11月も終わりに近づくと、スポーツ界もウインタースポーツに変わる気配です。スキーやスケート競技が始まり、マラソンや駅伝競技もこれから本番って感じです。一方でシーズンが終わった競技では、今シーズンでやめる人、チームから離れる人など出る季節でもあり、寂しさも感じます。街にイルミネーションが輝き始め、クリスマス商戦も始まったようであります。 サッカーJリーグは、リーグ戦を終え、あとはチャンピオンシップ、プレーオフ、入れ替え戦が始まります。
プロ野球クライマックスシリーズから学んだとも言われるチャンピオンシップは、2シーン制となっているJ1での年間1位を決めるトーナメントで、昨年からスタートしました。ただ来季は、2シーズン制は無くなるようであり、今年が最後になるかもしれません。選手、スタッフチーム関係者は、システムが毎年変わるのではたいへんだと思います。システムを変えるのは、ファンが喜ぶと言う理由でしょうか。 昨年の今頃は、アビスパ福岡の終わらない闘い、奇跡が起こることを信じて、あちらこちらにアビスパを追いかけ、落ち着かない日常を過ごしました。最終的には師走の大阪ヤンマー長居スタジアムでの歓喜の瞬間に立ち会うことができ、感激しました。J1に復帰した今年は、早々とJ2への自動降格そして完全最下位が決まり、同時にファンとしてのシーズンも終わってしまいました。
いかに力の差があるとは言え、シーズン終盤の試合は、来季を見据えても心配です。今は来年の監督コーチ等スタッフの発表を期待しながら待っているものです。ともあれ、チームの皆様お疲れ様でした。 11月20日には、J2とJ3の最終戦が行われました。来季は、J1からは、アビスパ福岡をはじめ3チームがJ2へ降格します。いっぽうこの日J2からは、コンサドーレ札幌と清水エスパルスがJ1へ昇格を決め、1位とは勝ち点1の差、2位とは得失点の差で3位となった松本山雅FCを含めて4チームの間で、この後トーナメントによる昇格プレーオフが行われます。昨年アビスパ福岡が、『J2史上最強の3位』と言われましたが、今年の1位から3位までも、昨年以上の強さでありました。昨年以外は、3位のチームと雖も、容易にプレーオフを制することができておりません。松本山雅FCも、その他のプレーオフ出場チームも、切り替えて頑張って欲しいと思います。 降格と昇格は、J2とJ3にも起きます。
昨年J1所属チームとして初のJ2を降格した大分トリニータは、見事今季J3を優勝で飾り、来季はJ2に戻ります。同じく昨年J2からJ3に降格した栃木SCは、J3を2位で終え、規定によりJ2への入れ替え戦に回ります。やはり力はあったと言うことです。そして九州のチームがJ2に復帰したと思いきや、これに代わってJ3に降格するのは、福岡県の2つめのチームギラヴァンツ北九州となりました。来年新スタジアムが開業するのに残念です。昨年J2に昇格して好成績を残したツエーゲン金沢も、J3との入れ替え戦に出場となりました。北九州は、かつてスタジアムがJ1昇格の規模を満たしていないとして、J2の6位以内に入りながらも昇格プレーオフに出場できなかった経験を持ちます。本当に厳しいですね。 サッカーJリーグJ2公式戦最終日、札幌市では、北海道日本ハムファイターズが、日本一の祝賀パレードを行いました。
小雨の中だったようですが、多くの市民道民が集まって祝福したようです。この日札幌ドームでは、3万人以上の観客を迎えて、コンサドーレ札幌のホーム最終戦が行われ、札幌がJ2優勝と来季J1昇格を決めました。おめでとうございます。福岡県では、アビスパ福岡がJ1を、ギラヴァンツ北九州がJ2を自動降格となり、対照的な結果であります。 それぞれ新しいシーズンに向けて、頑張って欲しいものです。 ちょっと嬉しいニュースもありました。元日本代表のJリーガー中山雅史氏が、引退後現役復帰して所属するJFLアスルクラロ沼津が、来季J3に昇格するそうです。中山氏は来年50歳です。
キングカズこと三浦知良選手も、49歳になった今シーズン、自身が持っている最年長Jリーグ得点記録を更新しました。来年も、現役を継続すると発表されており、J2そしてJ3で、揃って50歳になった選手による得点が見られると期待しています。そして三浦知良氏や中山雅史氏とともに、日本代表の顔として戦った井原正巳アビスパ福岡監督の去就は、とても気になっています。井原監督だからこそ、就任1年でJ1へ昇格しました。
そして今年の成績です。誰かが責任を取らなければならないのは組織の常、また、日本サッカー界にとって井原正巳氏は、とても大切な方です。アビスパ福岡に引っ張って、ボロボロにしてはならないと思います。井原氏には、良き夢を見せてもらいました。残された今年のサッカー界、アビスパ福岡の話題として、井原正巳現監督がとても気になるシーズンオフであります。どうなっても『井原さんありがとう!』しかありません。