韓国駐在のアメリカ合衆国リパート大使が、ソウル市内のイベントホールで食事中、刃物を持った男に切りつけられる事件が起きました。
リパート大使は、オバマ大統領の側近で、この後ホールで、朝鮮半島の統一等をテーマにした講演を行う予定だったとされます。
男は、かつて韓国駐在の日本大使に対しても、竹島問題に腹を立て、コンクリートの塊を投げつけて有罪判決を受けた前科があり、この男が、いとも容易く会場に刃物を持って入れたことに、驚きを禁じ得ないと論評されております。
自己の主義主張と異なる意見考えを持つ者に対して、暴力を持って対抗することは、民主主義社会で最も忌むべき行為であります。これは『テロとの闘い』なんて大仰なことを言うまでもなく当然です。
負傷した大使の回復を願い、再発防止策を真摯に確立していただきたいものであります。
しばしば『危機管理』が論じられます。
韓国のあの事件は、危機管理以前の問題だと批判されているようです。
そしてこの事件が起きたのとときを同じくして、日本でも『発覚した』危機管理問題があるようです。
先週末国会では、発売された週刊誌に、妻子ある年下男性衆議院議員と、仲睦まじく歩いて路上でキスをした場面をショットされた衆議院議員である女性政務官が、野党議員から、衆議院予算委員会に出席を求められたところ、体調不良のため入院したと報じられました。
なんでもキスをした場面を撮影された当夜は、この政務官の直属の上司となる大臣が、辞任を発表した日であり、『危機管理』がなってないと野党は批判しているのだそうです。
大臣が辞任した日、すなわちキスをしたとされる日と、この危機管理問題が発覚した日まで、かなり時間が経過しているので、この政務官は、体調が急変したのでしょう。
それはそれとして、これは『危機管理問題』と言えますか?
あえて言うとすれば、バレテしまうような不倫をするなんて、この政務官の危機管理能力は?と言う論点なのではと思ってしまうのは、男女問題をしばしば扱う福本悟の捻くれた見方なのでしょうか?
大臣が辞任した日に不倫したあなたは、危機管理問題がなってない!なんて質問するのでしょうか?
国会でこんなこと?を取り上げる意味ありますかと問いたいです。ある野党幹部は、数にモノを言わせた政府与党の奢りだと批評しましたが、『こんなこと』、奢りも何も道徳的にも、あるいはこの相手となった年下男性の奥さんを傷つけたとすると、法律的にも許されないことは明らかであります。
逃げる方も追いかける方もどうかと思います。
これこそ危機管理以前の問題だと考えます。 以前、国会や議院委員会でのヤジが品位を欠くとの議論がありました。
質問と回答も品位を欠く内容をテーマにして欲しくはないと思う私は、国権の最高機関である国会に対して、過度な期待をしていることになるのでしょうか?