東京人が経験する夏休み中のら東京駅と羽田空港

2015年8月19日
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夏休みに入り、駅ターミナルや空港は、かなり混雑して来ました。東京に住んでいると、どこか地方に行く場合に出発するのは、東京駅か羽田空港にな ります。首都圏は、交通網が発達しているので、どこに行くにも便利の感がありますが、便利すぎて面倒、わかりにくいと感じられることもあるのでは ないでしょうか。

都内は、地下鉄網が発達していて、乗り換え駅は多いです。そのため、同じ駅であっても、かなり歩かなければ、別の路線のホームには辿り着けませ ん。

 

また、どんどん路線が増える結果、線路そして駅は地下深くなり、なかなかホームから地上に上がれない実情があるのです。慣れていないと、新宿 六本木間15分なんてアピール部分をそのまま受け取ると、時間を読み違えるので、注意が必要です。

特に、東京駅の京葉線ホームに行くのはたいへんですね。ディズニーランドや幕張メッセの案内として、京葉線東京駅から○○分と案内されることがあ りますが、山手線、京浜東北線、中央快速線等からは、20分見ていたほうが良いですね。

写真 3 H27.08.12

私は、京葉線沿線に用事があるときは、京葉線東京駅を回避 すべく、新木場乗り換えを選択しております。先日数年ぶりに、京葉線東京駅を利用しましたが、ディズニーランドへ行き来するたくさんの荷物を抱え た人人人で通路は混雑して、汗ダクダクとなりました。

この時期の羽田空港の混雑にも参りますね。同時多発テロ以来、空港の保安検査場を通過するのに時間を要することはもう慣れました。しかし空港、航 空機の搭乗に慣れていない方々も集中する時期であり、保安検査場前で慌ただしいこと、全部荷物をひっくり返し、連れに対してあーだこーだと叫んで いてなかなか列が進まないことはしょっちゅう見かけます。安全は、無駄の積み重ねと思っている私は、全然悪びれた様子なく、『すみませんね』と仰 る方には、作り笑いで、『とうぞごゆっくり』『お気になさないでくださいね』等申し上げます。

特に羽田空港は、巨大空港です。第1ターミナル、第2ターミナルと分かれていることは、ほとんど周知されていると思いますが、早朝空港へ向かうリ ムジンバスでは、預けた荷物の受け取りの関係で、どちらのターミナルか、あるいは航空会社はどこか係員から尋ねられるのですが、これがテキトーだ と、バスが空港に到着後、荷物の引き渡しに難儀して、次のターミナル(私の場合は、第1ターミナル)への到着が遅れることがあるのです。

写真 1 H27.08.12

各ターミ ナルでも、端から端からまで長いので、例えば第1ターミナルスターフライヤー北九州便の受付と、スカイマークとは、相当離れています。JAL便が 入る第1ターミナル北と南の違いくらいは、まだ楽なほうです。こんな状況ですから、空港には、早めにお越しくださいと案内されるのでしょう。
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このように並びたてると、随分優しさがないねと言われそうです。そうではありません。私にも家族があり、子どもが小さいときは、旅行などいたしま した。この年になって、『あのころ、良かったな』と思うのです。駅や空港で、小さなリュックを背負う子ども、両手に大きな荷物を抱えつつ、子ども の 手を引くお父さんお母さん、ここに家族、日常があり、ほんわかのどかな思いにさせられます。

あるとき、明らかに仕事とわかる格好をしていたからか、機内隣席で、ほぼ到着まで泣きわめく幼児がいたところ、羽田空港に着陸してベルトサインが 消灯し
た途端、CAさんが近寄ってきて、『本日は、たいへん申し訳ございません。後ほど…』と小声で話しかけられたことがあります。私から、『我 が家にも小さい子どもがいて、同じ経験をしてきました。子どもは、飛行機に乗ったことが良い思い出になるでしょう』と応対したものです。CAさ んってたいへんだなと感じたときでもあります。

こんな夏の思い出と経験をした夏休みが始まりました。こんな平穏な生活、平和な日本が永遠に続くことをことさら強く願う2015年の夏でありま す。

ぬいぐるみの中に人間がいると思ったら、夢は消えてしまいます。

2015年8月18日
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夏になると、テレビでも、心霊写真や妖怪等をテーマにした番組が放映されます。この話、ひんやりするのだそうです。テーマパークでも、お化け屋敷がよく設けられます。私たちも子どものころ、林間学校等で、肝試しが遊びの行事に含まれていたことがあります。

札幌市に帰省中の19歳の男子大学生が、男女数名の友人らと、遊戯施設『ノルベサ』内にあるお化け屋敷『ゆびきりの家』に入ったところ、出て来た『おばけ』を殴ったとして警察に逮捕されたとニュースになっておりました。『ノルベサ』は、すすきのを一望する観覧車が有名で、酔った勢いで『乗るべさ』と言いたくなる雰囲気がありました。この大学生も、酔って施設内のお化け屋敷に、仲間とともに入ったようです。

ここでは、あまり論点にもなっていないようですが、未成年者の飲酒はいけませんね。

酔って気が大きくなったのか、地元に帰って友人らにカッコいいところを見せたかったのか知りませんが、おばけを殴ってはいけませんね。おばけさんは、暗い(たぶん)中で、分厚い衣装を着用(たぶん)して、不意に攻撃が加えられたら、防御の仕様がないのではと思います。さぞかし驚いたでしょう。

お化け屋敷には、おばけを殴ってはいけないとの注意書きが掲示されていたから、このお客さんは、契約違反だと言うようです。

しかし、そんな暗闇にある掲示板なんて、お客さんは注意して見ません。商品?に手を出す、破壊行為は許されないことは、広く公衆が出入りする場所を使用する場合のルールでしょう。そもそもお化け屋敷には、本物のおばけなんか居るわけがなく、人間が着ぐるみの中に入っているのは常識、予見可能性十分ですから、『おばけ』に手を出したら『犯罪』となることは当然です。なんでニュースになったのでしょうか。

着ぐるみがやられる?ケースは、おばけだけではありません。

ディズニーランドで、ミッキーマウス等がやられたことは聞きません。でも、何かのセレモニーのとき、例えば、パチンコ店がオープンしたとか、何々週間のセレモニー等で、しばしばぬいぐるみが登場します。私は、暑いのにご苦労さまと思います。ときに子どもたちから、叩かれたり、「悔しかったら飛んでみろ」なんてからかわれてお気の毒の場面を目します。

今回は、たまたま夏のお化け屋敷内の暴行事件でしたが、ぬいぐるみ、着ぐるみに対する『暴行事件』とか、これらを纏っている人間からすると理不尽と感じる『お客さん』による行為は、世の中結構あるのだと思います。

ミッキーマウスは、ミッキーマウスだから夢があり、人気を集めるのです。ぬいぐるみの中に何が入っているの?と思ったら、夢なんて一挙に覚めてしまいます。

でも、あの酔ったお兄さん、人間ではなく、突然現れた得体の知れない『おばけ』に対して、仲間を守るために攻撃を仕掛けたとしたら、これは夢と現実が錯綜した難しい事件の様相を見せます。

彼はそのとき、『人』に対する有形力を行使したとの認識はなく、あくまでこの世のものとは思われない『物』に対して手を出したのだとしたら、『事実の錯誤』と言う刑法上の論点が関わってきます。これは、理屈です。未成年者が酒を飲んで酔ってはいけません。これが『本当の論点』となる真夏の珍事でありました。

菅直人氏のお詫び行脚におもう。

2015年8月17日
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九州電力川内原発が1号機が、8月11日に再稼働しました。

安倍晋三内閣総理大臣のもと、いわゆる新基準による初の再稼働です。
東日本大震災による福島第1原発の事故後、国内の原発は全て停止されました。安倍政権になった2012年7月から翌年の9月まで、国内の電力不足を補うと言う理由で、関西電力大飯3.4原発が一時稼働した後約2年停止していた『原発ゼロ』が、終了しました。

川内原発再稼働の前日、鹿児島県薩摩川内市には、民主党衆議院議員菅直人氏が、姿を見せたそうです。菅直人氏は、東日本大震災発生時の内閣総理大臣で、震災後の対応、そして福島第1原発の事故等に関しては、国民から、そして当時の野党自民党から、散々批判されたことはなお記憶に新しいかと思います。菅直人氏は、福島第1原発の事故後、避難された方々が病に倒れ、お亡くなりになったことの責任を痛感し、原発反対に訴える人、不安に苛まれている地元の方々の前で、謝罪したとのことです。

当時野党だった自由民主党は、国内の原発稼働すなわち、電力エネルギー政策を原子力に委ねたのは、長年政権の座にあった自党ですが、このとき民主党の杜撰さ、頼りなさ、危機管理能力のなさを徹底的に批判しました。そして、政権に復した際の衆議院議員総選挙でのマニュフェストでは、原発に依存しないエネルギー政策、原発の再稼働には否定的な主張を明らかにしておりました。

原発再稼働に踏み切った政府の判断について問われた安倍晋三内閣総理大臣は、「世界最高水準の基準で認められた原発から再稼働していく」と述べました。歌ではありませんが、どうやらご自慢の自身の政権の中で発足した原子力規制委員会での判断だから、ーーかつての民主党政権批判や、自党のマニュフェスト、国民に向けた説明と異なってもーー間違いも矛盾もないと言いたいようであります。

福島第1原発事故では、予想されない事態が発生したのだと言われました。それが全部民主党の責任と仰るのかわかりませんが、もし、今回再稼働した原発で、『予想出来ない事態』が起きて事故に至った場合の責任はどうなるのでしょうか?

この点、菅義偉内閣官房長官は、「個々の原発の再稼働の判断は事業者」と述べました。また、先のとおり、最高水準による新基準をクリアーしたと言われる安倍晋三内閣総理大臣は、「安全神話に陥ることなく、事業者と規制当局が、安全性を不断に追求していくことが大事だ」と述べ、電力会社や原子力規制委員会の責任を強調したと報じられています。

これはおかしいと思います。

過去の人になった民主党を、『これでもか!』と批判したことはもう、どうでもよいです。その言われるところの『世界最高水準の新基準』なるものを設定するよう準備段取りし、その答申、結果報告を受けて、原発再稼働に舵を切ったのは誰ですか?もし、電力会社や原子力規制委員会?が責任を問われる構造理屈になっているのだとしたら、先の福島第1原発事故の結果、東京電力の責任、賠償能力はどうであって、そのため政府は何をしたか、これをお考えにならないのでしょうか?まさか地域の振興等のために原発を誘致した自治体に住んでいる住民の自己責任なんて言わないですよね。仮に事業者の責任だとしても、事業者が責任を果たせるのか、それが政治の判断だと思います。

数年後、性懲りも無く原発をまたしても再稼働しようとする政権が現れたとき、再稼働が決まった何処かの原発の前で、かつての菅直人氏ように、お詫び行脚する安倍晋三氏の姿が見られないことを願うばかりです。

 

8月に思う福本悟の30年

2015年8月14日
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日本人にとって忘れられない、忘れてはならない日のひとつが、8月15日であることは、大方認められるところでしょう。

 

8月は、原子爆弾の投下や旧ソ連による北方領土侵攻等、あの戦時下にあって昭和を語るとき、日本人として悲劇的な出来事があった月であるとの思いがよぎります。

現在中年と言われる域に達した以上の方々には、もうひとつ忘れられない、忘れてはならない8月が、こころに刻まれているはずです。昭和60年8月12日、単発機の事故としては、今でも世界最大の犠牲者を出した日航ジャンボ機墜落事故、すなわち御巣鷹山の悲劇がこれです。

 

この事故は、その数年前、着陸時に尻もち事故を起こしたこのジャンボ機が、製造元ボーイング社の修理が十分ではく、圧力隔壁を損傷したまま飛行を続けた結果、この日東京羽田を午後6時に出て、大阪伊丹に向かう日本航空123便において、垂直尾翼が飛行中に破壊され、操縦不能となって30分以上いわゆるダッチロールを繰り返し、遂に午後6時58分、群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落し、520名の人命が失われた航空機事故であります。

昭和60年は、私が東京弁護士会に登録した年であり、婚姻した年でもあります。前年福岡市での司法修習を終えた私は、もうひとつの大事な仕事をやり遂げるため、翌日8月13日に、福岡に行く予定にしていたものでした。この事故に関しては、決して風化されることなく語り継がれております。

 

日本航空でも、事故機の残骸等が保存されている同社の『安全啓発センター』で、8月12日を前に、整備士など100人を集めて、研修が行われたそうです。参加者の9割が、あの事故後の入社と言うところが、30年を改めて感じます。

 

弁護士登録30年と言うことは、日航ジャンボ機墜落事故から30年を意味します。この年の8月に28歳になったばかりの私にとっては、安全、人命、家族、プロ等等生涯に渡っていろいろ考え続けなければならない大きな出来事でありました。

 

今年も、8月12日を前に、新聞各社では、この事故で肉親を亡くされた方や、事故とは奇遇な運命で結びつけられた方等を中心に、様々な声を掲載しているのです。 私がこの『ひとりごと』でよく話題にするA社とB社もそうです。

いずれも尊い命は失われたが、引き継がれたものがテーマのように読み取りました。 A社の記事は、ダッチロールを続ける機内で、自己の運命を悟った働き盛りの乗客が、『幸せな人生だった』『子どもたちをよろしく』の『遺書』を残していたこと、その後の家族を追ったものでした。

B社の記事は、新婚半年の当時24歳の妻を事故により失った男性が、納得がいかないままただ仕事に打ち込み、深酒を繰り返した日常の中、5年後知り合い、寄り添ってくれる女性に、自分の背負うものの重さをわかってもらえるか、御巣鷹の尾根に同行を求めたこと、その女性こそ、たまたま昭和60年8月12日、あのダッチロールする日航機を、別の航空機の機内から見ていたと知り、御巣鷹山で号泣するこの女性が、『空からバトンタッチを受けた』と運命を感じ婚姻し、以後ふたりで、公共交通機関の安全等に関する活動をしていると言うものであります。

 

航空機事故に会う確立は、何万分の1にも満たないそうです。でも、人間が関わる以上、絶対はないと言わなければなりません。

この確立が真に0となるよう、私たちは、あの日航ジャンボ機墜落事故で得た辛い悲惨な経験を無駄にしてはなりません。私自身も、この仕事をさせていただいているとき、ブロとして責任の重要性を認識しつつも、『絶対はない』と常に心して臨んでいるつもりです。皆様のこ指導ご意見を賜ればと念しております。

 

ディズニーに教えられた8月9日

2015年8月13日
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ウォルト・ディズニー・ジャパンの公式ツイッターが8月9日、「なんでもない日、おめでとう」との投稿をし、批判が殺到する騒動になったと報じられています。この日は、70年前長崎市に原子爆弾が投下された日であり、同社は、ツイートを削除し、「みなさまにご不快な思いをさせてしまう不適切な表現がありましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪したとのことであります。

問題となった投稿は、『ふしぎの国のアリス』の劇中キャラクターたちが、『お誕生日じゃない日の歌』を歌いながらお茶会をすると言う『誕生日ではない残りの364日を祝う』と言うものですが、アリスのイラストとともに、日本語で、「なんでもない日おめでとう」のコメントが付されて物議をかもしたようです。なんでも、『お誕生日じゃない日の歌』は、日本語では、『なんでもない日の歌』と意訳されていたからです。

長崎市に原子爆弾が投下された日で、日本人にとっては『なんでもない日じゃない』わけですが、「よりによってなんで今日なんだ!」「日本の公式がするツイートじゃない」等の批判が続出したそうです。私は、ディズニーにはほとんど関心ありませんし、そんなツイート見たことありません。

ただ、このニュースにコメントした人によれば、3月11日、8月6日、そして8月15日にも、かつてわざとらしいツイートがなされていたのだそうです。もし、これが事実だとすると、何らかのメッセージを発しているものととられても仕方ないかもしれません。

この公式ツイッターは、日本のスタッフ関係者が投稿したので、直にアメリカのディズニーの意図が出ているのではないのでしょう。でも、仮にアメリカ合衆国で、未だよく言われる「無謀な戦争をやめさせるために原子爆弾を落とした」の意図が見え隠れするとしても、そしてそれは立場、見方の違いだと言われても、あえてこの日を「なんでもない日」とは言えないはずです。あえて言えば、もし、ディズニーファンの若者の中に、8月9日が何の日か知らなかった(気づかなかった)人が居て、この不謹慎なツイートで、長崎市に原子爆弾が投下された日なのだと認識する機会になったら、かろうじて効果があったかもしれません。

8月15日を前に、あるテレビ番組が、街角で、10代から30歳くらいまでの若者に対して「8月15日は何の日か?」とインタビューしているところが放映されました。インタビューを受けた人のうち『日本の終戦の日』『終戦記念日』と答えられた人は6割を切ったと発表されておりました。回答としては、『うなぎを食べる日』『肝試しをする日』『山の日』等が紹介されておりました。

これはちょっと衝撃ですね。確かに高校社会科の授業では、明治以降の近現代史までは時間切れになるとよく言われます。でも、子どものころから、命の大切さ、戦争の悲惨さ、平和の有り難さは、親から子へ語り継がれるものだと思っておりました。

この時期になると、テレビ番組等でも特集が組まれますから、目にしないことはないと思うのですが。それとも、スマホやツイート等で忙しくて、あまりニュースなんて気にかけないのでしょうか。

図らずもディズニーファンには、8月9日の意味がわかったことでしょう。

ついでに、8月6日、8月15日も、話が及んだことを期待します。ディズニーにより、日本人にとって忘れてはならない8月の出来事を若者が教えられたのであれば、反対に有難いことではいでしょうか。そうであれば、アイドルタレントを多く使って、それぞれの日を若者に知らしめるべく発信して欲しいですね。もっとも、その場合、当のアイドルタレント自身が、それを理解していなければなりませんが。

 

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