千年の古都

2014年10月22日
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10月22日は、平安京に遷都した日にあたるそうです。

 

「千年の古都」と称される京都は、794年10月22日から明治時代に入って東京が首都となるまで、日本の政治・文化の中心を担っておりました。

 

子どものころは、「鳴くよ うぐいす 平安京」と年号を覚えたものです。

写真 H26.10.21

平城京遷都の年号は、「南都 立派な 平城京」と覚えました。

奈良を「南都」と呼んだのは、平城京より後のことでしょう。

 

そうすると、平安京が「うぐいす(の声)」に例えられたのも、後世の創作となりましょうか?

 

では、なぜ鳴く鳥として、「うぐいす」を当てたのでしょう。

「鳴くよ カラスが 平安京」では、ダメでしょうか?

「カラス」には、「七つの子」や「夕焼けこやけ」など、古くから童謡に用いられるように、日本人の心を掴んでいるように思われます。

 

それに対して「うぐいす」は、「ウグイス嬢」とも言われるごとく、なぜだか、綺麗・煌びやかなイメージがあり、それが、在りし日の京都を彷彿させるものがあるからでしょうか。

 

奈良が、「なんと立派な」ですから。

そういえば昔、「カラスの勝手でしょ」と言うのがありましたね。

「うぐいす」にするか、「カラス」にするか。

 

はたまた、「泣くよ赤ちゃん」にするか・・・後世の人間の勝手であります。勝手と言えば、晩夏から初秋にかけて鳴く蝉がいます。

あれは、まさしくその鳴き声を和音にして名付けたのだそうです。

 

大学生のころ、毎日鳴き声が聞こえてくるあの蝉について、友人に、「なんであの蝉、『ツクツクボウシ』と言うんだ?」と尋ねたところ、彼は怪訝な顔をして、

 

「だってお前、あの蝉の鳴き声やってみろよ」

と言ったのです。

 

私が、「お〜しんつくつく、お〜しんつくつく」と言ってやりましたら、

 

彼は、「??」と、さらに怪訝な顔をして、会話が続かなくなったことがありました。

 

 

その後、調べてみましたら、「ツクツクボウシ」を、「お〜しんつくつく」と呼ぶ説があることを知りました。

 

これは、千年昔から、解決できない論争かもしれません。