今年のパワースポット宇佐神宮をご案内します。

2016年7月13日
今年伊勢志摩サミットが行われました。

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サミット開催国として議長を務める安倍晋三内閣総理大臣は、これに先立ち、伊勢神宮を参拝されました。伊勢神宮は、日本の皇室の氏神とされ、古代は、天皇家のみが参拝を許されるなど、明治から戦前までは、全ての神社の上に立つ社格外の神社とされ、戦後佐藤栄作氏以降の内閣総理大臣は、正月仕事始めにここを詣でる慣わしです。その伊勢神宮、昨年式年遷宮が20年ぶりになされました。神様がお移りになり、パワースポットとなりました。その翌年から、『おかげ年』と言って、特別な恩恵を神様から
授けていただけると言われますね。

今年のパワースポットとして注目されているのは、宇佐神宮です。実は宇佐神宮、昨年74年ぶりに『本殿遷座祭』という特別な神事が行われました。つまり遷宮が行われたことを意味し、本殿の取り壊しこそしないものの、塗り替えや修繕が行われ、外観もきれいに直されたのでした。それと昨年は、10年に一度の勅使祭も行われています。これは、天皇の使いが派遣されて行われる祭祀で、パワーが漲っているのです。
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宇佐神宮は、伊勢神宮に次ぐ第二の宗廟として、皇室からも崇敬される神社です。

また、全国に4万社ある八幡宮の総本宮です。宗廟とは、ご先祖様を祭る場所の意味ですが、伊勢神宮が、天照大神を祭るように、宇佐神宮も、天皇家に繋がる神様を祀っているのです。宇佐神宮のご祭神は3体おられ、一の御殿には八幡大神、二の御殿には比売大神、三の御殿には神功皇后を祭神として、上宮と下宮の両方に祀られているのです。伊勢神宮ならば、内宮と下宮です。 八幡大神は、応神天皇の御霊ともされています。

史実としては、確実に実在する天皇は、応神天皇以降とされる学説が有力ですが、母神功皇后が、応神天皇を胎内に宿した状態で、筑紫国から朝鮮半島に渡って新羅を降伏させたとの逸話から、弓矢にたけた神様で、勝負事賭け事にご利益があると言われます。比売大神は、以前この『ひとりごと』でもお話したかと思いますが、福岡県にある宗像大社の三女神の三柱とされ、縁結びや安産の神とされます。神功皇后は、先のとおり応神天皇を宿して戦ったとされるように、女性を守る神として、崇めれているのです。 宇佐神宮の特徴は、全国では出雲大社とここだけとされる参拝方式があります。

それは、二礼、四拍手、一礼です。一の御殿からお詣りし、必ず上宮下宮両方に参拝しなければならないのです。神功皇后、応神天皇そして宗像三女神もまた、大陸と大きな関わりを持ちました。応神天皇は、大陸文化を広めて国を治めたとされ、神格化された天皇です。八幡大神から、武士の世界では、八幡大菩薩すなわち神仏晋合の崇拝が行われるようになっていくのですが、この宇佐神宮が、その発祥の地とも言われているのです。 

さて、パワーアップした宇佐神宮、私は、ある事に気付きました。先のとおり昨年は、天皇の勅使が見えられたものですが、昨年から今年にかけて、合計4回お見えになっています。皇室のこ祭神として、古くから続いているそれはひとつの儀式なのかもしれません。 でも、お優しい今上陛下は、国民の幸せのため、強い思いを込めれて、日本の神々に拝み奉ったのではないでしょうか。憚りながら、そんなふうに考えてしまいました。

 昨年陛下は、終戦の日でも、天皇誕生日でも、国民を思い、明らかに日本の舵取りの進む方向に、危惧の念をお持ちであることがわかるお言葉を、述べられておりました。私たちは、天皇陛下の御心を報じ奉り、為政者が憲法を守り、国民のための政治を行うよう、強く監視しなければなりません。

伊勢神宮と同様、昨年大きな節目を迎えた宇佐神宮、私は、パワーをいただくとともに、実在が確認された最初の天皇とされる応神天皇を祀られるこの地に、日本に生まれた者として、一度は来てみたいと思っていたのです。それは、平和が続くことを願ってであります。 

伊勢神宮は、天照大神がご祭神で、日本の歴史、神話のスタートの地であります。今年そこに行かずして、宇佐神宮に来たのは、誰かさんがサミットの前に参拝したからだなんて、ケチな了見ではありません。第二の宗廟宇佐神宮、こちらもパワー溢れるご利益豊かな日本のご祭神であります。さて、ここで何を祈願して来たかですって。

それはヒミツです。