100分の1秒に刻まれた男たちの努力

2015年8月31日
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北京で行われている陸上世界選手権の男子100mで、ウサインボルト選手が、9.79秒で優勝しました。ボルト選手は、2013年の陸上世界選手権モスクワ大会に続いて連覇を達成しました。2位のジャスティンガトリン選手とは、0.01秒の僅差でありました。

この大会前には、7年前の北京オリンピックで、ボルト選手の金メダルをテレビで見ていたアメリカ合衆国のガトリン選手が、遅咲きのスプリンターとして、病気と闘う母親との愛情と約束とが合間って、ボルト選手に挑む姿に注目されてもいて、また、タイソンゲイ、アサファパウエルのアメリカとジャマイカの両ベテランら、決勝進出した全選手が夢とされた10秒を切る力があり、一瞬の勝負に目が離せないものとなりました。

結果は、さすがボルトと言ったところでしょうか。ガトリン選手も力を出し切ったでしょう。

レース後、母親と抱擁している姿が報道されていました。ガトリン選手の母親は、肩をだいていろいろ話掛けていました。孝行息子の労をねぎらい、讃えたのではないでしょうか。3位が同着となったように、本当に僅差、見応えのある決勝戦でした。

0.0.1秒、すなわち100分の1の差を考えたことはありますか?この差の中に、あれをすれば良かった、こうしたことが正解だった、あるいは失敗だった等、判断と行動が求めれれた結果が出るのです。

迷っている、考えている時間はありません。この100分の1ののために、どれくらいの努力をしているのでしょう。

時間を大切にとは、しばしば言われることです。この1分1秒のため、これを大切にする人間に、天は結果を与えるのでしょう。

また、努力した者に対しては、次のチャンスを与えてくれるはずです。わずか10秒の間に結果が出る勝負事、これに臨む男たちの表情は厳しく、また、カッコ良かったです。

見る方も、緊張感に溢れたレースの余韻に浸りつつ、かっこいい男たちに憧れた中年おじさんのひとりごとであります。

人間気分が良いときに、不規則発言が出るようです。

2015年8月30日
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「自民党総裁選を盛り上げることは非常に結構なことだと思う。

だけど極めて重大な安全保障関連法案が参議院に廻って来ている。日本人なら心はひとつなんですよ。やっぱりこの国を守りたい。国民を守りたい。国際情勢も変わって来ている。いろいろあって、この法案をどうするって話ですよ。まして衆議院でどさくさに紛れるような強行採決を行って、参議院ではそんなわけには行かんぞと思っているときに、総裁選や人事に至ることまで話が出ているのは極めて不快。参議院の重要法案の審議の邪魔になっている」。

概ねこんな内容だったと思います。コレ、誰の発言でしょうか?

答えは、安倍晋三内閣総理大臣の夏休みが明け、参議院平和安全法制特別委員会で、いわゆる安全保障関連法案を審議するに当たって、この委員会の委員長の職にある鴻池祥肇参議院議員が、記者団に対して述べたものです。言うまでもなく、鴻池委員長は、自由民主党所属の参議院議員です。

9月末に行われる自民党総裁選では、石破茂地方創生大臣は、早々と立候補しないことを示唆し、他に有力な対抗馬はなく、安倍晋三内閣総理大臣が、無投票当選することは確実と報じられております。安倍晋三自民党総裁は、気分良く束の間の夏休みを過ごされたでしょう。

そんな中で再開された参議院特別委員会委員長の発言でありました。『衆議院の優越』が憲法上規定されているとは言え、参議院は数に物を言わすことなく、『良識の府』として運営する姿勢を示されたのだと思います。

さて、早速再開された参議院特別委員会で、またしても安倍晋三内閣総理大臣は、ヤジを飛ばしたようです。民主党代表代行の蓮舫参議院議員が、防衛大臣に対して質問を準備している最中、「まあいいじゃん。そんなこと」と席からヤジを飛ばし、質問者から「どうでも良いとはどう言うことか!」と釈明を求められ、またしても審議が紛糾する様相を見せました。

以前にも申しましたが、ヤジは、国会議員の免責特権に含まれません。まして議院内閣制のもと、内閣総理大臣は、国会に出席を求められ、国民に向けて答弁しなければならない立場です。それが、こともあろうに内閣の最高責任者が、国民の代表機関に対してヤジを飛ばすなんて……。衆議院特別委員会でも、安倍晋三内閣総理大臣は、民主党の女性議員に対して「早く質問しろよ」とヤジを飛ばしました。ハッキリ言って品がないですね。女性蔑視の傾向があるのでは?と疑いたくもなります。

さて、このとき素早く対応したのが、鴻池委員長でした。安倍晋三内閣総理大臣に対し、「自席での発言は控えて欲しい」と注意したのです。すなわち、委員会で発言が許されのは、議員から受けた質問に対する答弁だけのはずだからです。要するに、ヤジは止めろと言うわけであります。安倍首相は、直ちに『発言』を取り消しました。

自由民主党の国会議員の方々が、安倍総裁に対して、何の異も唱えないことに忸怩たる思いでいた方は、自由民主党を支持するしないに関わりなく、いらっしゃったと思われます。

日頃ほとんど話題にならない参議院で、しかも自由民主党所属の委員長が、毅然とした態度をとられたことに、この暑いさなか、ほんの少し?の清涼剤になったように感じました。

頑張れ参議院!頑張れ鴻池委員長!

甲子園は聖地?それとも魔物がいる?

2015年8月29日
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今年100回を迎えた全国高校野球選手権大会、甲子園が閉幕しました。

 

連日熱戦が繰り広げられ、熱い応援をし。また、数々の感動を経験した方も多かったでしょう。

決勝戦は、宮城県代表の仙台育英高校と、神奈川県代表の東海大学附属相模高等学校の対戦となり、素晴らしい試合だったと日本中から称賛されるものでありました。

以前は、気候等の影響もあったのか、『西高東低』なんて言われたように、関東から西の県代表チームの強さが目立ちました。しかし今大会は、ベスト8は西が2チーム、ベスト4の段階では、首都圏と宮城仙台育英高校が勝ち残ったのです。そして決勝戦では、あと一歩、東北初の優勝旗を持ち帰ることが叶いませんでした。 夏の甲子園では、東北地方のチームが決勝に進出したのは今回で8回めだそうです。

 

第1回大会で準優勝したのが旧制秋田中学だそうです。でも、私が子どものころ、記憶に残るのは、大会史上初の引き分け再試合となった松山商業対三沢高校の一戦です。それが東北勢2度目の決勝進出でした。その後、大越基投手の仙台育英高校、ダルビッシュ有投手の東北高校は、「あと一歩」のところまで来ました。

2大会連続準優勝の八戸学院星光高校の活躍を持ってしも、決勝の壁は、破れませんでした。そして今回の仙台育英高校は、本当にあと一歩、勝敗は紙一重でありました。 優勝した東海大相模の選手が、試合中特に同点になるころから、甲子園球場は、東海大相模にとって、完全アウェイになったと述べました。それを力に変えて頑張った同校の実力はたいしたものですが、これは、昔からある『判官贔屓』なのでしょうか。

でも、そう言ってしまうと、なんか東北勢はもともと弱いもの、同情を寄せよるように聞こえてしまい、失礼である以上に、現在の客観的な力を無視していると思われるのです。 全国的な力の差がなくなったと言われるのは、高校野球等スポーツの世界に限った現象ではありません。

『学力日本一』は、秋田県や長野県は常連です。

幸福度日本一は、福井県等甲信越地方が上位を占めます。

高校野球にしろ、サッカー選手権にしろ、大都市で開催される大きな大会で、『地方のチーム』が、競技場を埋めた観客から応援をされる例のようであります。これが各県ごとに行われる高校総体、国体なんかですと、あまり聞かれませんね。何かにつけて言ってしまう都会人の不遜な意識があるのでは?はありませんか。 甲子園、それは甲子球児にとって夢の舞台。目標であり、輝ける場所なのだと思います。

 

今年100回を迎える大会ですが、これが『甲子園』で行われること、甲子園そのものが、一つの風ともなって、球児の背中を押し、また、ここに集った観客に、一定の『流れ』をもたらすように思います。よく、『聖地』と言う言葉がありますが、あるいは仙台育英高校への応援、そして『東北勢、あと少しだよ』と結末も、聖地がなしたメッセージだったのかもしれません。 それにしても、仙台育英高校惜しかった。

 

東海大相模高校、全国優勝おめでとうございます。

再びアビスパ福岡の試合から

2015年8月28日
日本サッカー協会が推し進める『リスペクトの精神』に関しては、この『ひとりごと』でも、何回かお話したことがあります。サッカーができることに感謝すること、対戦相手や審判、用具、競技場、そしてサポーターやチームメイト、親、指導者等仲間たちに対して敬意を持ち、そしてありがとうを伝えることが大切です。

私は、福岡市をホームタウンとする『アビスパ福岡』を応援していて、きさらぎ法律事務所は、アビスパ福岡の法人後援会に登録されております。そのアビスパ福岡の試合で、「これはリスペクトに欠けるな」と思えたシーンがありました。いずれも、強豪『ジュビロ磐田戦』での一コマでした。ジュビロ磐田がJ2に降格したのは昨年ですから、最近の経験です。

一つめは、昨年ヤマハスタジアムで起きました。アビスパ福岡の選手が、ペナルティーエリア内で反則をして、ジュビロにペナルティーキックが与えられたシーンです。勝負事の世界、どのチームも、PKは誰が蹴るか決めているのです。ところがジュビロの日本代表を経験した二人の選手が、そこでいきなり『ジャンケン』を始め、ジャンケンで勝った選手が、PKを蹴ることになったのです。彼ら、ニヤニヤしてたのは言うまでもありません。

これは、万年J2にいる弱小チームを応援する者の僻みなのかもしれません。初めてJ2に降格したジュビロ磐田にしてみれば、アビスパ福岡なんか目じゃない、練習感覚なのでしょう。でも、精一杯やってこの程度の弱いチームからすれば、屈辱ですね。また、どちらを応援するしないに関わりなく、サッカーファンからみれば、どう映るでしょうか。サッカーそのものに、真摯に取り組んでいるとは、私には思えなかったです。

二つめは、最近アビスパ福岡のホームタウンであるレベルファイブスタジアムで目にしたシーンです。ジュビロ磐田の選手が、そのプレーに関して、イエローカードが出されました。選手本人にしてみれば、たとえ反則とされても、イエローカードは納得できなかったのでしょう。イエローカードをかざした審判に、『文句』を言ったようです。と言うよりも、審判の判定に対して侮辱的態度をとったのか知れません。審判は、もつ一つイエローカードを示し、その瞬間にこの選手は、1試合にイエローカード2枚もらったことになり、レッドカードすなわち、退場となりました。

そのときです。アビスパ福岡のサポーターの一部から、この選手に向けて、「帰れ帰れ!」コールが起きたのです。実はこの退場となった選手、かつてアビスパ福岡が1年間J1に居たとき、ジュビロ磐田から『期限付き移籍』して来たのでした。すなわち、かつて共に同じチームで闘った仲なのです。私は、単純に、『酷い!』と思いました。でも、いろいろな意見があるのですね。

帰れ帰れコールを肯定する意見としては、真剣勝負の場であって、潔くあるべき、酷い反則を受けて倒れたアビスパの選手が負傷でもして良いのか、これは愛の鞭とでも言うべきもので、この選手も、かつてこんなことがあったとこれをバネにして成長するはず等等です。反対の意見は、やはりかつてこの場で共に闘った仲間だろう、アビスパ福岡は、彼に助けてもらった、サポーターは歓喜したこともあっただろう、恩を感じろとまでは言わないが、あれは情も品も無さ過ぎると言うものです。

双方の意見を聞いた現時点で、私は、やはり『帰れ帰れコール』には同意できません。ただ、かつての仲間云々で酷いとの意見は、反対にプロであること、選手は何をなすべきで、サッカーとはなんだとの観点から、単純に賛成はできないと思い直しました。私が思うのは、結局のところ、やはり『リスペクト』なのです。レッドカードとなったこの選手は、もう、この日ピッチに立つことはできません。試合場から離れるのです。すなわち、闘いの場から降りる、リングから降ろされるのです。そんな状況で、『これでもか!』とさらなるパンチを見舞わせてよいのでしょうか。

ピッチ内で、まだ真剣勝負の場では、かつての仲間であっても、批判することは良いと考えます。まさにプロなのです。ひとたび勝負の世界に入ったら、情は無用です。しかし、それは勝負が続いている間に限られるのであり、勝負の場から離れたら、あるいは勝負の場から降ろされたら、『追い打ち』はやめるべきだと考えます。

ラグビーで言われるノーサイドです。私は、例えば厳しい証人尋問、特に反対尋問の後には、依頼者の反対の立場の側に対しても、労いを申します。また、常日頃、依頼者の相手方を、徹底して追い詰めることはしないと申しております。まして、リングから降りた者に対して、もはや勝負は終わったところで、『これでもか!』は、絶対に行ってはならないと思っています。

さて、ジャンケンでPKに決めたお二人、その後日本代表に復帰しておりません。また、ジュビロ磐田は、今年もまたJ2に所属して、リーグ戦を闘っております。私は、レッドカードで『帰れ帰れコール』を受けたかつてのアビスパ戦士の今後の活躍を期待しますし、我がアビスパ福岡には、いつの日にか、実力で、ジュビロ磐田を超えて欲しいと願っています。『リスペクト』って、難しく大切ですね。

 

9月1日に向けて、大人たちが考えるべきこと

2015年8月27日
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お盆休みが終わった8月17日月曜日、憂鬱な気持ちで通勤電車の人となった方も多いのではないでしょうか。

月曜日は、なかなかエンジンがかからない、日曜日の夜は、『嫌だな』と感じる時間帯なのだそうです。自営業、自由業、『暇人』となった私は、月曜日がいちばんやる気満々、反対に金曜日は、『ああ疲れた。土日にやればいいや』と言い訳して結局何もしない、ダラダラしている曜日となっているようです。

このお盆休みの間に、家族で帰省や旅行に行かれた方々は、前年を上回ったようです。JR等の鉄道利用者、また、各地を結ぶ高速道路の利用状況は、まだ数字の集計が出ていないのですが、航空各社のお盆期間中の利用状況が、発表されていました。

国際線では、ロードファクター(座席利用率)は、JAL、ANAともに90%に迫る勢いだったそうで、お盆期間とされる8月7日から16日までの座席利用率は80%であり、ピーク時には、ほぼ100%を記録したようです。最近堅調なLCCは、いずれも座席利用率は増加したと報告されているようです。

この夏、お父さんお母さんと楽しい時間、家族団欒できる子どもたちはしあわせです。

しかし、さまざまな事情から、親にも言えず、あるいは親にも見向きもされず、人知らず辛い思いをしている子どもが居ることを、忘れてはなりません。

私が子どものころ、9月1日から二学期で、教師から各々『夏休みの思い出』を述べるよう言われたものです。

9月1日は、なんの日でしょう。『防災の日』と出てくると思います。それはそのとおりです。でも、ある調査によると、悲しい数字が出ているのです。まさに夏休み明けがきっかけとなったのだと思われるのです。


それは、子どもが自ら命を絶つ日として、9月1日が最も多い現実であります。

内閣府が、1972年から12013年までにとった統計では、この間自殺した子どもの総数は1万8048人で、そのうち9月1日が131人と突出していたことが明らかになりました。因みに、2番目3番目は4月のある日で、9月2日と8月31日がこれに続き、90名を超える痛ましい数字となっているのだそうです。夏休みや春休みが終わると、自殺者が増える傾向が顕著です。

内閣府は、生活環境が大きく変わり、プレッシャーや精神的動揺が生じやすいと結論づけております。それはそうなのかもしれません。ですが、そんな傾向がわかっていたのに、なんか他人事のように聞こえるのはどうしてでしょう。周囲は、何かの異変やSOSを感じとらなければなりません。

そんな思いでおりましたら、ある新聞社編集者の『ひとりごと』のコーナーに、『問い質すのではなく、問い掛ける』ことが述べられていました。それは、打ち明けやすいように寄り添うこと、『辛いときは、思いっきり泣けと力強く言ってください』『無理やり良いところ探して褒めてあげてください』と専門家の言葉を紹介してありました。

私は、大人たちの悩み事を聞き、法的に対応して差し上げる立場です。悩んだだけ思いっきり泣いても良い、思いっきり相手を罵倒しても良い、全部弁護士である私が引き受けると申します。また、依頼者の相手方に対しても、ガス抜きし、葛藤を取り除いて欲しい、言いたいことを言い、聞いてもらう必要性を申します。人間は、ひとりでは生きていけない、また、寂しい生き物です。みんな話を聞いて欲しいと願っているのだと思っています。

私が弁護士になったとき、『話上手より聞き上手になろう!』と志を立てました。さて、どうでしょうか?これまたみなさまのご意見ご批判をいただきたいと思うところです。
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