少子高齢化社会が進む中、介護制度をどのように位置づけるか、国のあり方として、とても大切なことだど思います。
巷では、介護の現場の苦労、努力はなんとなく言われている感はありますが、要介護5の実母を施設に委託している私など、昨今の情勢からすると、親不孝ものと言われるでしょう。
さて、先月介護団体複数が、中学校高等学校の一部教科書には、介護は重労働で低賃金であるなどと記載されていることについて、これを修正されるよう要望書を出したことが明らかにされました。
確かに現実にたいへんなお仕事であり、私は、いつも感謝と尊敬の念を持ちます。 昨年末の衆議院議員総選挙後、真っ先に政府与党は、介護事業者に対する報酬を引き下げることを決めました。
それこそ、そんなこと、選挙の争点にもなっておりません。
曰く、「特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人には、多額の内部留保がある」のだそうです。
いっぽうでは、法人税は減税するとのことですから、こちらは、内部留保はなかったのでしょうか。
それはそれとして、全国老人福祉施設協議会や全国老人保険施設協会等は、一部教科書では、介護の現場は重労働低賃金であると強調されるだけで、介護福祉の大切さ、これに従事する魅力や社会的意義等が欠落しており、介護福祉に対する否定的イメージを植え付ける危惧があると指摘したものです。
確かにそうだと思います。中学生高等生にもなると、将来の職業、自分の進みべき道について考えるころでしょう。
たいへん、たいへんだけ言っていても、少子高齢化社会の現実と、今のアベノミクス?を基にする政治では、積極的に介護に従事したいと考える若者が増えるのか、案じられます。
新聞報道によれば、ある特養、すなわち特別養護老人ホームで働く若者を『登場』させ、『介護現場で働く非正規社員として働くが、重労働で賃金も高くない』と、この教科書会社のコメントが付されているそうです。
このコメントだけ見れば、非正規雇用に対する批判かと思いきや、そうではなく、介護の仕事に対する否定的イメージを植え付けるものだと言うわけです。
でも、一部大学、一部学部では、特養での実習をカリキュラムに入れていて、私の周りでも、特養での介護現場を経験した声が聞かれるようになりました。これはよいことです。学生たちが言う言葉として、年寄りって、元気な人ほどわがままだけれど、弱くなると可愛いがあります。
弱くなると、そうねー、わかりました、なんてとても従順、何かしてあげたい気持ちになるのだそうです。
何歳から老人と言うべきかわかりませんが、最近勇ましい老人が目立ちます。
そうです。国会で審議中のいわゆる安全保障関連法案に反対する方々です。
元自由民主党に属した山崎拓氏、古賀誠氏、亀井静香氏、武村正義氏、藤井裕久氏等等のお歴々です。
これは、若者がだらしないことの裏腹でしょう。山崎拓氏は、『上のほうばかり見るヒラメ議員』と言い当てました。ヒラメに例えられた方々は、こんな勇ましい老人?を相手にするのが嫌でしたら、特養にでも研修に出向かれて『可愛い老人』と対話されてはいかがかと思います。
老人となった先人の努力あっての現在です。 それとも、うるさい老人は、施設にでも入って可愛いくなれと言われるのでしたら、こんなうるさ型をしっかり介護していただけるよう、やはり介護現場に対して、十分な保障をするべきだと思います。みんなやがて年寄りになります。
さて、自分は可愛い型、うるさ型どちらか考えてみませんか。