桜は必ず花を咲かせます。人生も。

2015年3月31日
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3月23日に、東京都内で桜の開花宣言が出されました。

開花の標本木は、靖国神社にあるソメイヨシノで、平年より3日、昨年より2日早い開花です。

本日、3月31日ころが満開となるそうです。

鹿児島、宮崎に続いて22日には北部九州でも開花となり、徐々に桜前線は北上するのでしょう。

 

これからの時期、日本国中で桜の景勝地が案内されます。 桜前線の北上と同じく、魚好きの私は、春の楽しみが始まります。

 

九州の魚が特に好きな私は、冬の代表『さば』が終わるのとときを同じくして、今度は『うに』の時期の到来にワクワクします。

赤なまこが産卵を迎えるころ、新ワカメが採れます。剣先いかが美味しくなる時期でもあります。うには、鹿児島阿久根、大分佐伯、熊本天草と有名ところを北上し、やがて玄界灘に春を知らせます。

 

2月中に鹿児島で、今年初めてのうにを食したところ、今月は、福岡市の鮮魚店に、玄界地物のうにがもう並べられておりました。やがて超美味である『唐津の赤ウニ』が手に入るようになると、夏がやってくるのです。

 

『さくら』も『うに』も北上中ですが、少しずつ季節の動きを知らせるのは、日照時間です。昔の人は、猫の額くらい、少しずつ陽が長くなると評しましたが、本当だと思います。

 

自宅近くの公園でも、子どもたちに帰宅を促す『夕焼け小焼け』は、冬期時間の午後4時30分から、午後5時に戻ります。この広大な公園は、例年都心より1週間以上桜の見頃は遅いです。

これから春休みに入ることもあって、行楽各地の開園時刻も延びるでしょう。

この1ヶ月、鹿児島、福岡、北海道、岡山とあちこち廻ってまいりました。暴風雪の女満別空港、半袖でも寒くない九州、いろいろありました。

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同じ時期でも、地域によって気候、服装、食べ物が異なるのは、不思議な感じがします。

 

でも、時期は違えども、さくらは、必ず咲くのです。さくらは、日本を象徴する草木とされるのがわかるような気がします。

 

皆さんは、今年どんなさくらを眺め、何を感じられるでしょうか?

 

埼玉県と神奈川県は近くなったけれども。

2015年3月30日
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今月『上野東京ライン』が開通しました。

これまで宇都宮線、高崎線は、全列車上野駅が終電でしたが、これが東京駅まで伸長し、そのほとんどの列車は、そのまま横浜方面東海道本線に乗り入れすることになったようです。これにより、宇都宮伊東、前橋熱海などの発着があり得るようになりました。

上野東京間の通勤時の混雑緩和には、かなり効果をあげると期待されています。

 

埼玉県方面から横浜湘南方面には、乗り換えなしで直通運転となって、物流観光にもプラスとなるとも言われています。以前、みなとみらい線、東急東横線、東京メトロ副都心線と、東武東上線、西武池袋線が1本に繋がったときも、同じような効果が指摘されていて、横浜中華街と小江戸川越の町が協力して観光誘致をしたと報じられておりました。

 

でも、旅慣れし、鉄道に詳しい人はどうってことはないのでしょうが、分かり辛い、迷って面倒等の心配が寄せられているのです。例えば、埼玉県の久喜駅から神奈川県の大船駅に行きたい場合は、上野駅東京駅止まりではない電車なら、どれに乗車しても間違いなく目的地に到着するでしょう。

上野東京ラインでも、湘南新宿ラインでも大船駅には行けるからです。

しかし、これまで『東京駅』まで行きたかった人は、『上野行』だけに乗車すればよかったところ、これが『小田原』とか『平塚』行きとなってしまって、上野東京ラインなのか湘南新宿ラインなのか、分かりにくくなってしまったのではないかと懸念されます。

 

新橋駅の東海道本線上りホームは、これまで閑散としていたでしょうが、今後は、いろいろな行き先の電車が通りますから、慌てて乗車して間違える危険が生じると思います。

 

高崎行きも宇都宮行きも、外形上区別がつかないからです。

私は先日、埼玉県の北本駅から新宿に戻る用がありました。新宿までの切符を買って、改札口に向かったところ、遠くに見える電光掲示板には、上り方面として『小田原』『熱海』『平塚』と表示が見えました。

 

近くまで行って、オレンジ色で、小さく上野東京ライン、湘南新宿ラインの経由別が案内されていることが見えました。

 

結局新宿に行く電車は3番目であるとこがわかり、ホームですることもなく、待っておりました。

 

以前でしたら、『上野駅』行き以外は、全部新宿駅を通ったのです。 地理に明るく、昔鉄道少年だった私でも、乗車する際には注意を要します。

このように、直通運転が増加して、長い区間をひとつの電車が運行された場合、ひとたび事故等により、運転見合わせ等が起きると、はるか遠い場所で起こったことだとしても、多くの利用客に影響がでます。ダイヤの組み替えもたいへんだと思われます。

 

利用する方も、サービスを提供する方も、緊張しなければならないようです。これが便利の代償でしょう。

 

春の陽気に誘われて

2015年3月28日

このところ本格的な春の暖かさが感じられ、汗ばむ陽気となっています。

通勤電車では、息が詰まるようです。そして関東地方では、遂に春一番が観測されませんでした。

春一番とは、北海道、東北、沖縄を除く地域で、節分から立春までの間に、その年初めて吹く南寄りの強い風のことで、関東地方の記録としては、今年は、2000年以降2回目の観測なしの年だそうです。

 

そして立春となった3月21日、九州では、桜の開花宣言が出されました。

3月と言えば桃の節句、ひな祭りですね。女の子の健やかな成長を祈る節句の行事です。写真1 H27.03.23

 

桃の節句と言われるのは、江戸時代から節句とされた3月3日に行なわれたところ、明治となってグレゴリオ暦となって旧暦の3月3日は4月となったものの、3月3日は、寒冷地では積雪等が残ってお祝いができず、依然として4月にお祝いをする、

そのとき桃の花が咲き乱れることから桃の節句と雛祭りが重なることになったのでした。 雛祭りは、全国各地それぞれに歴史伝統を承継し、趣向を凝らした独自のお祝いがあります。

 

特に九州では、数年前から、『雛の国九州』と言うキャッチコピーで九州全体が協力して雛祭りをお祝いし、また観光客にあったか九州を知ってもらう機会として、アピールしているようです。

このブログのカテゴリー『よかとこ九州』でも、かつて天領日田のおひなまつり、柳川の雛祭りさげもんめぐりをご紹介しました。

とても綺麗ですよ。3月中は、町中雛人形を目にするので、きらびやかな感がいたします。

この時期、私が宿泊したホテルにも、雛壇が飾ってありました。 雛祭りの時期が終わって4月になると、入学式です。新年度が始まります。

 

私が小学生のころは、『桜の木の下での入学式』がキャッチフレーズでした。

これも地球温暖化の影響からか、年々桜の時期が早まり、入学式のころは、都内では、もう桜は終わっていることが多いです。

 

3月から4月、日本国中別れと出会い、新旧切り替え、旅たちと巡り会い、ひとつの節目を感じる季節です。皆さんは、どんな春を迎えられましたか?

 

落ち着く場所が指定席

2015年3月27日
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会社や学校で、自分の席は決められています。

 

電車やバスでは、決められた席に座ることがあります。これは指定席です。

指定されてはいないけれども、決まった場所を確保することはないでしょうか。

例えば、図書館で勉強するとき、朝開館されたら、いつも同じ場所に陣取ることはありませんか。座席が決まっているわけではないけれども、早い者勝ちもあるでしょう。

よく見られるのは、パチンコ店の開店前の光景です。通勤電車の始発駅で並んで座席を確保したい人も、だいたいどこに座るか決めているようです。

 

私も、可能な限り確保したい席はあります。例えば、航空機ボーイング767型機では、全日空でしたら18HかK.日本航空のクラスJでしたら7Dです。前者は、すぐ後ろがトイレになっていて、背もたれを倒せること、後者は、出口にいちばん近い座席だからです。

でも、私と同じようなことを考えている人がいるようで、なかなか取れません。

 

『指定席』とは、予め座る人が決められた席と言う意味で、比喩として使われることがあります。

例えば、あるスポーツのリーグ戦で、いつも最下位のチームに対して、『ここがこのチームの指定席』なんて揶揄されることがあります。

昔世界的な陸上競技選手が、優勝を期待されながら、オリンピック等大きな大会ではいつも3位、銅メダルに留まることから、

『ブロンズコレクター』なんて評されたことがありました。

写真1 H27.03.20

 

指定席から脱したい人、指定席が心地良い人それぞれです。

私は、このところ『指定席』にしている場所があります。

 

福岡空港のある飲食店です。ここに座って航空機を眺めながらビールで福岡を締めるのです。

 

この『ひとりごと』でも、同じようなアングルが登場するわけはこれであります。

 

 

皆さんの指定席はどこでしょう。落ち着く場所こそ指定席だと思います。

 

春に浮かれて

2015年3月26日
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だんだん暖かくなって来ました。

春と言えば花と言われるくらい、花は春の結び付きは強いと感じます。

 

春風につい良い気分になって、春の歌など歌いたくなる、なんとなく浮かれた気分になるのは禁物です。

春のうららの隅田川~~ 春高楼の花の宴~~ また、桜、桃、杏など、花見が盛んになり、この時期の色はピンクの感があります。でも、世の中で『ピンク』が好きとはなかなか言えるものではありません。

また、花見には酒がつきものです。でも、夏はビアガーデン、秋はスポーツで汗をかき、冬には鍋をつついて忘年会に新年会と、結局年中アルコールが離れません。であるがゆえに、春だ春だと酒に浮かれてはならないと言うことでしょう。

 

これは、最近のきさらぎ法律事務所福本悟の業務に関しても、反省しなければならないと述感するところであります。

 

例えば、マッサンを理由に北海道まで行って、結局はウヰスキーをタダ飲みしただけではないかと言う批判と反省です。

 

そんな思いでおりますとき、良い香りがして来ました。沈丁花(ジンチョウゲ)です。

きさらぎ法律事務所の玄関前に、ビルオーナー様が綺麗に丁寧に育てておられるのです。

でも、沈丁花の芳香の匂いは、ホントどこからともなく漂ってくるようです。これ、原産地は中国で、育てるのは難しいと聞いたことがあります。

あの芳香は、なかなか沈丁花の匂いだと気づかないようです。私も数年前まで、遅咲きのツバキかと思っておりました。 でも、沈丁花のピンクかかった赤い実は、有毒だと聞きました。良い匂いに釣られて深入りするとケガをすると言うことでしょうか?

 

やはり浮かれてはならないと言うことです。

 

そして、忘れもしない『あのとき』も、まだ沈丁花とは知らずに、この匂いを私はある場所で嗅ぎ取っていたのでした。

4月1日は、エイプリルフールです。この日は、私にとって生涯忘れ得ぬ日でもあります。昭和60年4月1日、司法研修所の卒業試験の『刑事裁判』の科目で落第したのです。

そしてその日まで、検察官となることしか考えていなかった私は、27歳にして人生の大転換を迫られたのでした。東京弁護士会に弁護士登録したのは、この年の7月でしたから、3ヶ月で弁護士になったようなものです。

 

春になり、花が咲き、良い匂いが漂ようこの時期、私は苦渋を舐めた若かりしあの時をいつも思い出します。

浮かれてはならない!そして、あれがあったからこそ今の自分がおり、依頼者の辛い厳しい状況を受け止め、ともにしあわせのため進んで行きたいと言えるのだと思っています。

 

今年も春が来て、30年経過した4月1日がやってきます。エイプリルフールと言う言葉は、いつになつても好きになれない自分がおります。

 

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