題名シーズン真っ只中ですが、北海道では、冬季の雪対策も必要な時期になってしまいます。

2016年9月9日
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現在台風14号が発生し、台湾方向に進んでいます。

そのところ毎週台風が発生し、特に北海道に複数台風が上陸するなど、気象関係者ならずとも、警戒が続く日々です。台風が発生し、上陸する都度、通常ありえないコースだとか、台風から離れた場所での予想できない風雨だとか言われ続けてもう台風本番と言われる9月も半ばになりました。これからどうなるのでしょう。


思い出した方もおられるでしょう。今年は、梅雨入りが遅く、なかなか台風が発生しなかった年です。確か台風1号が発生したのは、7月に入ってからでした。台風の発生が遅い年は、過去共通した特徴があるのだそうです。これは今年の猛暑を予想した5月ころに放映された『ひるおび』と言うテレビ番組で、気象予報士さんが説明されていました。


台風の発生が遅い年は、そこまでにエネルギーが蓄えられるので、いったん発生すると次々に、あるいは巨大な勢力を保った台風が起こる可能性があると言うことです。

気になって、そのときのテレビ番組の解説でも残されていないかと調べてみました。すると個人の方と思いますが、ブログ?に掲載されていました。そのまま引用は避けますが、今年のように台風の発生が遅い年が50年前にあった、そのときは結局年間36個の台風が発生したとのご案内でした。


そして今年は、観測史上2番目に遅い台風発生なのだそうです。気象予報士の予想として、概して遅かった年は、やはり年間として台風の数は、多い傾向が残されているとのことでした。

今年の台風は、北海道東北地方を襲い、深刻な被害が出ています。人命に関わる悲しい発表もありましたし、これから収穫時期を迎える農作物には、大きなダメージを受け、交通機関も寸断され、物流にも大きな影響がでました。特に北海道では、道東への道路や鉄道が復旧にはかなり時間を要する甚大な影響をもたらしているようです。


北海道東北方面に立て続けに台風が進んでしまった今年の特徴でもあるのでしょう。

台風の被害がもたらされる前の今年の7月29日、JR北海道は、『持続可能な運行体系のあり方』と言う文書を公開しました。要は、このままでは路線を維持し、運転を継続することは、自力では困難であるとするもので、鉄道事業者としてのメンツもなにも、私企業である以上止むに止まれぬ判断なのだと感じました。

その具体的内容は、今年の秋口までに、JR北海道単独で維持可能な線区と、そうではない線区を示すので、地域の皆様と『ご相談したい』と言うものです。これは捉え方によっては、地域に必要だとされるなら金を出せ!等の協力を、それが無理なら廃線にすると聞こえます。こうした中での、相次ぐ台風による影響により、運休や復旧工事のためのコストは数十億円と見込まれ、さらに危機的な状況に拍車をかけます。


都会の人間には、単なる過疎地の鉄道のイメージしかないかもしれません。ただ、北海道は、冬季豪雪に見舞われる地域や期間があります。豪雪のとき、道路はたいへんな状況になることは、ここ数年、日本国中あちらこちらでその様子が報道され、雪に無縁な地域の人たちにも、衝撃を与えました。


道路がダメなときでも、鉄道は運行されることが多い事実は、あまり知られていないと思います。また、札幌と釧路との間には、新千歳空港および丘珠空港と釧路空港を結ぶ空路はありますが、小型プロペラ機での運航がほとんどで、雪や視界の関係で就航率は悪く、札幌釧路間の特急『スーパーおおぞら』はとても重宝され、ときに100%を超える乗車率になるのです。鉄道を維持する必要性は高いと言えます。

現在釧路に向かう石勝線、根室本線、旭川から北見、網走に向かう石北本線は、先の台風で寸断され、札幌まで、鉄道を使って行くことができない状況なのだそうです。

しかし、雪の時期までに復旧しておかなければ、道東と札幌間は、全く行き来が不可能な状況に出くわす危険性が極めて大と思います。そんな中、今年は、次々に台風がやってきます。現地の皆様の悲鳴が聞こえてきそうです。今月新千歳空港の土産物店で見かけたとうもろこし、アスパラ等の値段、びっくりしました。


でも、消費者は高い!なんて勝手なことを言いますが、生産者農家は泣きたくなりますね。台風に備えて、それが終わると例年とおりの雪対策ですから。

これを書いているときに、新たな台風が発生しました。この進路はわかりませんが、あといくつ台風は発生し、列島に影響してくるのでしょう。


気が抜けない秋となりました。今年の十五夜、どんな天気になるでしょうか?日本中が、台風の被害から復旧し、今後深刻な事態とならぬよう願うものです。