三浦知良選手が応援されるわけ

2015年4月24日
テーマ 

プロサッカー選手で、J2横浜FCに所属するカズこと三浦知良氏が、先日48歳1ヶ月でゴールを決め、Jリーグ得点最年長記録を更新しました。

 

サッカーに関心がある方、また、スポーツの素晴らしさを知る方々は、三浦知良氏の名を知り、カズを応援していると思っておりました。

ところで、その数日後、テレビ番組に出演した元プロ野球選手だった74歳のコメンテーターが、カズに対して、「もう、お辞めなさい」と発言したことが物議をかもしております。

 

そのほとんどが、この方の発言に対する批判的意見だそうです。その『騒動』を聞いた私も、「それはないでしょう」と思いました。

 

このコメンテーターがそのような発言をするに至った理由として、

①後進に道を譲るべき

②三浦知良氏ほどの選手であれば、J2なんて2軍でいつまでもプレーすべきではないと言うもののようです。

 

②の点は、リーグ戦となっているプロ野球とは異なり、日本のサッカー界は、地域に根ざすことから、ピラミッド式に各リーグが構成されているのであって1軍も2軍もない、サッカーを知らぬ者がいい加減なこと言うな!と批判されました。

すなわち、Jリーグは、J1からJ3まで入れ替え戦が行われ、観客動員数でも、J2でも1万人以上の試合はあるし、かつてJ2所属の選手が、サッカー日本代表になったこともある、天皇杯等では、番狂わせがあるのは、プロ野球のイースタンリーグウエスタンリーグとは違うだろう、Jリーグ各チームには、サテライト等下部組織がある、J2がJ1の2軍なんて、カズだけではなく、J2所属選手に対して失礼だと言うことであります。

 

それでは、後進に道を譲るの点はどうでしょうか?

 

サッカーJリーグは団体競技です。サポーターあってのチーム、また、チームを資金面で支えるスポンサーがおります。

もし、カズが本当に使い物にならないのに、自己満足のためにのみ引退しないのであれば、監督がカズを使い、サポーターがブーイングせず、また、スポンサーが撤退しないのはなぜ?の疑問です。

 

プロであることは、人を集め、お金を落とさせることも重要です。

カズの姿、プレーやその競技姿勢を見たいと思う人がいる以上、確かにカズの全盛期のみを期待する人は違うのかもしれませんが、プロ選手としての三浦知良氏のポジションは、依然存在するのではないでしょうか?

 

かく言う私も、『昔のキングカズ』は、好きではありませんでした。笑

日本サッカーが、初めてワールドカップに出場することが決まった『ジョホールバルの歓喜』の試合中、当時の日本代表監督から、途中交代を申し渡された際、まさか?のカズは、自分を指して、「俺が!」のサインをベンチに向かって示しました。

そして三浦知良氏は、サッカーフランス大会のメンバーに、選出されませんでした。

そのあとだと思います。カズが変わったのは。そのときの心中、三浦知良氏が、その後どのようにサッカーと付き合うことに決めたのかは、私どもの理解を超えるものだと思われます。

 

ただ言えることは、あれほどの選手だからこそ、ここで終わることなく、何かを残そう、それこそ後進の手本となり、また、時代を担う子供たちに、メッセージを送ろうと、おそらく心身ボロボロの状態でも、倒れる時まで、辞めることが出来ないのではないのでしょうか。

 

そんなカズの姿が、スキージャンプの葛西選手、プロ野球の山本昌選手らとともに、スポーツを知らない人たちからも、支持されているのでは?と思います。

 

人は誰でも挫折はあるでしょう。

 

それを経験した後、どのように活かし、どのように生きるかが、その人の度量を示すのではないでしょうか?

 

私は、カズの原点、カズが今のカズである契機は、1997年11月16日のマレーシアジョホールバルにあるのでは?と勝手に考えているのです。

統一地方選挙に寄せて

テーマ 

統一地方選挙は、第二弾に入りました。

各地の首長や議員を選ぶ選挙です。東京は、4月26日が投票日とされています。

 

地方自治の重要性を否定するものではありませんが、盛り上がりませんね。

もっとも、『アベノミクスを進めるか後戻するか』が争点だったとされる昨年末の衆議院議員総選挙も低投票率でしたから、そんなことを言えば、地方で真面目に活動する議員さんやその候補者から、批判を受けそうです。

 

でも、第一弾として行われた各地の選挙結果を見ますと、無投票当選だったり、ある政党を除く相乗りだったり、住民にしてみれば、さしたる緊張感もなく、関心を持てないのはやむを得ない気がいたします。

国会議員の定数削減の話は、本気がどうか、実現するのかどうかは別として、しばしば議論はされております。

 

地方議員はどうでしょう。

 

無投票当選ではありませんが、都内の多くの選挙区では、7.8割の候補者が当選する実情です。

 

数を減らすことで競争が生まれ、品質が向上するなんて考えには、さらさら同調する気がない福本悟を知る方々からすると、『?』と言われるかもしれません。

地方議員の定数多過ぎないですか?人口10万人にも満たない私が住む自治体の議員定数は、優に20人を超えています。当選するのに1000票要りません。通勤電車で眺めらる23区内のある自治体の立候補者のポスターを貼る掲示板は、電車一両の半分くらいを占める巨大なものであります。

より本質的に言えば、議会での決議は、いつも同じ方々が同じ賛否をされるので、もう、やる前から結果はわかっているからです。

私の住む自治体では、国政でいつも『⚪️⚪️を除く』と言われる政党の方プラス1ないし2のグループ、それ以外の約20名のグループに分かれています。

極めて乱暴な意見を言えば、定数を5くらい削減しても、その結果、自治体野党の議席がゼロになつても、与党側が削減の割りを食っても、影響ありません。

 

4月になると、最寄駅などに、立候補予定者が立つています。

もちろん、日頃から議員活動の報告をし、また、ペーパーなど発行される真面目な方もおられます。

でも、ほとんどの方が、政策の説明なく、名前を連呼するだけ、また、何も言わず、タスキをかけて頭を下げるだけであります。特に、この数年気になるのは、国政の実力者のポスターを横に並べて、ただ立っているだけ……。

 

選挙やる前から、全然緊張感ありません。私が住む自治体は、幸い?固定資産税や市民税が年々増収にっているにも関わらず、予算は削減されるのですが、その理由はわかりません。

大勢いらっしゃる議員の先生方から、毎年財政が厳しい、予算は削減して無駄を省いたと言われても、今一つ実感が伴わないまま、今年も投票所に向かうことになりそうです。