東京駅と新宿駅、東京の顔はどちらでしょうか?

2016年10月21日
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『新宿・東京間、乗るなら中央線か丸ノ内線か』を検証した経済誌が出たと聞きました。

 

未だよくわからないのですが、県庁所在地はどこ?と問われた場合、現在東京都はどうなるのでしょう。

例えば神奈川県は横浜市、京都府は京都市、北海道は札幌市でしょう。現在では、都庁は新宿区にありますが、特別区のため、『都庁は東京』となるのでしょうね。 でも、東京で暮らす私は、都民ではない方から、都庁ってどこにあるのですか?と問われたら、迷わず『新宿』と答えます。都民に対して同じ質問をした場合、ほとんどの人が『新宿』と答えると思います。

 

都庁があるから新宿が中心だなんて言いませんが、様々な場面で新宿が、ひとつの東京の顔となっていることは間違いありません。乗降客日本一、高層ビル街や歓楽街、サラリーマンに路上で生活せざるを得ない方々、各国からいらっしゃる外国のお客様、新宿は、多種多様な人と文化、そして匂いがするのです。 一方で東京、ここでは東京駅とその周辺を言いますが、まず東京駅は、日本屈指の鉄道のターミナルです。

 

新幹線の始発駅であることが大きいです。例の『上野東京ライン』が開通して始発駅でなくなったために、今度は埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県もまた、東京駅がスタートとなった気配です。伝統のある駅舎と日本経済の骨格ともなる企業が揃う丸ノ内と八重洲、そして周辺の豪華なホテル群と洒落た飲食店、また高層ビルや夜景なども、新しい東京の魅力とされています。当然海外からのお客様も多く見られます。 その新宿と東京を結ぶ鉄道路線として、JR中央快速線と東京メトロ丸ノ内線があります。丸ノ内線自体は、JR荻窪駅から新宿を通って四ツ谷、東京、御茶ノ水等を経てJR池袋駅までを結ぶ随分遠回りをする路線ではあります。

 

ところが迂回?しているがゆえに、途中駅から途中駅間は、結構利用価値があるのです。冒頭に挙げた新宿東京間の利用もまた、そのひとつです。 都民であっても、山手線の内側で生活し、あるいは仕事に関わっている人はともかく、新宿東京間の鉄道と言われたら、迷わず中央快速線と答えると思います。新宿を出る四ツ谷、御茶ノ水、神田、東京となります。この間14分とされます。いっぽうで丸ノ内線は、四ツ谷までに3駅ある上に、赤坂見附駅や霞ヶ関駅を通り、駅の数は多いですが、19分とされています。意外に少しの差となっているのは、それはJR線は、新宿を出ると線路が大きく迂回するからです。

 

新宿から、あるいはその前の駅から乗車している人が、途中降りずに東京駅まで乗車していることがあります。きさらぎ法律事務所の最寄駅は『新宿御苑前駅』ですが、東京駅に用があるときは、ほとんど丸ノ内線で行きます。途中四ツ谷駅で乗り換えた方が、新幹線等の長距離電車を利用するときには、東京駅までの料金が不要になりますが、中央快速線のホームが高い場所にあることも理由で、私はJRはあまり利用しないのです。 丸ノ内線と中央快速線、新宿東京間の運転間隔は、丸ノ内線の方が概して短いです。特に早朝の時間帯や夜遅くなると、中央快速線といえども、途中『各駅停車』になることがあります。

 

ちなみに、東京池袋間に関して言えば、山手線を利用すると迂回になりますので、丸ノ内線の方が早いです。もちろん新宿池袋間を、丸ノ内線を通して乗車する人はおられないと思います。感心するのは、古くからある丸ノ内線そして銀座線は、6両編成だと言うことです。でも、ラッシュ時の中央快速線の混雑よりは、楽チンだと思います。 JR山手線埼京線の渋谷池袋間は、並行して走行する東京メトロ副都心線の勝ちでしょう。もともとこの区間のJR線の混雑を緩和する目的もあり、現在の渋谷駅埼京線ホームの位置からすると、副都心線に軍配があがるでしょう。

 

副都心線は、その先にも、東急東横線、西武池袋線、東武東上線に繋がることも魅力です。 ただ、相互乗り入れをする路線はどこかで運転見合わせや遅延が起きると、かなり離れた区間にも影響が出ます。副都心線で川越や川崎に行くのに、いつも気になる部分です。この点丸ノ内線は乗り入れがなく、銀座線ともども遅れが発生しにくい路線と言われます。

 

かつて中央快速線は、あまり歓迎できない評価を受けていたことがあり、安全で、時間通り運行されることが、鉄道会社として大切に心掛けていただきたいところです。

 

 

東京と新宿、どちらも都民にとって、全国そして世界の方々からも大切にされなければならないでターミナルです。さて、新宿から東京、あなたならどちらを利用しますか?