新千歳空港に到着した直後に耳にしたアナウンスに寄せて。

2016年6月3日
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いつかこの『ひとりごと』で、空港は雨、そして夜が似合うとお話ししたと思います。

空港は出発の場所、嬉々とした旅立ちもあれば、あまり気が進まない、あるいは辛い出発もあるでしょう。空港は、様々な事情、用件で人々が集まった人生の縮図の感じもいたします。朝が来ない夜はない、雨は辛いことを流してくれる、どんな用向きであっても、人々は、ここを出るときは、前を向いているのでしょうか。飛行機が、後ろに飛ぶことができないように。

もともと私は、雨は嫌いではありません。

だいたいが雨男ですが、大切な人の結婚式は、ほとんど雨と言うとんでもない記録?を積み重ねてもおります。そして、空港を利用するとき、たとえ出発空港が好天であっても、到着地の天候は?のことがほとんどです。

ですから、羽田空港に帰るとき、出発した空港には、よくビニール傘を置いていきます。でも空港もさすがです。私のような空港利用客がいるとわかっているのでしょう、例えば関西空港では、ちゃんと不要になった傘を返す?傘立ての場所があるのです。

機内にいるときは、雲の上ですから、外が雨と言うことはありません。着陸態勢に入って高度を下げ、地上が視界に入るようになってくると、外は雨があるのです。出発空港と到着空港がいずれも雨は珍しいですが、両方とも晴天も、そんなにあったように思えません。

そんな経験をすると、地図では狭い日本も広いなと思うのです。今朝の東京はとても良い天気です。今、羽田空港に向かう途中で、ここまで書き上げました。

さて、羽田空港から向かった先は、新千歳空港です。羽田空港で見たニュースで、昨日北海道では、雪が降ったと報道されていました。放映された道東北見峠は、真っ白でした。さすが6月にこの寒さはないと、地元の方々も驚いた様子です。

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さて、まさか?と思って着陸した新千歳空港は雪……ではないですよ。でも、雨でした。この時期北海道が雨だったことは、雨男の私でも、あまり経験しないことです。新千歳空港から札幌に向かうに従い、雲は厚くなるようです。いっぽう、九州地方は、今日あたり梅雨入りだと予想されます。

搭乗便の機内誌に、北海道から沖縄に家族旅行した方が、3回の乗り継ぎしたと、思い出を投稿されていました。どこを経由したかは書かれていませんが、地理に詳しいを自負する私は、およそ想像できます。このご旅行、本当に出発地と最終到着地とは、天候は大きく違うでしょう。そんなことを思いながら到着した空港のボーディングブリッジを渡ったところで、搭乗便の空港地上係員が、乗り継ぎの案内をしていました。例えば福岡空港から羽田空港に到着すると、出口にある黒板みたいな案内板に、例えばJAL○○○便女満別とか、ANA○○○便庄内なんて書き出されていることがあります。

でも、今日は、ちょっとビックリしました。東京羽田空港から新千歳空港に到着した搭乗客が、ここで乗り継ぐのは『静岡』と聞こえたからです。

航空会社の係員が、この乗り継ぎをするお客様を迎えていました。確かに、新千歳空港と富士山静岡空港を結ぶ便があることは知っていました。

フジドリームエアラインズが運航しています。でも、東京から新千歳に向かう途中、よほどのアクシデントが起きたか、よほどのマニアの方でなければ、このような利用の仕方はしないでしょう。あるいは溜まったマイレージを無料航空券に替えるべく、こんな旅をお考えになられたのでしょうか。

さらにさらに、航空機の中から、近くの富士山を見たいから……かな?これもこの『ひとりごと』でお話ししましたが、航空路線は、富士山の近くは回避する例です。だから空港近くで、高度が低い路線を選んだとか。いろいろ気になります。気になって解決?できないまま、快速エアポートは、札幌駅に到着しました。

さあ、仕事です。

 

北海道内を走る特急オホーツク等が、運転区間変更、減便を行うとの報道に寄せて。

2016年6月2日
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昔鉄道少年だった私は、よく時刻表を見ていました。

 

そこには全国の国鉄の鉄道網の地図がありました。昔はたくさん鉄道があったと思います。特に北海道は多かったですね。

国鉄分割民営化後、次々に鉄道は廃線となりました。分割民営化を進めた方が、なんで国鉄はダメなのかを説明する例として、元北海道のある路線の駅員だった人が、国鉄が無くなった後に関東地方の会社に就職したけれども、あまりに人が多くて忙しい!を理由に、数日で退社したと言うのです。

 

なんでもその方は、1日2本しか列車が来ない駅につとめていて、仕事とはそういうものだと信じていたからだとのオチを言いたかったのでした。 私はその例を聞いて、あまりいい気持ちがしませんでした。1日数本しか来ない駅に人員を置いたことは、今風に言えば経営のあり方として議論されるにしても、それは駅員さんの責任ではないでしょうと思います。

 

国鉄分割民営化が悪いとは言いませんが、なんか経済効率を言う人たちって、人をバカにしてるなと、そのころから感じました。 これはある地方の駅のことでしたが、SLすなわち蒸気機関車を追うために、この駅にやってきた中学生の私たちに、駅員さんが、外は寒いからと言って、駅舎に招いてお茶を出していただいた経験もあります。

 

私たち都会の子どものつまらない話に、皆さん付き合ってくださいました。きっと過疎と言われる地域の駅は、こんな感じなのかなと、人情を実感しました。 地方は、自動車社会と言われます。東京で生まれ育った私は、都内を車で移動するという発想がなかったので、運転免許は持っておりません。酒を飲みますので、自己防衛でもあります。しかし、地方では、鉄道と車、高速バスは競争関係にあるようです。

 

特に北海道は、その様相が強いようです。札幌から網走・知床あたりまで、高速バスが運行されています。札幌・小樽、札幌・旭川等の『幹線』でも、鉄道よりバスの本数が多いくらいですから。新千歳空港・札幌市内間を結ぶバスは、『快速エアポート』よりも、数多く運行されています。 そんなJR北海道で、ひとつ発表がありました。札幌・網走を結ぶ特急『オホーツク』、札幌・稚内を結ぶ特急『宗谷』『サロベツ』が、運行本数が減り、運行区間が短縮されるようです。この特急、いわゆる電化区間外も走行するため、気動車つまり昔風に言えば、ディーゼルカーが運行されているので、スピードもかなり遅いですし、電力代もかかります。建前は、利用客が少ないを理由にするわけですが、実は車両が老朽化したことで、やりくりを工夫するのだそうです。

 

石北本線・宗谷本線の起点旭川駅からの運行にすることで、数車両を浮かせることができる計算です。これは、『新車両』を購入する財力がないからだと報じられていました。 特急オホーツク等に使用される車両は、32年経過しているそうです。家であれば、とうの昔にリフォームしていたでしょうし、35年ローンと言われるように、築30年もすれば、かなり物としての価値は減殺されているであろうことは否定できまん。

 

特に厳しい自然と向かい合う北海道です。それは傷みもするでしょう。でも、新しい車両を買えないとは……。順次廃車になれば、結局この特急の運命は……。 この『ひとりごと』でも書きましたが、今年北海道に初めて踏みれた新幹線。しかし、北海道新幹線の座席利用率は20%から30%と見込まれています。それなのに新幹線を通さなければならないのは、何かJR北海道、民間会社でありながら、経営に柵があるのかとも思えます。

 

いっぽうでは、不採算路線を理由に、この春根室本線釧路根室間の列車は、多く減便となって、根室・札幌間の日帰りは、不可能になりました。企業として利益にならない、しかし、道民の利便にならないことをやらざるを得ないのは、鉄道会社を私企業にしたことと、どのような関係になるのでしょうか。 JR北海道は、1民間企業です。しかしその歴史と公共性に鑑みれば、他のJRが協力して、あるいは航空会社に対する公的資金投入のように、政治の責任において支援することはできないのかと思います。

 

これまたいつも言う、共存共生の考え方、分配の必要性です。かつて政治の判断で、銀行に対する公的資金の投入がなされました。その結果蘇った銀行は、その御礼に、国民に対してではなく、これを立案遂行した政権与党に巨額の政治献金を行いました。

 

JR北海道だけではないのかもしれませんが、困ったところ、お金に苦しむところに政治の責任において資金を投入したならば、蘇った暁には、『見返り』があるかもしれませんよ。

 

あっそうか。利益誘導型の政治はしないとのことでした。でも、銀行と鉄道とどう違うのでしょう。また、東海道新幹線を運行するJR東海、首都圏を本拠とするJR東日本でも、政治は手を差し伸べないのでしょうか。遠い北海道のこと、何か他人事のように思ってしまうのが、首都圏に住む人間の冷たさです。

九州旅行が最大70%割引に!政府の九州支援策発表に寄せて。

2016年6月1日
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観光庁は先月末、熊本地震の復興支援策として、九州への旅行商品を、最大70%割引く助成を行うと発表しました。これは、政府が今年度補正予算で計上した熊本地震復旧等予備費7千億円の中から、180億円を充てることを閣議決定したことを受けての取り組みです。

政府曰く、「『九州の観光復興に向けての総合支援プログラム』を策定した。その目的は、『観光は、九州経済を支える基幹産業であり、観光産業への被害は、他の産業にも多大な被害をおよぼし、中小企業の経営や地域雇用にも深刻な影響をもたらしかねない』から」だそうです。

このこと自体はまことにごもっとも、遅きに失した感さえあります。消費税率アップの見送りを決めた翌日に、安倍晋三内閣総理大臣率いる政府は、「熊本地震は大震災』と認識されたようです。さて、これからです。九州に関係する知人が共通して言われるのは、「とにかく九州に来てください。地元の物を買い、飲食宿泊してお金を落としてください」でありました。人が来ることだけでも活気が生まれ、元気になるのだそうです。


人々が九州に行きやすくなるように、ツアー料金を割引く等の誘引は大切です。国の補正予算の中からお金が出ることが、とても意味があります。常々言うように、あらゆるところ、あらゆる手段方法により国家予算となったところから、困っている人や場所、弱っている人や弱体しているところにお金をを出すのは分配共存の論理を進めるもので、私が強く願う政策です。

これからの九州、梅雨そして暑い夏となっていきます。私のイメージする九州の夏は、博多祇園山笠と桜島の噴煙です。7月1日から15日朝までの博多祇園山笠については、きさらぎ法律事務所旧ホームページ『よかとこ九州』で、繰り返しご案内しました。今年も、山笠期間中、福岡博多に参上しますよ。また、鹿児島のシンボル桜島、夏になると風向きの関係で、錦江湾の対岸鹿児島市内中心部に、灰が降り積もります。


さらに暑い南国の夏になると言われます。そんな暑い九州、ぜひ皆さん行きましょう!

でも、暑いのは九州だけではないかもしれません。消費税で苦しめられている庶民は、今回の心から安倍晋三内閣総理大臣のご決断を歓迎できるでしょうか。社会保障費はどうなるの?それどころか赤字国債の発行残高は、大企業への減税をしてもいっこうに減らない中、参議院議員通常選挙前に配ると発表したひとりあたり現金30.000円の『財源』は、予備費を計上したくらいですから、今回の熊本地震の九州支援のように、本当に困っている貧困家庭の皆さまに対して、お金を分配して共存を図るべきではありませんか。そんな暑い声が聞こえてきそうなこの時期の九州支援策です。


頑張れ九州‼︎応援しています。

 

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