九州北部、北陸、中国四国地方で春一番を観測したと、地元の気象台が発表しました。 この影響で北陸富山で18.5℃、大分市で19℃と春本番の陽気となったようです。 春一番とは、立春から春分までの間に広い範囲で初めて吹く暖かい南からの強い風を指します。 この日福岡市では最大瞬間風速15.2m、下関市では最大瞬間風速20、2mを記録しました。北陸地方の春一番は昨年より18日早く、九州北部は昨年は春一番ほ吹いておらず、2月中に発表があったのは5年ぶりだそうです。 春一番が吹くと何を思い出しますか?50代の人は『キャンディーズ』と答えるかもしれません。 私が大学1年4月のクラスコンパの席でも、早速キャンディーズ?を披露したクラスメイトがおりました。 確かに春一番の歌詞ではありませんが、重いコートを脱いで、外出したくなります。 春一番が吹くころには、食いしん坊の私は、季節の野菜を期待します。 ふきのとう、たらの芽のてんぷらは大好物です。 でも、我が家では、この時期採れる『つくし』を楽しみにしています。つくしは、だいたい3月から4月上旬までです。 「つくしって食べれるの?」と思われる方が多いでしょうか?つくしは食べれます。 はかまを取ってからですが、美味しいですよ。特に卵とじが美味です。 つくしと言う名称から、これまた筑紫の国=福岡の名産かと思われるかもしれません。 確かに私が初めてつくしを食べたのは福岡を知った後です。 福岡の西の起点西新には、『リヤカー部隊』があって、リヤカーのおばちゃんから分けてもらいます。おばちゃん宅近くの野山に生い茂っているつくしを集めてはかまを取り、売り物にするのです。また、福岡天神の百貨店岩田屋でも、販売していました。 もっとも、福岡まで行かなくても、まして百貨店で買うまでもなく、つくしは、手に入ります。我が家の周辺には、春一番のころより、つくしがたくさん見られるのです。つくしが『いる』のは、土手や河川敷そして幹線道路のフェンス越しなどあまり人が立ち入らない場所が多いです。でも、近くにある大きな公園のあちらこちらにも、よく目を凝して見ればつくしの姿があります。 私たちと同じように、つくしを採っている人を見かけます。もちろんタダであります。 つくしはてんぷらそして卵とじにします。微かに苦味が効いた、歯ごたえあるあのつくし独特の味は、我が家にとって春一番を迎えるのです。なおつくしが恋しくて?、桃の花が見頃となる山梨県あたりにも、出向いたこともありました。 春一番の歌詞ではありませんが、つくしの子?は恥ずかしげに頭(顔)を出し、「もうすぐ春ですね」と、私たちに季節の移り変わりを知らせているのでしょう。 春は別れ、そして出会いの季節です。今年はどんな春となるでしょうか。