11月,九州は、秋のあかりで癒されます

2010年11月7日
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10月の『よかとこ九州』は、大分に始まって、大分に戻って来ました。

くじゅうの山並みも、秋の気配が感じられることでしょう。

久住町や、ラムネ湯で有名な長湯温泉も、現在の行政区域は、『竹田市』です。

もっとも、豊後竹田といえば、『滝廉太郎』→『荒城の月』→『岡城跡』と、連想されるほど、古い城下町のイメージが、強いのではないでしょうか。

旧国鉄時代には、豊後竹田駅に列車が到着すると、『春高楼の・・・』の音楽が流れたものでした。

そんな竹田市の秋を飾る町を挙げての取り組みが、『竹楽(ちくらく)』です。

竹田市は、山林が、総面積の65%を占めます。

竹は、古来より春を告げる『たけのこ』,また、建築材料,鳥籠などにも利用され、私たちと馴染みの深い自然の産物です。

しかし、竹林は、需要の減少とともに、過疎化で、管理されないまま荒廃が進み、里山を壊しかねない状況になってもおりました。

竹田市では、自然に感謝しつつ、孟宗竹2万本を竹灯篭にして、竹・光・音,そして、『出逢い』をテーマに、人々に里山の保全と資源の活用を理解してもらう町おこしとして始めたものが、11月に街を彩る『竹楽』です。

また、竹田市街は、湧水や、キリシタン洞窟礼拝堂,殿町武家屋敷などが点在し、街の散策も楽しめます。

そして、昨年から3年にわたって、年末に放映されるNHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』では、主人公秋山真之の親友として、竹田出身の軍人『広瀬武夫』が登場します。

今年は、いよいよ歌にもなり、軍神第1号に奉られた広瀬中佐の日露戦争での生死が、大きな山場となるようです。

広瀬神社もまた、竹田市街にあります。竹田市は、今まさに旬を迎えます。

先日、百貨店の九州・沖縄物産展で、『ツーリズムおおいた Gururitto』というパンフレットを見つけました。

この時期、大分では、『うすき竹宵』(臼杵市),『<千年あかり』(日田市)も開催され、街は竹あかりで、幻想的な風景が醸し出されます。

これからの季節、大分の秋の『あかり』に、癒されることでしょう

北海道美瑛発、九州大分着のおはなし

2010年11月4日
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北海道美瑛発、九州大分着のおはなし

前回ご紹介した『青い池』のある『美瑛白金温泉』からは、正面に、美瑛岳が見え、右側に十勝岳,富良野岳と続き、左側には、トムラウシ山から大雪山国立公園に連なる山脈が続きます。

「美瑛は、風景を楽しむ場所,まさか登山など…」と思っておりました。

もちろん、登山はいたしませんが、『青い池』を生んだ十勝岳の自然に近付きたいと思い、南昇税理士事務所のスタッフにお願いして、さらに山へと車を走らせました。

美瑛白金温泉から登ると、10月上旬というのに、紅葉が真っ盛りでした。

途中、行政区域は、上富良野町となり、すぐに吹上温泉に到着します。

『白銀荘』という温泉施設がありますが、吹上温泉で有名なのは、『吹上露天の湯』でしょう。

『北の国から’95秘密』で、田中邦衛さん扮する黒板五郎と、宮沢りえさん扮する純の恋人小沼シュウの雪中入浴シーンは、この吹上露天の湯で撮影されました。

さらに登ると、十勝岳温泉『バーデンかみふらの』続いて、『カミホロ荘』があります。

道はさらに続き、車道の終点に、十勝岳温泉『凌雲閣』がありました。

『凌雲閣』は、文字とおり、『雲を凌ぐ宿』で、眼下には、美瑛・富良野の風景が、絵のように見えました。


《美瑛側》

これが、『凌雲閣』です。


《凌雲閣玄関》


《凌雲閣パンフレット》

この十勝岳温泉『凌雲閣』は、標高1280mと、北海道で最も高地にある温泉宿なのだそうです。

早速、自慢の露天風呂に入りました。

露天風呂に、カメラは持参いたしませんが、目の前には、見事な十勝岳の紅葉が、飛び込んでまいりました。

これが、露天風呂の方向から見た10月上旬の風景です。


《凌雲閣からの風景》

ちなみに、女性用露天風呂の近くに、この日、キタキツネの姿があったそうです。

10月中旬になると、降雪が始まり、やがて道路も閉鎖され、北の動物たちも、冬の眠りに入るのでしょう。

美瑛の丘と山,そして温泉を満喫した一日でした。

『丘のまち美瑛』では、これまで、『ぜるぶの丘』,『新栄の丘』,『北西の丘』,『三愛の丘』等々に立ち寄り、パッチワークの風景に、心を癒されました。

今回の美瑛では、『四季彩の丘』に連れて行っていただきました。

言葉とおり、色とりどりの花が点在し、丘からは、いつも変わらぬ美瑛の風景を、目にすることができます。

『四季彩の丘』は、冬は、スノーモービル等の雪遊びの場所に変わるそうです。


《四季彩の丘から臨む美瑛岳・大雪山系》

さて、今回の美瑛紀行では、青い池から十勝岳温泉へ行き、ここが北海道一の高地の温泉宿であることを知りました。

では、九州で、最も高地の温泉地を、ご存知でしょうか。

それは、大分県久住町にある『法華院温泉』です。

平成の大合併で、竹田市に属しますが、『阿蘇くじゅう国立公園』のくじゅう連山のほぼ中央に位置し、四方を山に囲まれた盆地状の場所です。

むしろ、『法華院』と言わず、『坊がつる』と聞けば、「えーっ」と、思われるのではないでしょうか。

そう、『坊がつる讃歌』に歌われた『坊がつる』の由来は、かつてこの高地には、九重山法華院白水寺の『本坊弘蔵坊』があり、高地に広がる盆地状の中には、『つる』が一面に生い茂った,湿原植物の宝庫となっていたからです。

この坊がつるの湿原は、国内最大級の面積を有する湿原で、『くじゅう坊ガツル・タデ原湿原』として、ラムサール条約の登録湿地でもあるのです。

法華院温泉は、坊がつるの南西側に位置する標高1303㎡の温泉山荘です。

『くじゅう』と言えば、『やまなみハイウェイ』を欠かすことができません。

熊本・阿蘇から入った『やまなみハイウェイ』は、やがてくじゅうを通って、湯布院,そして別府へ到達します。

九州大分は、やはり温泉でしょうか。

意外なところで、北海道美瑛と、九州大分の共通項に、思いを巡らした旅となりました。

九州大分の『青』と、北海道美瑛の『青』

2010年10月25日
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前回の『よかとこ九州』では、宮崎県出身の小渕健太郎氏の詩,曲,言葉から、多くを学ぶお話をいたしました(『歴史のたられば 九州番外編…』)。

コブクロの新曲『Blue Bard (青い鳥)』の紹介に、心を打たれ、あれから毎日のように、青い空を見上げています。

さて、九州で青いのは、空だけではありません。

むしろ活火山が多く、火の国といわれる九州では、『温泉の青』が、特徴ではないかと思っています。

九州を代表する温泉地別府では、『別府地獄めぐり』が、別府観光の定番です。

9つある地獄の中でも、玄関口に位置し、ひときわ大きく見えるのが、『海地獄』で、そのコバルトブルーの色の神秘を眼前にすれば、誰しも美しさに息を飲むことでしょう。

海地獄は、約1300年前に、鶴見岳の爆発によって誕生し、熱湯には、硫酸鉄が含まれることから、コバルトブルーの色に見えるのだそうです。

『誰も近付きたくない熱湯』だから、いつしか『地獄』と呼ばれるようになったのですが、地獄には見えぬ美しさです。

別府地獄は高温で、入浴はできません。

青い温泉は、別府地獄のある鉄輪温泉のいくつかの宿で、経験することができます。

別府と並ぶ大分県の温泉地といえば、言わずと知れた湯布院です。

湯布院にもまた、コバルトブルーの温泉があります。

100人は入れるであろうといわれる巨大露天風呂を擁する『ゆふいん庄屋の館』がそれです。

こちらは、弱アルカリ性のナトリウム塩化物・硫酸塩で、『メタケイ酸』という成分が、シリカのツブとなってコロイドになり、日光と合わさって青く見えるのだそうで、肌触りもよく、女性に人気の温泉です。

ところで、九州と並ぶ温泉天国北海道ではどうでしょうか。

残念ながら、福本悟は、北海道には詳しくはありません。

ただ、先日、大好きな美瑛町で、『青い池』を見てきました。

美瑛の風景は、きさらぎ法律事務所ホームページを飾るとおり、いつ行っても、何度見ても、心に焼きつく日本の美しさがあります。

そんな美瑛で、数年前まで知られていなかった、誰も立入ることがなかった原生林の中に、青い池はあったのです。

今ではすっかり有名になり、近くの街道入口には、駐車施設が出来、観光バスのルートにも入る有様です。これが青い池です。

なぜ青いのか。

もともと『青い池』は、美瑛川砂防工事によってできたおおきな水溜りでした。

その水溜りに、背後にそびえる十勝岳から、アルミニウムを多く含む地下水が美瑛川に流れ込み、川の水と混ざり合って出来たコロイド状物質が、太陽の光とぶつかって、青い光が反射して、水が青く見えるのです。

そういえば、かつて宿泊した『美瑛白金温泉』近くの美瑛川が、青く光っている姿を見たことがあります。

興味をもった私は、『十勝岳温泉』に連れて行ってもらうことになったのです。

こちらは、次号に掲載いたします。

以上、いずれも心に残る美しさ、『九州の青』と『北海道の青』のご紹介でした。

歴史のたられば九州番外編…コブクロに魅かれて

2010年10月8日
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前回の『よかとこ九州』は、宮崎県の旬のスポットをご案内しました。

今回は、宮崎県出身者で、福本が、『いま気になる人』をご紹介したいと思います。

その方は、『コブクロ』の小渕健太郎氏です。

音痴で、多少演歌を知る程度の福本悟が、『コブクロ』を知ったのは、5年位前、たまたま、当時中学生だった二男が持っていたCDの『ここにしか咲かない花』という曲に心を打たれたこと、特に、歌詞の中で、『寂寞(せきばく)』という言葉があり、なんとも言えない言葉がかもし出す情感に、関心をいだいたことにあります。

小渕さんは、幼少期より、音楽に興味を持たれ、ギターを奏で、バンドを組むことがあったそうですが、高校卒業後は、洋服関係の職に就く予定のところ、当時のご実家の事情で、福岡市に本社がある株式会社サニックスに入社しました。

小渕さんは、このサニックスで、何と大阪支店への配属が命じられ、3年後には、同じ大阪府内の堺支店へ転勤,サラリーマンの傍ら、ストリートライブを行なっていたところ、ここで運命の出会いを果たしました。

そう、堺市在住の黒田俊介さんもまた、路上ライブを行なっていて、互いに魅かれ、1998年、ここに『コブクロ』が結成されたのです。

宮崎県出身の小渕さんが、福岡市内の会社に入社しなければ、また、この会社で、九州を出た関西配属が命じられなければ、『コブクロ』は、存在しなかったでしょう。

ちなみに、『株式会社サニックス』の名は、数年前、別の機会に聞くことがありましたが、小渕さんは、コブクロ結成後、この会社を退職しております。

こうしてコブクロの音楽を聴けるのは、その当時のサニックスにも、感謝しなければならないのかもしれません。

小渕さんの詩,言葉は、大いに勉強させられるものがあります。

先の『寂寞』は、ちょっと思いつかない言葉に、ハッとし、引き込まれました。

他にもあります。

『風見鶏』は、向かい風に向かって立ち向かう、どんなときも、まっすぐ進もうとするカッコいい奴なんですよ。

『青い鳥』が、幸せを運ぶと言われるのは、青い鳥が、青空に向かって飛び立ち、やがて青の中に入って見えなくなる、幸せとは、見えないところにある、気付かないところにあると思う。

『風見鶏』も、『Blue Bird(青い鳥)』も、コブクロの曲です。

歌を『聴く』とは、耳から入って門で止まるのではなく、耳に入ると、14(十四)の心に響くのだそうです。

人の話を聞き、人に説明・人を説得するのが、弁護士の仕事です。

小渕さんの言葉,その説明は、いつも多くを学ばせてもらっております。

特に、人との付き合い,愛情に関する部分では、まずは、自らが謙虚であらねばならないと考えられます。

さて、今年2010年は、『じゅうねん』というフレーズで、前半を、先人のカバーの収録に,後半を、路上ライブから始まったコブクロ初の『スタジアムコンサート』が行なわれております。

今年は、大阪,東京,そして、宮崎で開かれました。

2010年10月2日(土),3日(日)の両日、味の素スタジアムで開催された『KOBUKURO STADIUM LIVE 2010』に、行ってまいりました。


《コンサート会場》


《コンサートチケット》

『風見鶏』も、新曲『Blue Bird』も、披露されました。

そして、10月10日(土)は、小渕健太郎さんの郷里宮崎市で、今年最後のスタジアムライブが行なわれます。

今、まさに旬なのです。

今後、福本悟が、気の効いた言葉,あるいは、とても似合わない格好いい言葉を、業務上使ったと感じられましたら、それは、小渕健太郎さんから学んだものかもしれません。

九州宮崎が発祥の地となる『コブクロ』の曲を、ぜひお聴きください。

きっと、何か心に響くものがあるはずです。


《コブクロ「流星」広告》

10月,九州の秋の花の紹介です。

2010年10月6日
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前回の『よかとこ九州』では、『ほたる』にちなんだ鹿児島のお話をいたしました。

ほたる(蛍)は、澄み切った空気,きれいな水が、生息の条件と言われます。

霧島屋久国立公園への宮崎県側からの入口小林市には、『出の山公園』という蛍が乱舞するスポットがあります。

出の山公園には、宮崎自動車道小林インターチェンジを、――宮崎方面からの場合、――右に行きます。

同じく、小林インターチェンジから左側,すなわち、えびの高原を経由して、霧島温泉に向かう途中にあるのが、『生駒高原』です。

生駒高原は、今、秋桜(コスモス)が真っ盛りです。

生駒高原は、霧島山系のなだらかな裾野に広がる標高500メートルくらいの高原で、この時期、17種類100万本のコスモスが、色鮮やかに高原を埋め尽くします。

聞いた話として、毎年10月10日(旧体育の日)に、ピンク色のコスモスが、見頃になるよう、厳しく管理されているのだそうです。

近くには、神話のふるさとで、紅葉が美しい高千穂峡や、坂本龍馬と、おりょうさんの新婚旅行の地の霧島温泉郷など、秋ならではの九州を、存分に楽しめるところがございます。

コスモスに誘われて、秋の九州にも、ぜひお越しください。