百貨店の物産展は、人と地域、そして心をつなげる何かがあります。

2016年9月8日
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秋になると、都内の百貨店では、恒例の『北海道物産展』が始まります。

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今年は台風の影響が甚大で、特に十勝や道央方面からの品物が入りにくくなっていると報道されています。『全国有名駅弁とうまいもの大会』で有名な京王百貨店新宿店では、2週間にわたって開催されています。いろいろな地域の物産展がありますが、北海道は人気ですね。 サラリーマンの単身赴任先として、人気が高いベストスリーには、だいたい札幌市が入ってきます。仙台市、広島市、そして神戸市も人気が高いですね。今日は、実際暮らして良かったナンバーワンの福岡市のお話は止めておきます。以前日本人は、『外人』と言えはなんでもアメリカ人と思っていると指摘されました。

 

私からすると、北海道と言えばなんでも札幌のイメージが強いですね。実際九州の経済、人の動きは、なんでも福岡とは思えないのに、北海道では、全てが札幌を向いて、札幌から発信されているように思えてなりません。 そんな北海道でも、物産展は、道内各地から様々な品物が集まり、まるで地域の振興、お祭りの感があります。会場内で、故郷を語るのもよいですね。元気がもらえます。京王百貨店では、1日限定何個として、各地の銘品をまとめたお弁当が、999円出ています。カニであったり、ステーキ肉であったり、海鮮丼であったりします。会場での匂いもよいですね。でも、すぐに完売です。イートインコーナーでは、寿司やラーメンがあり、地ビールも味合うスペースがあります。

 

9月に入ると、地元北海道でも、秋を味合う行事お祭りが目白押しです。特に札幌市の中心部大通公園では、道内各地から店が所狭しと集まります。観光客に混じって、地元の方々も楽しみにしているとお聞きします。今年は、台風の影響で、農作物は大きな打撃を受けていて、そんな中で集められた品物は、ぜひ手に入れたいものです。こちらは、大通公園が、ひとつの北海道物産展のごとくであります。 物産展は、ほぼ同じ時期に幾つかのデパートで順次開催される気配があります。京王百貨店、小田急百貨店、伊勢丹、高島屋、東武百貨店、西武百貨店、三越、東急百貨店等等です。同じような店舗が出ていることにも、気づかれると思います。もちろん人気があり、美味なのだと思います。出店を競い合うというではなく、共に協力して、それぞれの地域や銘品を覚えてもらいたい願いがあるのだと思います。

 

お店のひとは、元気がありますね。あの声を聞き、説明を聞いていると、買いたくなり、また、その地域に行ってみたくなるのはなぜでしょう。百貨店で一番人気は、物産展なのだそうです。 昔、『故郷の訛り懐かし停車場の……』と言ううたがありました。行ったことがない地域、それまで興味がなかった逸品でも、何かその場に行ってしまうと惹かれるものがあります。それは日本人には、もともと心の故郷があったのではないかと思うのです。

 

 

何が懐かしい、何に郷愁を感じるのかわかりませんが、それは子どもものころ見た風景かもしれない、親の背中なのかもしれない。
でも、何が穏やかな気持ちになった誘われるのです。 確かに百貨店の物産展は賑やかです。

そんな中にも、どこか子どものころに感じた故郷が紛れているのです。それは、物理的に故郷を持たない私にも感じられるのです。あの雰囲気、とても好きです。どことは言わず、物産展を覗いてみることをお勧めします。