ゴールデンウィーク明けの公園を歩いて考えること。

2016年5月9日
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ゴールデンウィーク期間中、レジャーに繰り出した方も多いかと思います。日本各地で寒さが緩み、好天が続く季節になると、外に出たくなるものです。サービス業に関わる方々は、お休みはないでしょう。


ただ、大型連休は、いわゆるかきいれ時、割り切ってやりくりすることに慣れておられるとも思われます。ただ、サービスを受ける側は、楽しみで気が大きくなっているのかもしれませんが、マナー違反が指摘される声が聞かれます。このところ気になるのは、それってサービスを受ける側なの?と思える形態でのマナー違反が多くなったことです。
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私が利用する最寄駅は、なぜか鉄道ファンが多く集まる駅らしく、休日ともなれば、毎日ホームの端から、カメラを構える姿が見られます。

この方々は、電車の扱いに慣れているので、危ない!と感じた瞬間に遭遇したことはありません。でも、小さなお子さんに、電車を見せたいと思って連れてきたのか、親子連れは、子どもと電車双方に目が行き届かなければなりませんから、見ているほうはハラハラします。事故になっているわけでもないし、駅利用客に迷惑をかけているものでもありませんので、黙ってやり過ごします。鉄道会社の立場からは、違った答えや希望が出されるかもしれませんが、迷惑にならない行為は、周りが余計なお世話をしなくても良いとなりましょうか。

先月でしたか、関東地方のある鉄道会社が、線路近くの田畑に入り込んで写真を撮るファン?宛に、「もう、来ないでください」とメッセージを送ったことが話題になりました。


なんでもカメラを構える人たちが、線路脇の敷地に入って、花や作物が植えられている土地を荒らしたことに我慢ならないと言うわけです。これに対しては、このような行為をしたのではないと想定される人たちから、「上から目線」とか「鉄道会社の土地じゃないだろう」「何か損害あったのか」「もう行ってやらないぞ」等等、反発の意見もかなり寄せられたようです。

当事者ではない人たちが、主としてネットを介して、意見を発した側を叩く風潮は、この国の特徴になった感があります。

真面目な鉄道ファンでしたら、鉄道会社に物申す場合、それは鉄道が好きであるがゆえの行動ですから、自分を特定し、かつ、確実にその声が届くようなやり方で行うでしょう。実際宿泊したホテルや利用した航空機には、誰が発したかわかるやり方で、意見を求める用紙等が備え付けられております。そう考えると、この鉄道会社、ファン?一般にメッセージを送ったかたちを取ったのは、本当に鉄道ファンは来るな!と言いたいのではなく、鉄道ファン擬きのマナーが悪い人たちへの警鐘をしているのではないかと思います。

ゴールデンウィーク明けのニュースで、ある自治体が、市の公共施設で行われている野外バーベキューを規制する方向で、条例を制定するとの報道がなされていました。

主としてバーベキュー利用者のゴミ不法投棄や違法駐車等が多発していることが原因のようです。既に河川敷等でのバーベキューを有料にする自治体は存在しますが、お金を払えば返って好き勝手ができるかに感じる人もいるのでしょうか。そう言えば子どものころ、遠足で訪れた公園等で、「ゴミは持ち帰りなさ~い」と引率した先生から言われたのに対し、「掃除する人の仕事を無くしたらダメだよ」なんて理屈を立てて、疑問?の声が上がったことを思い出しました。

お金を払っている、あるいは自分たちはお客さんだとの意識から、マナーやルールに反する行動をするケースは確かに多いのだと思います。

先の小学校時代の経験は、子どもが計算して、そんなことを言ったのではないとしてしても、やりたくないこと、面倒なことを免れるための言い訳として、お客様意識があるのかもしれません。これと同じと言うべきかわかりませんが、この土地この場所とは自分は関係ない、馴染みがない、もう来ない、やってもバレないと考えるところから、ゴミの放置等のマナー違反が起きるのではと思うのです。

湘南地方のある海岸では、近くのマリンスポーツショップの人たちが、海岸パトロールをされているところ、この時期から秋口まで、砂浜にはバーベキューの残りカス、器具等が散乱し、また、わざわざ砂を掘って埋め込むような光景が見受けられるのだそうです。これも、砂浜から離れたらもう安心なんて不心得な考えによるのではないでしょうか。

誰でも自分の生活圏を大事にしたい思いはあるでしょう。よくお話するとおり、我が家から徒歩1分もしないところに公園があり、その先2.3分も歩けば、かなり広い公共の公園ゾーンに繋がります。住民は、この環境を大切にしたいと思っているはずです。だからかどうか断言できるものではありませんが、ゴミはポイ捨てしないのは当然のことで、ペットのフンは必ず持ち帰ります。

ところが、たまに公園内に、フンが落ちているのを目撃します。たぶん休日等に遠方から来た人が残していくのだと近くの住民、特にわんこを飼っている方はそう言います。万一にも、ここで暮らす者が、公園にわんこのフンを残す等の行為をしたならば、ここで生活することはできないからです。

今日は、マナー違反に関して書きました。自分には関係ないから……と思って、社会に迷惑をかけかねない行為をしていないか、振り返る必要がありそうです。

この仕事をしていると、「バレなければよいと」自覚していなくても、そう考えていたと指摘されても仕方ない場面に遭遇することはよくあります。もちろん、自分自身も含めて。皆さん、考えてみませんか。