オーストリア大統領選とイタリア憲法改正国民投票がもたらしたものと学ぶべき事柄。

2016年12月6日
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アメリカ合衆国次期大統領にトランプ氏が就任することが決まり、ポピュリズムの台頭を懸念するとの論調が目立ちます。確かに選挙期間中のトランプ氏の言動から、民族や宗教、そして性別に関しても独自の言動が見られました。

また、トランプ氏が勝利したのは、1%の富裕層が政治を支配すると言われるアメリカ合衆国の現状で、職を失い、収入が途絶えた労働者らの共感を得られたことがあったと思います。

そういう意味では大衆迎合かどうかはともかく、選挙戦をうまくやり遂げと言えるかもしれません。ただ、『強いアメリカを取り戻す!』の叫びに、民主主義国家から、懸念が保たれているのことは事実です。

でも、なんで次期大統領とは言え、まだ経済人、私人であるトランプ氏の私邸を、日本国内閣総理大臣は、お金を使って訪ねたのでしょうね。これこそ『トランプ外交』に降ったのもしれません。

さて、12月に入って、ヨーロッパで、注目される選挙・投票がありました。ひとつは、オーストリアの大統領選、ひとつは、
イタリアの憲法改正国民投票です。その結果次第では、EU離脱、金融不安、難民受け入れ等ヨーロッパ諸国に大きな影響が起こるであろうと言われておりました。

オーストリアでは、難民排除等民族主義を全面に出す極右政党自由党の党首ホーファー氏は、年齢も若く、見てくれも良く、その語り口はとても極右とは見えない?ところで、特に若い層から人気を得ていたと言われます。国の南側に壁を!と、最近どこかで聞いたような政策を打ち出し、今年4月に行われた大統領選では、勝利するのではないと言われていました。

それが人口850万人のオーストリアで、ヨーロッパ初の極右政党が政権を獲得かとの騒ぎに繋がりました。しかし最後の最後、不在者投票の開票の結果、僅か3万票の差で逆転され、移民・難民政策等に寛容なヘレン氏が当選と発表されました。ちなみにオーストリアは、北欧諸国と並んで、福祉教育が充実していて、日本と違って貧困率が低い国です。なんで極右政党が?の思いがありました。

ところが先の大統領選、開票作業に不正があるとか、マスコミが途中でホーファー氏の当選確実を報じたのは不公正とか、ホーファー氏陣営が、選挙無効を提訴したところ、オーストリアの憲法裁判所はこれを認め、選挙の無効とやり直しを命じたのでした。裁判所、しっかり仕事していますね。そして当初10月に予定された選挙が準備不足で延期となり、ようやく12月4日に投票が行われたのでした。

いっぽうのイタリア、この国は伝統的に少数党が多くあり、日本の国会に当たる上院と下院に優越はなく、しばしば両院では別々の決議がなされ、それが政権の安定に繋がらないと言われてきました。イタリアにはムッソリーの悪夢があり、独裁の温床となる政府の権限強化に繋がる恐れのない政局運営をなすべしとされてきました。しかし、それが少数政党の連立政権になったり、選挙ごとに政権が替って金融不安を齎す等問題があったとされます。レンツィ首相は、上院の権限を縮小すること、地方に委託していた決定権を、中央に移譲するように憲法を改正したいとし、これの国民投票を決意したとされます。

結果は、オーストリアは、現大統領が当選し、イタリアは、憲法改正は否決されました。形式的には、現状維持となりましたが、この結果と効果、そしてヨーロッパ諸国への影響に関しては、いろいろ言われています。オーストリアは、移民難民排斥の極右政党の政権奪取はなりませんでした。いっぽうイタリアは、政権が安定せず、金融不安が募るであろう、しかしそれが孤立化と他国からの干渉を嫌う国民世論が現れたとの評価があります。

ただ、議会の権限を弱くする政府の思惑による憲法改正は、それ自体として疑問はあるのです。イタリアのレンツィ首相は、辞意を表明しました。さらに政局は不安定になり、それこそここぞとばかりポピュリズムや排斥思想が跋扈する懸念があります。

6月のイギリスのEU離脱、先月のアメリカ合衆国トランプ大統領誕生等、国の独自性を重んじる空気がありました。他国との関わり、他民族の受け入れは、国家を危うくするかの流れがありました。国の運営が上手くいかず、人々の生活が良くならないとき、決まって敵を作る、大衆を煽るやり方は、残念ながら国民受けする歴史があります。

次元が異なると言われるかもしれませんが、日本でもア◯ノミクスって何年も言っていますが、これと並行して中国、北朝鮮の脅威や領土問題等を煽り立てて人気を博しようとするやり方があるのではと危惧します。

オーストリアのホーファー氏、直ぐに負けを認めました。また、レンティ首相は、ご自身の信任投票と位置付けておられたので辞任するようです。その意味では民意を尊重して、潔いです。イギリスのEU離脱の国民投票から始まって、『トランプ現象』そして極右政党とか国民投票とか、国のあり方を二分する流れが一気に押し寄せた感がある2016年です。

ただしイギリスにせよアメリカにせよ、今回の時を同じくしたヨーロッパ2カ国にせよ、国民がそれなりに考えて結論を出した、つまり民主主義は機能していたことは忘れてはなりません。それにしても内閣支持率60%超えの日本、独裁国家は別にして、凄いことになっています。このこと自体がポピュリズムに陥った結果ではないことを信じるしかありません。ヨーロッパと日本は違うようです。

 

新千歳空港保安検査場の『魔の時間帯』をご存知ですか?

2016年12月5日
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私が一番好きな空港と言えば、北海道の新千歳空港です。これまでこの『ひとりごと』で何回か取り上げてきました。だだ、ひとつ特徴的と言うか、ちょっと困ることがあるのです。それは、搭乗口がしばしば混雑することです。特に、搭乗口BとCはそうですね。現在工事中であることも、いくらかは関係しているのかもしれません。

札幌市に住む方々にとって、11月中旬の金土日は、新千歳空港を利用するな!なのだそうです。それは毎年この時期、アイドルグループ『嵐』のコンサートが、札幌ドームで行われるからです。私はこのことを知らず、数年前の札幌出張のとき、札幌市内のホテルが全て満室になっていたことに驚いたことがあります。Yahoo!で『20◯◯年11月◯◯日札幌ホテル』と検索用語を入れましたら、嵐、嵐、嵐が出てきました。


何とか札幌市に辿り着いたこのときの夜のすすきの、もう嵐バックを持った人人人でありました。

嵐のコンサートに行かれた方はよく心得ておられるようで、帰りの新千歳空港、搭乗口で1時間並んでいるなんて、よくtweetされています。覚悟は出来ているみたいです。でも、嵐さんや、他のアイドルグループのせいだとは言えません。何でもないときでも、新千歳空港の搭乗口、ホント混んでます。私の印象では、平日でも午後6時以降は混みます。新千歳空港に限らず、私は日曜日の空港は極力避けたいのですが、日曜日の新千歳空港、もう正午ころから混んでいます。いつものことなので時計を見ているわけではありませんが、保安検査場通過に30分くらいはかかっている感じがしています。

それで航空機の出発が遅れます。新千歳空港の保安検査場、何かと話題になっていますが、確かに8月のすり抜け事件以来、チケットの確認を徹底するなど警備を強化したことも、時間がかかる原因ともなったことは、空港関係者も認めるそうです。関係者の間では、特に『魔の時間帯』として、午前8時、正午、午後6時を挙げるそうです。


特に保安検査場に長蛇の列ができる時間帯がこれです。この時間帯に大型機の出発が相次ぎ、午後5時からの1時間で5.000人が搭乗する日もあるのです。嵐のコンサートの最終日、今年の11月13日とその翌日の14日、保安検査場で1時間待ちとあり、この2日間で94便が、30分以上出発が遅れたそうです。

よく出張族から、『羽田でもこんなことはない』と言う声が聞かれます。実はひとつの空港、ひとつの建物で、1日400.便の離発着をまかなっていることがもう飽和状態なのです。新千歳空港の旅客数は、昨年初めて2.000万人を突破しましたが、うち1.800人が、国内線利用です。新千歳空港国際線ターミナルは、別にあります。なにしろ羽田新千歳線は、世界一の利用数で、このターミナルビルが現在の形にできた14年前より離発着便は2倍に、利用者は400万人増えたのに、搭乗口の数等ターミナルビルの基本的機能は拡げていないのです。


いつかこの『ひとりごと』でもお話したように、エンターテイメント、土産物等は拡充して、何となく道内のテーマパークの感はあるものの、これが反面本来の空港の機能をどうかしたのではないかの危惧があるのでした。

羽田空港は、国内線ターミナルビルがら2つあります。これは大きいと思います。現在新千歳空港の混雑緩和策として、昨年度から約200億円かけて、出発口の拡充工事が行われています。


保安検査場を1つ増やして6箇所にすることや、航空会社の出発カウンターを増設するなど、計画されているそうです。ただ、工事期間中は、これまた出入り口やトイレの位置が変わるなど、不便が生じてこれも、混雑や遅れの原因となっていることは否定できないと思われます。

政府は、外国人観光客の取り込みばかり熱心な感があります。カジノなんて、その象徴でしょう。



新千歳空港の国際化も、大きく取り上げられています。でも航空会社関係者は、外国人観光客の急増で国際線が注目されているものの、本当は、国内線の混雑こそ対策が必要だと声をあげているのです。このまま航空機の発着枠を増やすだけでは混雑がさらに酷くなるばかりで、利用者も空港職員もストレスが溜まる一方、何とかして!の思いをマスコミに伝えたそうです。


いつも新千歳空港の楽しさ、そして想い出等表面のみお話しますが、こうして裏、そして空港を支える人々の努力と思いを知る必要があると思い、少し辛口のコメントをしました。

 

搭乗する航空機が、到着地までのギリギリの燃料しか搭載していないと知ったら、あなたは搭乗しますか?

2016年12月1日
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南米コロンビア北西部メデジン近くの山岳地帯に墜落した航空機事故は、事故機には、墜落時燃料が無かった可能性が高いことが明らかにされました。このボリビアラミア航空のチャーター便は、アブロFJ85型機と言う日本では聞きなれない機種ですが、この機体の最長飛行距離は、3.000kmとされています。ところが、この航空機が離陸したボリビアのサンタクルスから、着陸地のコロンビアのジョゼ・マリア・コルドバ国際空港までは、2.985kmなのだとわかりました。コレ、数字見ただけで恐ろしいです。

記者会見したコロンビアの民間航空局責任者は、墜落機には爆発した形跡はなく、現場を捜索した結果、機体が地面に激突した瞬間には、機内に燃料はなかったことが確認されたと発表しています。規則では、緊急時に別の空港に辿り着けるように、30分分の予備の燃料を搭載しなければならないところ、事故機にはそれがなかったと追加発表されました。

この『追加』部分の説明は、そりゃそうでしょう!としか言えません。だってこの航空機、構造上あと15kmしか飛行できないんですから。計算上30分飛行に耐える分の燃料を入れることは不可能です。

事故機の操縦室から管制に対して、電気系統が完全に故障した、燃料が切れたと繰り返し連絡してきたようです。航空当局によると、燃料が切れたら電気系統は全く使い物にならないと述べました。この事故で助かった搭乗者の話として、突然機内の電気が消え、落ちていったと述べたと伝えられています。落ちていく瞬間、驚いた搭乗者らは、立ち上がって叫んだそうです。

言葉が見当たりません。

確かに何事もなく飛行を続けることができれば、ギリギリセーフでした。直接の原因は、この航空機が着陸態勢に入ったとき、別の航空機が燃料漏れを起こしたと管制官に通告、ジョゼ・マリア・コルドバ国際空港の管制官は、この燃料漏れを起こした航空機に緊急着陸を許可したため、事故機は着陸できず、燃料がないことを管制官に通告して、緊急着陸の許可は受けたものの、上空で旋回するうちに時間切れ、燃料切れとなった可能性が示唆されるのです。
この間15分、先の計算式に従えば、燃料が無くなることは明らかです。

緊急着陸を要請した航空機が重なったことは偶然で、悲劇ではあります。でも、この機体、最初からもうギリギリの飛行距離であることは、運航会社はもとより、操縦士・管制官ら航空関係者には分かっていたと思います。コロンビア民間航空の責任者は、規則で決めれた30分分の燃料がなかったと言い、それは事実でしょうが、計算上それは不可能なのです。そもそもそんな航空機、運航させることが驚きであります。このボリビアの民間航空会社のチャーター機、しばしば南米のサッカー選手の移動のためにチャーター運航されていたとかで、メッシ選手も最近搭乗したことを明らかにしました。決して人ごとではありません。

自分が搭乗する航空機に、飛行距離に相応する分の燃料しか搭載されていないことがわかっていたら、搭乗に躊躇する人が少なくないと思います。もちろん『30分』の予備は搭載されているはずですから、日本国内の利用に関しては、現実にはあり得ないことです。実際着陸混雑等のために随分と旋回し、着陸が遅くなることはしばしば経験されるところです。3.000kmしか飛行できない機体に、2.985kmの区間の運航をさせるなんて、全く信じられないと言うほかはありません。

ボリビアの航空会社、また、サッカーの大会等のためにしばしばチャーター便が利用されている南米各地の航空会社、そしてその関係者はどのように考えているのでしょう。確かに無駄な燃料は使わないほうが効率は良いでしょう。これは、カラの航空機は飛ばさない航空会社の思惑の一環でもあります。こうして見ると格安航空会社、low-costキャリアすなわちLCCはどうなんでしょう。定義としては、効率化の向上によって低い運航費用を実現し、低価格かつサービスが簡素化された航空輸送サービスを提供する航空会社とされています。確かに機内で飲み物を持って来たり、機内販売するなど余計なことで、国内線しか利用しない私からすると、そんなことにお金を使うな!とは思います。キャビンアテンダントは、保安要員てす。

数日前に、高度経済成長を支えた当時のモーレツサラリーマン、今や団塊の世代の方たとって懐かしい名称は?と言うテーマがありました。その中で、『アンカレッジ』が登場していました。今の若い人は、アンカレッジってなんだと思われるのではないでしょうか。アンカレッジとは、アメリカ合衆国アラスカ州にある都市で、かつてここに国際空港があったのです。もちろん今でもアンカレッジ国際空港はあります。ただ、『あの頃』すなわち冷戦時代は、ソビエト連邦の上空は、飛行制限があり、日本からヨーロッパ諸国に行く場合は、『南回り』と『北回り』があり、南回りで経由する中東地区では紛争が続いて、日本人も絡んだハイジャック事件等も続出しており、『北回り』がビジネスマンには重宝されていたのです。北回りは全てアンカレッジを経由します。そうなのです。ここで給油するのです。

今ではアンカレッジ、アラスカ、北欧のオーロラ鑑賞に訪れる観光客にほとんど利用されているそうです。また冷戦時代にはやはり北極海あたりでは、東西の緊張感があって、航空自衛隊千歳基地からスクランブル発進が繰り返され、これが千歳飛行場を共用する民間航空機の遅延につながり、後に『新千歳空港』が開業する機縁ともなっていました。私が福岡市で司法修習生をしていた昭和58年9月に起きた『大韓航空機撃墜事件』は、アンカレッジ国際空港を経由してアメリカ合衆国ニューヨークから、大韓民国ソウルの金浦国際空港に向かう途中に、航空路を逸脱してソ連領空に侵入した大韓航空機が、樺太上空を出たあたりの上空で、ソ連の戦闘機に撃墜され、乗客乗員全員が死亡した事件です。悲喜交々のアンカレッジがあるのです。

アンカレッジ経由が求めれていたころの世界は、民間航空路も錯綜していました。単に直線距離を飛行すればよいのではありませんから、経由地が多くあり、また燃料補給もしばしばでした。また、航空機の飛行距離も伸びています。そんな中での燃料切れによる今回の事件、信じられない思いです。南米は、サッカーでは強豪であるとともに、各国間の連携協力もあるはずです。このチャーター便を利用するなら、2.985kmの直行ではなく、途中どこかを経由して燃料補給できなかったものでしょうか。悲劇に見舞われたブラジルシャコペエンセの街では、深い悲しみに覆われ、ブラジル国内は、3日間の喪に服すると大統領は発表されました。日本国内とは言え、日頃航空機を利用する機会が多い者としても、燃料切れのショックは大きいです。割り切れない思いを持ちながら、福岡空港の『いつもの指定席』で書いています。合掌

南米コンロビアで起きた航空機事故の衝撃。

2016年11月30日
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南米コロンビア北西部メデジンの空港から50㎞離れた山岳地帯にボリビアのラミア航空のチャーター機が墜落し、多くの死傷者が出た事故が起きました。

この航空機には乗客72人、乗員9人が搭乗し、ボリビアのサンタクルスを離陸し、コロンビアのメデジンに向かっていたとのことで、その中には、ブラジルサッカーリーグ1部に所属する『シャペコエンセ』の選手首脳陣48名と同行記者21人がおり、発表された搭乗者名簿には、日本のJリーグで指導し、またプレーした人たちが複数含まれていたと報道されています。

シャペコエンセの関係者は、南米クラブチーム選手権の決勝戦に出場するため、このチャーター機に搭乗しておりました。チームは、数年の努力の末1部リーグに定着し、初の南米選手権での決勝進出だったそうです。ちなみに、日本で行われるクラブチーム世界一を決める大会は、この南米クラブチーム選手権の優勝チームと、日本のJリーグカップ杯のチャンピオンが対戦することになっていて、その衝撃は、日本国内にも拡がっている様子です。

それにしても航空機事故は恐ろしい。公共交通機関としては、最も事故の確率が低いものの、ひとたび事故となると、その被害は甚大悲惨であります。着陸態勢に入ったこの航空機から管制に対して、電気系統の不都合を指摘する連絡が入ったようで、事故当時は周辺は豪雨とのこと、負傷者の捜索活動も難航したと報道されています。なんとも悲しく、言葉がみつかりません。お亡くなりになった方に深く哀悼の意を捧げ、負傷した方には、その心身の回復を願うものであります。このチャーター機は、主として南米のスポーツ界の関係者が利用しているらしく、先日事故にあったこの機体に搭乗したサッカーアルゼンチン代表のメッシ選手は、深い哀悼の意を表明されました。

事故はなんでも、どこでも恐ろしく、あってはならないことです。今回の事故は、ブラジルのブロサッカーチームそのものを奪い取ったかの結果となるかもしれず、街は深い悲しみに暮れていることが想像されます。一瞬のことで、大きな残酷な結果を残します。この事故では、既に日本のいくつかのJリーグチームが沈痛な思いでメッセージを出しています。事故発生の一報のとき、昨年アビスパ福岡に所属していたブラジル人モイゼス選手の名があり、昨年彼のプレーを見た私も、大きな衝撃を受けました。ただ後に案じたアビスパ福岡の選手により、モイゼス選手は、怪我のためこの大会には同行していなかった、難を逃れたことがtweetされ、『不幸中の……』とは言えませんが、率直に胸をなでおろしました。

南米大陸ほど広大な面積を持たない日本でも、プロアマ問わず、スポーツの試合や練習等には、移動はつきものです。電車バスから航空機船舶と交通手段はいろいろです。アビスパ福岡のサポーターである私が、しばしば福岡空港近くのホームレベルファイブスタジアムに行き来するくらいですから、選手関係者は、しょっちゅう航空機等を利用しているでしょう。今年プロ野球日本一になった北海道日本ハムファイターズは、ホーム開催試合以外は、道外に出るために、全て航空機を利用しての移動となっているのでしょう。この『ひとりごと』で、広島カープの選手たちが、札幌市への移動のためにチャーター機を用意したことを書きました。裏にはこんな現実があったのです。

日本各地を疾走する新幹線、もし大きな事故が起きたら、その被害に遭った本人のみならず家族会社地域等多くの関係する方々に、影響が起きるでしょう。事故はあってはなりませんが、バックアップ体制ではありませんが、危険の分散を考えておく必要はあるのではないでしょうか。もとより人の命は危険の……なんてあり得ません。ただ現実に今回のようなことが起きると、どのように回復すれば良いのか途方にくれるのが、率直なところではないでしょうか。

だから何か名案はあるのかと問われれば、私には浮かびません。もどかしいです。かつて目の前で見たひとが突然消えた!こんな衝撃はないでしょう。航空機事故そのものの衝撃を忘れるくらいの今回のサッカー選手、チームが巻き込まれた災難を知って数時間の段階での整理がつかないひとりごとでした。『あっ、そうだ。今日航空機に乗るんだ』。思い出しました。

あるテーマパークの『氷の水族館』炎上問題を考える。

2016年11月29日
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これは価値観の違いと言うか、ネット社会の凄さと言うか、時間が経つにつれて、いろいろ考えさせられる『事件』がありました。北九州市にあるテーマパーク『スペースワールド』で、『氷の水族館』が批判を受けて、営業約2週間で閉館に追い込まれる『騒動』がありました。

スペースワールドでは、『アホやります』と銘打って、これまでのテーマパークにはない企画を次々に演出していたそうです。その中の一つが、来年5月までを予定して、11月12日に開業した氷の水族館であります。


何がアホかと言えば、美容ソルトを大量に投入したプール、お経を流しながら疾走する絶叫マシン等、これまでのテーマパークにはなかった試みを用いたことです。その中の一つ『氷の水族館』とは、アイススケートを楽しむリンクがあるのですが、実は氷漬けされたリンクの下には、約5.000匹の魚が並べられていて、その氷上を滑ると言うアトラクションだそうです。スペースワールドの公式facebookには、『おっ、おっ・・・溺れる・・・くっ、くっ苦しい!』等の表現があり、残酷、命の冒涜等の非難がなされました。

当初スペースワールド側は、先の『アホの試み』はともかく、『海の上を滑っている感覚を楽しんでもらいたい』と説明しました。氷漬けされ、リンクの下に閉じ込められている魚は、出荷できない規格外の死んだ魚であり、漁師さんに説明した上で、廃棄される前に仕入れたこと、閉館後は供養して『廃棄』するとのことでした。


それがたちまちネット上で批判が拡がって、遂に11月27日に『中止』と『閉館』が決まったとのことであります。

ネット上の意見として、残酷、気持ち悪い、悪趣味等があります。要するにお魚さんが可哀想、水族館の意味ないでしょうと言うことだと思います。確かに一部氷の上に現れている魚、血が滲んでいる魚等あり、見るに耐えないと気持ちは一般的でしょう。

ただし、この水族館、開館してしばらくは物珍しさがあったのか、『アホ』を見たかったのか、かなりの人気だったとされます。それが福岡県外の放送局がこれを放映した直後から、批判が続出した流れであります。この後ネットに拡がり、この氷の水族館、『炎上』したとされます。

これは従来の『水族館』の概念には収まらない企画であることは確かでしょう。あの狭い水槽の中でも、そこでは、生きて泳いでいる魚の姿を見て学ぶのですから。死んだ魚を氷漬けして展示?する水族館はないと思います。また、スケートは、単にリンクを滑走するものと捉えれば、氷の下に死んだ魚がいて、何も海の上にいる気分になる意図で、わざわざこのリンクを選ぶ人はいないようにも思います。

あまり指摘されていないところですが、私は、そもそも『アホ』なる言葉は生理的に嫌いで、これをバカなことと言い換えても、なんであえてバカやる必要があるのか、バカをウリにして人集めをするのか、好きになれません。ホント、高い内閣支持率のもと、アホが流行っていくのでしょうか。

でも、この『氷の水族館』を批判しているのは、私を含めてここに行かない人、興味ない人がほとんどではないでしょうか。実際それと知ってスケートを楽しみに?訪れた多くのお客さんがいたのです。残酷と言うなら、日本人は魚を食べ、残りカスは廃棄するのですし、マグロの解体シーや世界から批判を受けているクジラやイルカの漁もあります。動物保護の観点からすれば、動物園や水族館の存在自体が、自然の生態を無視して閉じ込めて鑑賞させる点で、意見はあるのではと思います。

私も何回か見たことがあるさっぽろ雪まつり、すすきの会場では、毎年氷の彫刻が展示されます。氷の中にはきれいな北海道の魚が閉じ込められています。あれを見て、気持ち悪いとか、かわいそうなんて意見はあるのでしょうか。


おそらくその美しさ?と技巧に感嘆するのではないでしょうか?おそらく北海道を知り、札幌を知ってもらうために、お魚さんも『協力』しているのでしょう。死してなお北海道をアピールするのは、感動的とまでは言わないにしても、残酷なんて言うのは失礼なのかもしれません。氷の下に閉じ込められた魚の上を滑走するのとは、違いがあるのではと思います。『死者』を美しく、恰も讃えるようなやり方と、スケート靴の下に置いて、踏みつける?やり方とでは、受け取り方が違うのはわかる気がいたします。

スケートなんかしない、福岡に行ったら魚を食べるだけの私なんか、批評する資格があるのかですが、確かにあの映像を見たら、よい気持ちはいたしません。つまり、見なければ良いのです。知らなければ良いのです。だって現に『アホ』につられたかどうかは知りませんが、これが放映され、ネット上で批判されるまでは、お客さんは入っていたわけですし、初期のころは、批判を受けてもスペースワールド側は、止めることは考えていなかったのですから。アホの企画だと割り切れば、『そんなもの』で済まされないのでしょうか。各地のテーマパークも集客に苦労しているわけで、ある意味、斬新な企業努力とは言えないのでしょうか。

いつも思うのです。

ネット上で批判する人たちは、批判の対象が、自分とは無関係、少なくとも関わることがないがゆえに、意見しているのでしょう。相対的貧困、裁判員の悩み、辺野古沖移転問題、原発再稼働等等、『これでもか!』とばかりに、『少数意見』や失敗した人、弱い人等を叩きます。このスペースワールドの総支配人、テレビ局の取材に応じて、今は閉館したリンクを案内していました。『お客様が少しでも楽しんでスケートができたらいいなの思いで考えたんですが……』と説明した後、テレビ局の人に向かって、深々と謝罪していました。

私は、その姿を見て、凄く違和感を持ちました。



なんでテレビ局の人に謝るの……。国民に向かって謝る必要性があるとは思えませんし、スケートした人は喜んだでしょう。批判しているのは、ここを訪れて不快感を持ったと言うわけではない匿名の姿を見せない人たちが文句を言い、騒いでいるのでしょう。この人たちに謝りますか?何か釈然としない騒動でした。