの行き方を抑えておかれるべきです。首都圏で長く暮らし、電車を利用していると、強風に弱い路線、大雨に弱い路線等だいたいわかっています。私のように首都圏を中心にあちらこちらに行き来する人間は、地理と電車に詳しいと、かなり得をします。これからは、この『武器』を顧客サービスに活かすことができればと思っています。法律相談に限らず、地理や鉄道、あるいは旅行パックのご相談も、ーー資格はございませんが、ーーお受けします。

 

サッカーJリーグが、九州を、熊本を応援するプロジェクトを策定したとの報道に寄せて。

2016年5月15日
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熊本地震、本震が発生してから1ヶ月が経過しました。行方不明の方、健康を害した方がおられ、なお多くの方々が、避難生活を余儀なくされていて、1日も早い日常が取り戻されることを、願わずにはいられません。

熊本市をホームタウンとするサッカーJリーグロアッソ熊本は、ホームグランド『うまかなよかなスタジアム』が、救援物資の貯蓄先になっていることや、未だ避難生活を強いられている選手もいることなどから、しばらく試合も練習も行うことができません。この間、選手たちは、避難所を訪問してマットを差し入れしたり、子どもたちにサッカーを教えるなど、自らが被災者であるのに、熊本を元気にするため、被災した方々に寄り添う日常を送って来られました。

そのロアッソ熊本は、震災後初めての公式戦を、5月15日の日曜日、ジェフ千葉の本拠地フクダ電子アリーナで行いました。ロクに練習などできていませんし、何より熊本のことが気にかかり、本当は試合どころではなかったと思います。実際全選手が揃うことは難しかったようです。でも彼らは、精いっぱい闘いました。試合後選手たちは、『がんばろう!九州・熊本  熊本とともに。  絆  180万馬力』と書かれた横断幕を持って場内を一周し、対戦相手の千葉のサポーターが陣取るゴール裏でも、深々と頭を下げる挨拶をしました。かつて千葉にも所属した元日本代表を務めた巻誠一郎選手の挨拶には泣けました‼︎

熊本県出身の巻誠一郎選手、熊本震災後、率先して避難所を回り、物資を搬入したり、被災者を励ます姿は、多くの人に知られておりました。その巻選手らロアッソ熊本の選手スタッフが、いちばんに述べていたのは、感謝でした。そんな!彼らが感謝する必要はないですよ、自分たちこそ大変な状況なのに、率先して熊本のため、身を粉にして頑張っておられるのだから…。巻誠一郎選手は、『本当に熊本の仲間たちのところに、熊本の人たちのところに勝ち点1でも1点でも多く届けたかったのが正直ですし、そういう復興へ向けての一歩だったり、勇気だったり、届けられれば良かったと思うんですけど、結果は自分たちの思い通りにはならなかったですけど、それでも誰ひとりとして最後まで諦めずにボールを追いかけていたし、ひたむきに走っていたし、ゴールを目指していたんで。そういう思いは、少なくとも届けることができたかなと思います』と。


本当に熊本の選手たちは、足がつり、倒れても倒れても、諦めらることなく、ただ走っていたそうです。そして対戦相手のジェフ千葉さん、やりにくい中、決して手を緩めることなく、最後までファイトでした。こちらちも拍手ですね。本当に、スポーツっていいなと思いました。


この試合の前日、アビスパ福岡は、ホームレベルファイブスタジアムで、湘南ベルマーレとのリーグ戦を闘いました。ゴールデンウィーク中に、再び最下位に転落したアビスパでしたが、この日は、苦しみながらも最後までハードワークし、まさに泥くさく、全員でもぎ取った虎の子の1点を守り抜き、今シーズン初めてホームレベルファイブスタジアムで、勝利を手にしたのです。この日は、私は、テレビ観戦でしたが、嬉しかったのは、対戦相手の湘南ベルマーレのサポーターの皆さんからの試合後の横断幕です。確か『九州に、1日早く平穏な日が訪れますように』と書かれていました。ありがとう!

さらにこの試合の前日、アビスパ福岡株式会社の代表取締役川森敬史社長が熊本を訪れ、支援金3.606.150円を届けたことを、ロアッソ熊本さんからの情報で知りました。この日はまた、Jリーグでは、リーグに所属する53クラブと、ファンサポーターが参加できる支援施策のひとつとして、『がんばろう九州・熊本  チカラをひとつに。タオルマフラー』を製作・販売することが決まりました。収益は、全額ロアッソ熊本に寄付され、ロアッソ熊本が実施する復興支援活動に、役立てられる試みであります。


私は、スポーツをやっているわけでも、まして熊本へ具体的な支援活動をしているわけでもありません。単なるアビスパ福岡のサポーターにすぎません。でも、ただそれだけで、スポーツをする人、スポーツを愛する人、そんな人たちを応援する人たちの素晴らしい行動に触れ、人間性を高める機会を与えられたように思います。


なんの苦労もなく、何の人助けもせず、なにもせず‼︎でした。そんな自分が何かひとつでも参加できる機会、そもそもそれを探す機会をもたらしてくれたのも、きさらぎ法律事務所がアビスパ福岡の法人後援会に登録され、こうして福本悟は、アビスパ福岡の一サポーターとして一喜一憂することができたからであります。アビスパ福岡ありがとう!頑張れ九州、頑張れ熊本!応援しています。

 

トランプ大統領が現実化して戦々恐々となるのは?ですよ。

2016年5月11日
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アメリカ合衆国共和党次期大統領候補者に指名されることが確実視されるドナルドトランプ氏は、かねてより、日本に駐留中の米軍の駐留経費は、全額日本に負担させるとの持論をお持ちです。

不動産王とされるトランプ氏、どのくらい外交をご存知なのかでありますが、何でアメリカ合衆国が、日本に居てあげて、日本を守らなければならないんだ、しかも金まで出して!の思いでありましょうか。

これはアメリカ合衆国が、軍隊を駐留させているのはアメリカの都合ではなく、日本のためだとの論理が前提とされています。これまでの日本政府、正確に言えば、安倍内閣以前の政権の答弁によれば、日本国憲法で認めれられる専守防衛の方法として、また、日本は、『戦力』に当たる軍隊を保持することはできないから、アメリカ合衆国の軍隊を駐留させることにより、自国の防衛をしている、だから、防衛費として予算を組んでいると言うものだったと思います。


つまり、日本自らの防衛方法として行っているのであり、アメリカのためではないと言う立場です。

そうだとすると、あながちトランプ氏の指摘は的外れとも言えないのではとも思われます。

でも見方を変えると今更ながらですが、『えー』ですね。


アメリカ軍の基地を抱える各国の政府の経費負担割合を比較すると、日本は突出しています。年間7250億円は、駐留経費のおよそ75%におよびます。米軍が駐留する各国は、30%から40%とされるのに。こんなところから、『思いやり予算』なんて言われるのではないでしょうか。


トランプ氏が、米軍が駐留するヨーロッパ諸国について、駐留経費の全額負担を主張したとは聞きません。韓国に対してもトランプ氏同じような要求をするとも言われております。日本と韓国は特別に映るようです。もし、日本に基地を持ち、軍隊を駐留させることで、アメリカにメリット、すなわちアメリカ合衆国への防衛に資すると思えるなら、それは自国のためであり、お金をかけるのは当たり前となるのでしょう。

要するにアメリカ合衆国、日本に軍隊なんて置いても自国の防衛力にはなっていないと言う意識が見えるのです。だから、日本が金を支払わなければ軍隊は撤退させるとなるのでしょう。

ちょっと変ですね。日本政府は、自国の防衛手段と言いつつも、アメリカが日本を守ってくれるから予算を負担している、日米同盟は両国そしてアジア、さらには世界の平和に貢献するって、言ってたと思います。両国で世界平和を!との崇高な目的があるからこそ、米軍の費用を、75%も負担してたんでしょう。トランプ氏、アメリカは、意味なく日本を守っている、働かせれているとお考えのようです。

これは、トランプが泡沫候補だから何てことないとお考えの方々を、仰天させたかもしれません。これなら多額の思いやり予算を組んで、世界平和を旗印に『日米同盟』を言う必要ありませんね。もっとも、私は、この点トランプ氏には同調できません。アメリカは、日本に軍隊を駐留させることで、アメリカ合衆国の利益を守っていたと思うからです。

アメリカが攻撃される場合は、まず近い場所にある基地を攻撃するのが鉄則、真珠湾攻撃がしかり、だから基地を日本置く意味がある。これこそが、「アメリカの戦争に巻き込まれる!」と指摘されていた原因です。トランプ大統領になれば、金を払わなければ撤退するそうですから、心配無用となったようです。

でも、さらにおかしいでしょう。昨年日本政府そして与党は、同盟国への攻撃が、日本に対する差し迫った攻撃だとして、地球の裏側まで自衛隊を派遣できると答弁し、そんな法律が急ぎ成立させました。アメリカ合衆国次期大統領候補トランプ氏は、日本を同盟国とはお考えではないようで、しかも金を出す気はないようですよ。


アメリカにはお引き取り願ったほうがよいかもしれません。これまで支払った金を返せとは言いませんが。