私が一番好きな空港と言えば、北海道の新千歳空港です。これまでこの『ひとりごと』で何回か取り上げてきました。だだ、ひとつ特徴的と言うか、ちょっと困ることがあるのです。それは、搭乗口がしばしば混雑することです。特に、搭乗口BとCはそうですね。現在工事中であることも、いくらかは関係しているのかもしれません。 札幌市に住む方々にとって、11月中旬の金土日は、新千歳空港を利用するな!なのだそうです。それは毎年この時期、アイドルグループ『嵐』のコンサートが、札幌ドームで行われるからです。私はこのことを知らず、数年前の札幌出張のとき、札幌市内のホテルが全て満室になっていたことに驚いたことがあります。Yahoo!で『20◯◯年11月◯◯日札幌ホテル』と検索用語を入れましたら、嵐、嵐、嵐が出てきました。 何とか札幌市に辿り着いたこのときの夜のすすきの、もう嵐バックを持った人人人でありました。 嵐のコンサートに行かれた方はよく心得ておられるようで、帰りの新千歳空港、搭乗口で1時間並んでいるなんて、よくtweetされています。覚悟は出来ているみたいです。でも、嵐さんや、他のアイドルグループのせいだとは言えません。何でもないときでも、新千歳空港の搭乗口、ホント混んでます。私の印象では、平日でも午後6時以降は混みます。新千歳空港に限らず、私は日曜日の空港は極力避けたいのですが、日曜日の新千歳空港、もう正午ころから混んでいます。いつものことなので時計を見ているわけではありませんが、保安検査場通過に30分くらいはかかっている感じがしています。 それで航空機の出発が遅れます。新千歳空港の保安検査場、何かと話題になっていますが、確かに8月のすり抜け事件以来、チケットの確認を徹底するなど警備を強化したことも、時間がかかる原因ともなったことは、空港関係者も認めるそうです。関係者の間では、特に『魔の時間帯』として、午前8時、正午、午後6時を挙げるそうです。 特に保安検査場に長蛇の列ができる時間帯がこれです。この時間帯に大型機の出発が相次ぎ、午後5時からの1時間で5.000人が搭乗する日もあるのです。嵐のコンサートの最終日、今年の11月13日とその翌日の14日、保安検査場で1時間待ちとあり、この2日間で94便が、30分以上出発が遅れたそうです。 よく出張族から、『羽田でもこんなことはない』と言う声が聞かれます。実はひとつの空港、ひとつの建物で、1日400.便の離発着をまかなっていることがもう飽和状態なのです。新千歳空港の旅客数は、昨年初めて2.000万人を突破しましたが、うち1.800人が、国内線利用です。新千歳空港国際線ターミナルは、別にあります。なにしろ羽田新千歳線は、世界一の利用数で、このターミナルビルが現在の形にできた14年前より離発着便は2倍に、利用者は400万人増えたのに、搭乗口の数等ターミナルビルの基本的機能は拡げていないのです。 いつかこの『ひとりごと』でもお話したように、エンターテイメント、土産物等は拡充して、何となく道内のテーマパークの感はあるものの、これが反面本来の空港の機能をどうかしたのではないかの危惧があるのでした。 羽田空港は、国内線ターミナルビルがら2つあります。これは大きいと思います。現在新千歳空港の混雑緩和策として、昨年度から約200億円かけて、出発口の拡充工事が行われています。 保安検査場を1つ増やして6箇所にすることや、航空会社の出発カウンターを増設するなど、計画されているそうです。ただ、工事期間中は、これまた出入り口やトイレの位置が変わるなど、不便が生じてこれも、混雑や遅れの原因となっていることは否定できないと思われます。 政府は、外国人観光客の取り込みばかり熱心な感があります。カジノなんて、その象徴でしょう。 新千歳空港の国際化も、大きく取り上げられています。でも航空会社関係者は、外国人観光客の急増で国際線が注目されているものの、本当は、国内線の混雑こそ対策が必要だと声をあげているのです。このまま航空機の発着枠を増やすだけでは混雑がさらに酷くなるばかりで、利用者も空港職員もストレスが溜まる一方、何とかして!の思いをマスコミに伝えたそうです。 いつも新千歳空港の楽しさ、そして想い出等表面のみお話しますが、こうして裏、そして空港を支える人々の努力と思いを知る必要があると思い、少し辛口のコメントをしました。