すすきののシンボルと中洲のシンボル

2015年2月19日
 マッサンこと、竹鶴政孝氏が初代代表取締役を務めたニッカウヰスキー株式会社のシンボルとなったのは、マッサンではなく、あのヒゲのおじさんではないでしょうか?

と言うよりも、道外の人間にとって、札幌すすきの交差点にあるビルのネオンに描かれたあのおじさんこそ、札幌の、そして歴史を刻み、発展する北海道のシンボルの感があります。

これは、道内最大の繁華街すすきのと、ネオン街には欠かせないウイスキーとがマッチしたのかもしれません。

北海道最大のネオン街がすすきのなら、九州最大のネオン街は中洲です。

中洲は、福岡県博多区にあります。那珂川と博多川に囲まれた位置にあるまさしく中洲ですが、この那珂川を隔てて武士の町福岡と町人の町博多がありました。

今でも『福岡』と言うか『博多』と言うか、福岡市民人それぞれのようです。

中洲のシンボルとはなんでしょう。写真 1 H27.02.16

私は、那珂川のような気がします。福岡博多をテーマにした演歌は売れない!と言うジンクスがあるとかですが、ニックニューサーの『サチコ』でも、五木ひろしさんの『博多アラモード』でも、那珂川が出てきます。

でも、私が大好きな曲は、青江三奈さんの『中洲那珂川涙町』です。

『玄界灘の風にちぎった  恋の行方を知りたくて  忘れものでも探すような 
 こころ細さで来たけれど  男が中洲(泣かす)という街で  女は中洲(泣かず)と意地を張る  逢えない人の噂ばなしを、訪ね歩いた涙街  「忘れんしゃい……」「忘れんしゃい……」  
中洲那珂川  風が吹く』


私が大好きな博多祇園山笠が出てくる二番の歌詞も良いです。
福岡博多をテーマにした演歌は、なぜか男が昔恋した女性を探して、また、その思い出探しに来る場面が多い気がします。
北島三郎さんの『博多のひと』もそうですね。中洲那珂川涙町にもあるとおり、私なんか中洲は、「泣かす」と言いますが、確かに中洲のママさんなどは「泣かず」とも呼びますね。


九州男児と言う言葉がありますが、福岡出身の女性タレントの多くを拝見しますと、「福岡の女性は強か!」と思います。写真 2 H27.02.16






最近の私は、中洲ではもっぱら安い居酒屋で、いかの活造りを食べるくらいです。




でも、中洲から那珂川を眺めると、飲んだ後でもなんか清々しい気持ちになり、中洲そしてこの土地の歴史を感じるとともに、自分は福岡が大好きだと改めて思うのです。