新宿駅を迷わない方法をお教えします。

2016年5月17日
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今日も、私がほぼ毎日利用する新宿駅の話です。東京生まれで東京で生活する私の感覚では、新宿駅が注目されるようになったのは、いくつかの契機があったと思います。正確には、いつから新宿駅が乗降客数日本一となったのかわかりませんが、新宿駅周辺に用がある人、また、新宿駅から各方面に向かう人が増えれば、自ずから利用者は増えるのだろうと思われます。

最初の契機は、昭和40年代に次々と建設された高層ビル群ではないでしょうか。最初は、京王プラザホテルだったと記憶していますが、多くの高層ビルが完成して、そこを会社オフィス等にすれば、人が集まります。これは、現在も留まることを知らない高層マンションにより、子どもが増えた地域があることでも理解されます。


次は、一億総中流意識と言われた時代になりますか、私鉄も含めたターミナル駅となった新宿駅からは、箱根、信州、高尾山等に向かう電車があって、家族連れや友人カップル等が大いに利用するようになったと感じます。週休2日制が定着し、娯楽の時間が持てたことも影響しているでしょうか。そして古き良き昭和と言えば、ゴールデン街、思い出横丁、焼き鳥横丁等の街並み、それから神田川やあずさ2号等の名曲が、ここ新宿を思い出させるときがあったように思います。

平成時代のシンボルともなった出来事は、東京都庁の新宿移転でしょう。庁内で執務する人数が多く、土地の確保が難しい東京とは言え、あの高い建物が建設されたときは、驚きでした。ランドマークであり、その後次々と高さを競うような建物が全国に立ち並んだきっかけを作ったように感じます。ちなみに、私は、都庁展望台もスカイツリーにも行ったことはありません。なんか観光名所の感があります。それから埼京線が、湘南新宿ラインが、成田エクスプレスが開通し、また、都営地下鉄も新宿を経由するようになりました。

そして今年は、『バスタ新宿』が完成しました。

いつのころからか、長距離高速バス、特に夜間走行する都市間路線バスは、人気をはくしているようです。だだ、新宿駅周辺は、バス乗り場がマチマチで非常にわかりにくかった難があったので、これをひとつにまとめたのがJR新宿駅上に誕生した『バスタ新宿』でした。わかりやすさと言う点では意義ありますが、新宿駅の代々木駅側、1番線から6番線を利用する人は良いのですが、山手線や中央総武線、そして地下鉄線や私鉄利用者には、一度駅構内から外に出なければならないなど、必ずしも便利とは言えませんね。


特にこれまで楽だった京王線から、羽田空港リムジンバスへの乗り換えは、面倒だと思います。

以前から、「新宿駅はわかりにくい」と指摘されていました。それは、西口東口間が狭いところに、いろいろな路線を入れたため、細長い駅になってしまったからです。例えば地下鉄丸ノ内線から、バスタ新宿までは長~い距離を歩いて登ります。山手線ホームから、成田エクスプレス発車ホームまでは、ひとホーム分歩く感じです。これは、『新宿』とひとくくりされたからだと思います。不便さに加え、迷う可能性があります。

そんな新宿駅を迷うことなく、利用する『達人』がいるとのとです。

それは私だ!と言う厚かましさはございません。先日ある週刊誌に、迷わない新宿駅の利用の仕方が掲載されていました。


結論から言うと、新宿駅は、『上か下』なのだそうです。JR新宿駅ホームにいるとして、代々木方面、すなわち南口に行きたいときは上を、大久保方面、すなわち西口または東口に行きたいときは下に行け!と言うことです。バスタ新宿、埼京線、湘南新宿ライン、成田エクスプレスや信州方面以外の特急なら代々木駅側なので上へ、つまりエスカレーター階段を上がること、山手線、中央総武線、 信州方面の特急、地下鉄線、小田急線、京王線なら大久保駅側なので下へであります。要するに、行き先で覚えるやり方です。

それでもやはり新宿駅、端から端までかなりあります。このところ海外からのお客様が多く、よく駅員さんに尋ねている姿が目に止まります。私がきさらぎ法律事務所を開設したころは、こんなではありませんでした。変わりゆく新宿駅、いつまでも元気でいて欲しいものです。

 

スマホやナビの情報よりも、経験がモノを言います。

2016年5月16日
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昭和の高度経済成長期に子ども時代を送った人たちは、家から歩いて小学校中学校に通ったと思います。高等学校になると、電車やバスを利用し、通勤通学時間帯を経験するのでしょう。その後の社会経済情勢から、中学受験が始まり、今では公立の中高一貫高もできて、経済的な余裕、ステータスやセレブと称されることだけが理由ではないでしょうが、小学校から私立に通わせるご家庭も増えつつあるようです。そうすると、特に大都市圏では、早くから子どもたちは、満員電車を経験することになると思われます。

私が初めて電車通学をしたのは高等学校からで、ある事情から、真面目に通学しなかったことや、通勤ラッシュとは別方向だったこともあって、当時住ん でいた家からはかなり遠い学校でしたが、あまり混雑したという意識はありませんでした。進学した大学は、今度は家から近くて、これまたラッシュとは反対方向でした。

皆さん経験あると思いますが、専門課程と言われる3.4年になると、様々な理由から大学には行かなくなり、私も図書館のような場所で、司法試験の勉強をしていたので、さらに混雑する電車に乗る機会は減りました。

司法修習生となり、その後弁護士登録して今日に至るわけですが、本格的な通勤ラッシュに遭遇するのは25歳の4月からでした。その後1年半福岡市に赴任しましたので、こちらは住まいから20分、電車は10分でしたから、楽なもんでした。

そして今では、日本一乗降客が多い新宿駅を通過しますから、毎日のように混雑で、電車はノロノロ運転、また駅ではない場所で、停止信号だとして、しばしば停車します。今日も通勤途中でこれを書いていますが、この電車、混雑のため5分遅れていますとアナウンスがありました。混雑のため遅れるなんて…。通勤時間帯は、混雑するのは当たり前でしょ。混雑したり、電車が停まった状態が続くと、体調を崩した乗客が出てきて、今度は『急病人対応』となって、さらに遅れることがままあります。

いつもお話するとおり、私は地理に明るく、特に電車には詳しいので、何処に行くにも迷うことはありません。


でも、電車に乗っているときに、嫌だなと思うことはあります。それは、車内に閉じ込めれて、なかなか電車が動かない状況になることです。首都圏の鉄道網は、各社相互乗り入れを含むあらゆる路線が縦横無尽に行き交っていて、便利ですが、わかりにくい面もあります。また、自分とは関係ない場所で事故など発生しても、たちまち遅れや運転見合わせが起きるのも、便利と不便の裏返しの感があります。

横浜地方裁判所があるみなとみらい線日本大通り駅には、新宿三丁目駅から1本で着きます。ただ、この間3社違う路線を経由するので、例えば1社何かアクシデントがあると、相互乗り入れが中止となり、新宿三丁目駅で待っていても、電車はなかなかやってきません。特に、池袋を経由して繋がる東武また西武線でアクシデントがあっても、横浜方面に影響が出てしまうのは、困りものです。もっとも、午前中にさいたま地方裁判所川越支部に、午後からは横浜地方裁判所に出頭したときには、電車1本で旅行気分でしたが。

ところで、そんな悠長な現実ばかりではありません。例えば、途中で電車が止まってしまったらどうしますか。地理に明るい私は、首都圏、特に山手線の内側を走行中に電車が止まる、路線が運転見合わせになっても、他の行き方を考えつくので多少の遅れはあっても大丈夫です。それでも嫌なのは、ずっと車内に閉じ込めれることです。地下鉄と駅間が長い路線のときは特に注意が必要です。途中降りれないからです。こんな理由で私は、大阪より先は、新幹線ではなく航空機を利用するのです。

最近は、スマホなどでも、運転見合わせや遅延の情報は知ることができます。でも、案内された迂回経路がデタラメではないにしても、かなり非効率的非現実的だったと経験される方もいらっしゃるでしょう。ここは日頃の経験がモノを言います。例えば、震災のときなどは、ターミナル駅には、多くの人が集まりますから、ここはパスすることです。池袋駅から東武線西武線に乗車するなら、その前に東京メトロ有楽町線副都心線で、新宿駅から京王線に乗車するなら、その前に都営新宿線に乗って、ターミナルを通過することです。さらに車を運転しない私は、運転手さんのナビ代わりを務めます。私はナビが大嫌いです。だいたい自分でわかるからです。でも、これは運転手さんに信用していただかなければ活用できませんが。

さて昨日も、関東地方で地震があり、長く車内に缶詰になった方がおられたようです。本当に地震は怖いです。いつ起こるかわかりません。これがある程度予期できる台風や降雪の場合には、予め目的地までの行き方を抑えておかれるべきです。首都圏で長く暮らし、電車を利用していると、強風に弱い路線、大雨に弱い路線等だいたいわかっています。私のように首都圏を中心にあちらこちらに行き来する人間は、地理と電車に詳しいと、かなり得をします。これからは、この『武器』を顧客サービスに活かすことができればと思っています。法律相談に限らず、地理や鉄道、あるいは旅行パックのご相談も、ーー資格はございませんが、ーーお受けします。

 

サッカーJリーグが、九州を、熊本を応援するプロジェクトを策定したとの報道に寄せて。

2016年5月15日
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熊本地震、本震が発生してから1ヶ月が経過しました。行方不明の方、健康を害した方がおられ、なお多くの方々が、避難生活を余儀なくされていて、1日も早い日常が取り戻されることを、願わずにはいられません。

熊本市をホームタウンとするサッカーJリーグロアッソ熊本は、ホームグランド『うまかなよかなスタジアム』が、救援物資の貯蓄先になっていることや、未だ避難生活を強いられている選手もいることなどから、しばらく試合も練習も行うことができません。この間、選手たちは、避難所を訪問してマットを差し入れしたり、子どもたちにサッカーを教えるなど、自らが被災者であるのに、熊本を元気にするため、被災した方々に寄り添う日常を送って来られました。

そのロアッソ熊本は、震災後初めての公式戦を、5月15日の日曜日、ジェフ千葉の本拠地フクダ電子アリーナで行いました。ロクに練習などできていませんし、何より熊本のことが気にかかり、本当は試合どころではなかったと思います。実際全選手が揃うことは難しかったようです。でも彼らは、精いっぱい闘いました。試合後選手たちは、『がんばろう!九州・熊本  熊本とともに。  絆  180万馬力』と書かれた横断幕を持って場内を一周し、対戦相手の千葉のサポーターが陣取るゴール裏でも、深々と頭を下げる挨拶をしました。かつて千葉にも所属した元日本代表を務めた巻誠一郎選手の挨拶には泣けました‼︎

熊本県出身の巻誠一郎選手、熊本震災後、率先して避難所を回り、物資を搬入したり、被災者を励ます姿は、多くの人に知られておりました。その巻選手らロアッソ熊本の選手スタッフが、いちばんに述べていたのは、感謝でした。そんな!彼らが感謝する必要はないですよ、自分たちこそ大変な状況なのに、率先して熊本のため、身を粉にして頑張っておられるのだから…。巻誠一郎選手は、『本当に熊本の仲間たちのところに、熊本の人たちのところに勝ち点1でも1点でも多く届けたかったのが正直ですし、そういう復興へ向けての一歩だったり、勇気だったり、届けられれば良かったと思うんですけど、結果は自分たちの思い通りにはならなかったですけど、それでも誰ひとりとして最後まで諦めずにボールを追いかけていたし、ひたむきに走っていたし、ゴールを目指していたんで。そういう思いは、少なくとも届けることができたかなと思います』と。


本当に熊本の選手たちは、足がつり、倒れても倒れても、諦めらることなく、ただ走っていたそうです。そして対戦相手のジェフ千葉さん、やりにくい中、決して手を緩めることなく、最後までファイトでした。こちらちも拍手ですね。本当に、スポーツっていいなと思いました。


この試合の前日、アビスパ福岡は、ホームレベルファイブスタジアムで、湘南ベルマーレとのリーグ戦を闘いました。ゴールデンウィーク中に、再び最下位に転落したアビスパでしたが、この日は、苦しみながらも最後までハードワークし、まさに泥くさく、全員でもぎ取った虎の子の1点を守り抜き、今シーズン初めてホームレベルファイブスタジアムで、勝利を手にしたのです。この日は、私は、テレビ観戦でしたが、嬉しかったのは、対戦相手の湘南ベルマーレのサポーターの皆さんからの試合後の横断幕です。確か『九州に、1日早く平穏な日が訪れますように』と書かれていました。ありがとう!

さらにこの試合の前日、アビスパ福岡株式会社の代表取締役川森敬史社長が熊本を訪れ、支援金3.606.150円を届けたことを、ロアッソ熊本さんからの情報で知りました。この日はまた、Jリーグでは、リーグに所属する53クラブと、ファンサポーターが参加できる支援施策のひとつとして、『がんばろう九州・熊本  チカラをひとつに。タオルマフラー』を製作・販売することが決まりました。収益は、全額ロアッソ熊本に寄付され、ロアッソ熊本が実施する復興支援活動に、役立てられる試みであります。


私は、スポーツをやっているわけでも、まして熊本へ具体的な支援活動をしているわけでもありません。単なるアビスパ福岡のサポーターにすぎません。でも、ただそれだけで、スポーツをする人、スポーツを愛する人、そんな人たちを応援する人たちの素晴らしい行動に触れ、人間性を高める機会を与えられたように思います。


なんの苦労もなく、何の人助けもせず、なにもせず‼︎でした。そんな自分が何かひとつでも参加できる機会、そもそもそれを探す機会をもたらしてくれたのも、きさらぎ法律事務所がアビスパ福岡の法人後援会に登録され、こうして福本悟は、アビスパ福岡の一サポーターとして一喜一憂することができたからであります。アビスパ福岡ありがとう!頑張れ九州、頑張れ熊本!応援しています。

 

トランプ大統領が現実化して戦々恐々となるのは?ですよ。

2016年5月11日
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アメリカ合衆国共和党次期大統領候補者に指名されることが確実視されるドナルドトランプ氏は、かねてより、日本に駐留中の米軍の駐留経費は、全額日本に負担させるとの持論をお持ちです。

不動産王とされるトランプ氏、どのくらい外交をご存知なのかでありますが、何でアメリカ合衆国が、日本に居てあげて、日本を守らなければならないんだ、しかも金まで出して!の思いでありましょうか。

これはアメリカ合衆国が、軍隊を駐留させているのはアメリカの都合ではなく、日本のためだとの論理が前提とされています。これまでの日本政府、正確に言えば、安倍内閣以前の政権の答弁によれば、日本国憲法で認めれられる専守防衛の方法として、また、日本は、『戦力』に当たる軍隊を保持することはできないから、アメリカ合衆国の軍隊を駐留させることにより、自国の防衛をしている、だから、防衛費として予算を組んでいると言うものだったと思います。


つまり、日本自らの防衛方法として行っているのであり、アメリカのためではないと言う立場です。

そうだとすると、あながちトランプ氏の指摘は的外れとも言えないのではとも思われます。

でも見方を変えると今更ながらですが、『えー』ですね。


アメリカ軍の基地を抱える各国の政府の経費負担割合を比較すると、日本は突出しています。年間7250億円は、駐留経費のおよそ75%におよびます。米軍が駐留する各国は、30%から40%とされるのに。こんなところから、『思いやり予算』なんて言われるのではないでしょうか。


トランプ氏が、米軍が駐留するヨーロッパ諸国について、駐留経費の全額負担を主張したとは聞きません。韓国に対してもトランプ氏同じような要求をするとも言われております。日本と韓国は特別に映るようです。もし、日本に基地を持ち、軍隊を駐留させることで、アメリカにメリット、すなわちアメリカ合衆国への防衛に資すると思えるなら、それは自国のためであり、お金をかけるのは当たり前となるのでしょう。

要するにアメリカ合衆国、日本に軍隊なんて置いても自国の防衛力にはなっていないと言う意識が見えるのです。だから、日本が金を支払わなければ軍隊は撤退させるとなるのでしょう。

ちょっと変ですね。日本政府は、自国の防衛手段と言いつつも、アメリカが日本を守ってくれるから予算を負担している、日米同盟は両国そしてアジア、さらには世界の平和に貢献するって、言ってたと思います。両国で世界平和を!との崇高な目的があるからこそ、米軍の費用を、75%も負担してたんでしょう。トランプ氏、アメリカは、意味なく日本を守っている、働かせれているとお考えのようです。

これは、トランプが泡沫候補だから何てことないとお考えの方々を、仰天させたかもしれません。これなら多額の思いやり予算を組んで、世界平和を旗印に『日米同盟』を言う必要ありませんね。もっとも、私は、この点トランプ氏には同調できません。アメリカは、日本に軍隊を駐留させることで、アメリカ合衆国の利益を守っていたと思うからです。

アメリカが攻撃される場合は、まず近い場所にある基地を攻撃するのが鉄則、真珠湾攻撃がしかり、だから基地を日本置く意味がある。これこそが、「アメリカの戦争に巻き込まれる!」と指摘されていた原因です。トランプ大統領になれば、金を払わなければ撤退するそうですから、心配無用となったようです。

でも、さらにおかしいでしょう。昨年日本政府そして与党は、同盟国への攻撃が、日本に対する差し迫った攻撃だとして、地球の裏側まで自衛隊を派遣できると答弁し、そんな法律が急ぎ成立させました。アメリカ合衆国次期大統領候補トランプ氏は、日本を同盟国とはお考えではないようで、しかも金を出す気はないようですよ。


アメリカにはお引き取り願ったほうがよいかもしれません。これまで支払った金を返せとは言いませんが。

果たして衆参同時選挙は行われるでしょうか?

2016年5月10日
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安倍晋三内閣総理大臣のヨーロッパ諸国訪問も終わり、この後は伊勢志摩サミット、そして夏の参議院議員通常選挙です。安倍晋三内閣総理大臣は、伊勢志摩サミットの『成功』と消費税率アップの中止を提げて衆議院を解散し、成果が出ていると言うアベノミクスをさらに進めるのか、例によって「後戻りするのか?」のかつて流行ったわかりやすいフレーズで、衆議院議員総選挙に打って出ると言われておりました。


すなわち、衆参同時選挙、ダブル選手を行うだろうとの予想であります。

任期中の衆議院議員の身分を失わせる総選挙は、議院内閣制のもと、国会と内閣の間の政策面での対立が続き、にっちもさっちいかなくなり、国政が停滞した場合に、それを国民のために打開する手段として行われるものです。これが憲法7条に基づく内閣の解散権で、よく『国民の信を問う』と言われますね。


衆議院解散は、まさに「そんな国会議員、使えるの?」と国民に尋ねるわけですから、内閣を支持する議員、すなわち与党が多数を占める間は、あえて政権を支持する議員をいったんクビにする必要はないはずです。選挙となれば税金が使われますし。

そう考えると、衆参同時選挙って、おかしいと思いませんか?解散すなわち国会議員を不在にしてまで、国政を停滞させないために、衆議院議員総選挙が行われます。その間は、参議院だけとなります。法律は、国会で可決したときに成立しますから、審議中の法案は廃案となります。

条約の承認や予算の成立は、憲法上衆議院の優越が規定されておりますから、参議院だけでーー緊急集会なるものがありますが、ーーそうまでして審議することはありませんね。まして衆議院議員総選挙中に、参議院議員通常選挙が同時に行われていたならば、国会は、事実上『半数』の参議院議員しか動けない、動かないわけで、そのこと自体が国政の停滞を招く危険性があります。

先の安保法制を急ぎ成立させようとするとき、政府与党からは、不測の事態への対応、切れ目のない体制つくりなど声高に言われました。そんなに急ぐ必要あったのでしょうか?そんな『国会重視』の政権が、今度は衆議院を解散するですって。この間、国会と内閣が厳しく対立する事態が起きていたでしょうか。参議院議員の定数は確か242ですから、その半数の議員は、改選を迎えて自分の選挙で忙しいくなります。


ですから事実上半数の人たちで、国政を決めなければならない理屈です。国会そして国民の立場からすると、興味本位の当選予想はともかく、あまり歓迎できるものではありませんね。

自国で開催されたサミットが成功しないはずがありません。

しかもご丁寧にゴールデンウィーク中に、休みも取らず安倍晋三内閣総理大臣は、ヨーロッパ諸国を訪問し、準備を万端にしています。既にドイツのメリケル首相と会話したこと自体で、成果を強調した新聞社もありました。そして消費税率ですが、一昨年の衆議院議員総選挙でも、誰も税率アップを求めていないのに、『国民の真を問う』とされました。あのときは、国政の停滞ではなく、年末のクソ忙しいときに!だったでしたか?

ところがここに来て、どうやら安倍晋三内閣総理大臣は、衆参同時選挙となる衆議院解散をしないのではの予想が出ています。

先の衆議院北海道5区補欠選挙では、選挙運動期間最終日に北海道入りすることが叶わず、熊本地震で被災した方々を励ますために現地入りされました。膝をつけて被災者に語りかけるその姿は、北海道5区を含む全国に放映されましたが、さぞ気持ちは、北海道へだったでしょう。

そんなお優しい姿と、連日放映される自衛隊の活動に心を動かされた北海道5区では、自衛隊とそのご家族が暮らす千歳恵庭のみならず、多くの選挙民が、与党候補に託す選択をされたのです。おそらく国民は、政府を信頼している、政権を支える与党も支持されている、もはや国会運営につまらないケチがつく心配はないと分かったのでしょうか。

以前にも指摘しましたが、小選挙区制が基本の衆議院議員総選挙と、かつての衆議院議員中選挙区制に似ている同一選挙区に複数の当選者を出す、しかも同じ政党の候補者が立候補する参議院議員通常選挙では、仕組みが異なり、自ずから選挙運動も異なります。

巨大与党に対抗するための野党連合は、小選挙区制では、候補を一本化しますが、複数の当選者を出す参議院の選挙区では、それぞれの野党が、候補者を出します。

方や統一方や独自です。これでは選挙協力なんてできませんね。でも、変な声も聞こえてきます。

それは、熊本地震の復旧がままならない間に、血税を使って選挙を行うのマズイと。確かに、ご自身が出演された既に収録収録済みの民間バラエティ番組か、不謹慎狩りにあったのかどうかわかりめせんが、放送中止になりましたから。やはりどこまでもお優しい方のようです。
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