広島カーブ球団が、札幌ドームへの往復に、チャーター機を手配したとの報道に寄せて。

2016年10月18日
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プロ野球セパクライマックスシリーズが終わりました。

 

勝ち残ったのは、両リーグのチャンピオン広島カーブと北海道日本ハムです。両チームの強さに敬意を表するとともに、ここまで頑張ったDeNAベイスターズ他4チーム、最後まで良い試合ありがとうごさいました。少し休んで身体をケアし、また来季に向けて、準備されるようお願いします。さて、残すところは、日本シリーズです。

 

 

それにしても大谷恭平選手、凄いですね。この『ひとりごと』でも、何回か書きましたが、大谷選手、栗山監督のもと、このチームに入団して、もともとあった才能に、さらに磨きがかかったようです。日本シリーズ出場を決めた試合、DHで先発出場していたところ、9回を迎える前に、栗山監督を何回も見て、投げたい!とアピールしたようです。それに応えた監督も流石です。以心伝心チーム一体を感じます。『圧巻のピッチング』、この言葉、今年何回か使われたでしょう。主砲中田翔選手は、アレを見て、もう、練習するのが馬鹿らしくなったなんて笑いを誘いつつ、チームメイトを讃えておりました。

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一方の広島カープ、こちらは32年ぶりの日本一を目指します。同学年の1.2.3番トリオはもとより、チーム生え抜きの選手と、帰ってきたベテラン選手が一体となって、抜群のチーム力で、ぶっちぎりでセリーグ優勝を遂げました。もともと市民球団から発足した歴史があり、さほど潤沢な資金力があるわけではないと言われるのに、数年前に『カープ女子』と言う言葉が生まれたごとく、多くの熱心なファンに支えられて、久々の日本シリーズです。好試合が期待できそうです。 結果的には、杞憂に過ぎなかったわけですが、一部クライマックスシリーズの是非に関しては、議論がありました。ルールである以上、それに合わせて準備することと、これに参加する各チームの首脳陣は、言われました。

でも、シーズン1位のチームが、日本シリーズに出場できないことになっては、なんとなく違和感が残ります。特に今年のセリーグ、19.5ゲーム差です。ブロらしく、最後まで全力を尽くす、シーズン終盤で消化試合を作らない、そして、何よりも常に観客を楽しませるとの視点は、理解できなくはありません。確かにアドバンテージの1勝とか、本拠地開催等工夫はされておりますが、これだけ過密日程で試合を行うのでは、選手の怪我や体調不良が気がかりです。実際、骨折しながら出場した選手もいたと言われます。

 

最高の試合を見せてもらうためには、選手が最高の体調で、プレーできることが重要です。今回は、広島市と札幌市で試合が行われます。パリーグには、札幌市と福岡市を本拠地とするチームがあります。移動は慣れているとも言えましょうか。ところがセリーグは、広島カーブにしては、シーズン中は、全て東に向かうことになっていて、それは、陸路すなわち新幹線での移動だそうです。広島カーブが過去日本シリーズを戦った相手チームは、阪急、近鉄、西武で、いずれも陸路移動だったので、今回は、直線距離だけでも1200キロ離れている北海道札幌市までの移動では、航空機を利用せざるを得ないわけです。

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ここで球団は、チャーター機を使用することを決めたと報道されました。 北海道札幌市の玄関口新千歳空港と、広島空港との間には、JAL便と、エアドゥANAの共同運行便各1往復があります。ただ、座席数は少なく、また、広島への帰りが遅い時間となるので、長時間のフライトでかなり不自由でしょう。そんな状況なので、カーブ球団は、日本航空と交渉して、日本シリーズ用のチャーター機を手配したとのことです。

 

諸経費を含めれば、往復で金10.000.000円かかるそうです。それでも選手の体調管理、ベストの状態でプレーできるように配慮するのは素晴らしいことだと思います。セリーグならではのハンデ?かもしれませんが、カーブ球団の英断に、マスコミ各社も賛辞を送っています。 広島市内から広島空港へは、山の中、かなり時間をかけて行き来します。

 

また、新千歳空港から札幌市内には、札幌ドームを通って、やはり1時間くらいかかります。移動時間を両チームの選手たちは、普段見れない風景を、のんびり眺める余裕はないかもしれません。

 

 

でも、リラックスして試合に臨める下地はできたかと思います。今、北海道は、紅葉が終わる時期です。さて、広島カーブの皆さん、帰りの新千歳空港を、どのような思いで出発されるでしょうか。両チームの健闘に期待します。