『歴史は変えられない。変えてはならない』けれども、真田幸村の活躍と最期はどうでしょうか?

2016年11月24日
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NHK大河ドラマ『真田丸』は、舞台は大坂の陣となっています。日ノ本一のツワモノと称せられた真田幸村の活躍の場であり、最期の場でもあります。大坂の陣の結末はわかっている、歴史は変えられないと言うのが視聴者の声ですが、いよいよクライマックスに向けて一気に、また、助命嘆願の声もあり、最後まで目が離せない展開です。


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BS放送があるので、単純な視聴率の比較はできませんが、地上波では15%を切ることはなく、2時間前に放送されるBSでは、健闘と言われる3%から、奇跡と言われる4%を超え、5%に定着していて、相当な人気です。『真田丸』が人気を博したのは様々な要因があるでしょう。三谷ワールド、堺雅人さんが主演、適材適所の俳優陣、毎回存在する笑いを齎すオチ等のほか、『ナレ死』や『黙れ小童』等の流行語?枚挙に暇がありません。何かあると期待してしまいます。

真田丸の最終回は、12月18日の放映です。ところで真田丸、最終回は、副題がないことが発表されました。初回の『船出』から前回の『砲弾』まで、『決戦』『幸村』『完封』等等、二文字の副題かありました。関係者によると、真田幸村を演じた堺雅人さんの演技は、たった二文字で収まりきれない熱くて深い思いが最終回には詰まっていたと強く感じたがゆえに、最終回は、『無題』としたのだと言うことであります。まさに収まりきれない、真田幸村の、堺雅人さんの、そしてこの大河ドラマに関わった全ての方々の思いが、そうさせたのでしょう。

それにしても切なくなる方も多いのでは?三谷幸喜氏の脚本であっても、歴史は変えないものの、随所に仕掛けと奇想天外の展開があり、飽きさせない内容です。ですから最終回も、これまでのドラマや、研究者等が示していた真田幸村の最期とは違うものが予定されているとは思います。でも悔しいですね。従来の歴史物に比べて、大阪方の無能?は露呈されず、大野治長や淀殿も、幸村の理解者?のように位置付けられてはおります。しかし、真田幸村をしても、淀殿らを動かすことはできなかった、特に徳川家康が示した和議に乗ってしまったのは悔しいですね。

そこを三谷幸喜氏、どんなふうに描くのでしょうか。

私は、織田信長も豊臣秀吉も嫌いです。特に秀吉は、歴史上の人物の中でも、嫌いは際立っていると思っています。また、歳を重ねうちに、あえて言えば徳川家康を評価する意識が出てきましたが、どうにも大坂の陣の家康は、好きにはなれません。私が秀吉を嫌いな最大の理由は、晩年が酷かったことにあります。

家康は、それまで焦らず慌てず、石橋を叩いて渡ればラッキーが転がるような人生たったように思うのですが、関ヶ原以後、自分の老いと成長する豊臣秀頼が気になって、策を聾すようになったこと、それもフェアーではないやり方を用いたことが、嫌だなと思うのです。そんな徳川家康に果敢に挑む真田幸村は、英雄なのです。

二条城での豊臣秀頼との対面、家康とすれば、豊臣が徳川の臣下となったことを示したかったわけですが、加藤清正が同席する場面での豊臣秀頼、凛として毅然とした対応に、家康は恐怖を覚えます。それで方広寺の鐘、そして大阪冬の陣後の和睦等、豊臣側の無知無策に乗じて『騙し討ち』して大阪城を落とすのでした。真田丸では、大阪城の内堀を埋めるところは、どのように描かれるでしょうか。

これはある意味豊臣秀吉の晩年も似ています。秀吉は、メチャクチャやりましたから。まだ家康は、頭で考えて行動する、騙す力に長けていた点で良しとすべきでしょうか。歳をとると焦るのでしょうか。戦いが長引けば、豊臣恩顧の武将らが大阪方に味方するのではと思えたのかもしれません。そんなところが家康の焦りだとしても、真田丸での騙しの家康、不甲斐ない大阪方の上層部を見れば、視聴者は歯がゆい思いがするのでしょう。真田幸村の活躍と歴史の変更?を期待してしまうのです。

でも、歴史は変えられません。

ある人が、歴史は後日歴史家が決めると述べたことがありました。

それは無理な話です。『戦後レジームからの脱却』を意図して、歴史を変えようとすることは、絶対に容認できません。しかし、真田幸村の活躍は、多少『改ざん』しても、国民は納得するかもしれません。実際後藤又兵衛や西郷隆盛、源義経らの生存伝説は各地に残ります。それはその人たちが慕われていたからでしょう。

しかし、『戦前の日本』、ポツダム宣言受諾によって終戦とならざるを得なかった暗黒時代を齎した人々を崇敬する気持ちは全くありませんし、そしてその人たちを讃える見解には、全く同意できませんから。

 

来来季50歳になる2人のJリーガーの活躍と、井原正巳アビスパ福岡監督の去就が気になるシーズンオフとなっています!

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11月も終わりに近づくと、スポーツ界もウインタースポーツに変わる気配です。スキーやスケート競技が始まり、マラソンや駅伝競技もこれから本番って感じです。一方でシーズンが終わった競技では、今シーズンでやめる人、チームから離れる人など出る季節でもあり、寂しさも感じます。街にイルミネーションが輝き始め、クリスマス商戦も始まったようであります。 サッカーJリーグは、リーグ戦を終え、あとはチャンピオンシップ、プレーオフ、入れ替え戦が始まります。

 

プロ野球クライマックスシリーズから学んだとも言われるチャンピオンシップは、2シーン制となっているJ1での年間1位を決めるトーナメントで、昨年からスタートしました。ただ来季は、2シーズン制は無くなるようであり、今年が最後になるかもしれません。選手、スタッフチーム関係者は、システムが毎年変わるのではたいへんだと思います。システムを変えるのは、ファンが喜ぶと言う理由でしょうか。 昨年の今頃は、アビスパ福岡の終わらない闘い、奇跡が起こることを信じて、あちらこちらにアビスパを追いかけ、落ち着かない日常を過ごしました。最終的には師走の大阪ヤンマー長居スタジアムでの歓喜の瞬間に立ち会うことができ、感激しました。J1に復帰した今年は、早々とJ2への自動降格そして完全最下位が決まり、同時にファンとしてのシーズンも終わってしまいました。

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いかに力の差があるとは言え、シーズン終盤の試合は、来季を見据えても心配です。今は来年の監督コーチ等スタッフの発表を期待しながら待っているものです。ともあれ、チームの皆様お疲れ様でした。 11月20日には、J2とJ3の最終戦が行われました。来季は、J1からは、アビスパ福岡をはじめ3チームがJ2へ降格します。いっぽうこの日J2からは、コンサドーレ札幌と清水エスパルスがJ1へ昇格を決め、1位とは勝ち点1の差、2位とは得失点の差で3位となった松本山雅FCを含めて4チームの間で、この後トーナメントによる昇格プレーオフが行われます。昨年アビスパ福岡が、『J2史上最強の3位』と言われましたが、今年の1位から3位までも、昨年以上の強さでありました。昨年以外は、3位のチームと雖も、容易にプレーオフを制することができておりません。松本山雅FCも、その他のプレーオフ出場チームも、切り替えて頑張って欲しいと思います。 降格と昇格は、J2とJ3にも起きます。

 

昨年J1所属チームとして初のJ2を降格した大分トリニータは、見事今季J3を優勝で飾り、来季はJ2に戻ります。同じく昨年J2からJ3に降格した栃木SCは、J3を2位で終え、規定によりJ2への入れ替え戦に回ります。やはり力はあったと言うことです。そして九州のチームがJ2に復帰したと思いきや、これに代わってJ3に降格するのは、福岡県の2つめのチームギラヴァンツ北九州となりました。来年新スタジアムが開業するのに残念です。昨年J2に昇格して好成績を残したツエーゲン金沢も、J3との入れ替え戦に出場となりました。北九州は、かつてスタジアムがJ1昇格の規模を満たしていないとして、J2の6位以内に入りながらも昇格プレーオフに出場できなかった経験を持ちます。本当に厳しいですね。 サッカーJリーグJ2公式戦最終日、札幌市では、北海道日本ハムファイターズが、日本一の祝賀パレードを行いました。

 

小雨の中だったようですが、多くの市民道民が集まって祝福したようです。この日札幌ドームでは、3万人以上の観客を迎えて、コンサドーレ札幌のホーム最終戦が行われ、札幌がJ2優勝と来季J1昇格を決めました。おめでとうございます。福岡県では、アビスパ福岡がJ1を、ギラヴァンツ北九州がJ2を自動降格となり、対照的な結果であります。 それぞれ新しいシーズンに向けて、頑張って欲しいものです。 ちょっと嬉しいニュースもありました。元日本代表のJリーガー中山雅史氏が、引退後現役復帰して所属するJFLアスルクラロ沼津が、来季J3に昇格するそうです。中山氏は来年50歳です。

 

キングカズこと三浦知良選手も、49歳になった今シーズン、自身が持っている最年長Jリーグ得点記録を更新しました。来年も、現役を継続すると発表されており、J2そしてJ3で、揃って50歳になった選手による得点が見られると期待しています。そして三浦知良氏や中山雅史氏とともに、日本代表の顔として戦った井原正巳アビスパ福岡監督の去就は、とても気になっています。井原監督だからこそ、就任1年でJ1へ昇格しました。

 

そして今年の成績です。誰かが責任を取らなければならないのは組織の常、また、日本サッカー界にとって井原正巳氏は、とても大切な方です。アビスパ福岡に引っ張って、ボロボロにしてはならないと思います。井原氏には、良き夢を見せてもらいました。残された今年のサッカー界、アビスパ福岡の話題として、井原正巳現監督がとても気になるシーズンオフであります。どうなっても『井原さんありがとう!』しかありません。