首都圏の水不足の解消を願いつつも、大雨に注意を要するまだ暑さが残るお盆明けです。

2016年8月19日
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今年は、台風の発生が遅いと言われていたところ、台風6号と7号が、相次いで関東地方に接近し、東京では久しぶりに雨となりました。さて首都圏の水がめはどうかなんて勝手なことを考えておりましたら、台風7号は、関東から東北地方をかすめて、北海道に上陸しました。今年初の列島へ上陸した台風7号、北海道へ直接上陸した台風としては、23年ぶりとなるそうです。

東京が雪に弱いように、北海道は、台風対策は大丈夫でしょうか。特に農作物にとってとても大切な時期、とても気になります。この台風7号、関東地方に近づくにつれて、気圧の低下が収まったかと思いきや、関東から東北地方に向かった途端、勢力を維持したまま一気に速度を上げたので、台風に慣れていない地域で、大きな被害が起きていないことを願うばかりです。

台風が去ったというか、通らなかった東京では、気温がどんどん上がり、関東地方では、39°Cとか38°Cを記録した場所が続出しました。そして相変わらず西日本では酷暑続きです。


日本列島が亜熱帯になったのではなんて毎年言われるようになり、返って沖縄のほうが過ごすやすいとも、観光に行った方はいわれます。そしてこのところ北海道は悪天候続き、台風が直にやってくるなんて、地球はおかしくなっているのではと、不安がささやかれる状況です。

台風が去って、高温となった関東地方ですが、昼間青空になったのに、夜間は、記録的短時間大雨情報が発令されました。都内多摩地区でも、翌朝降雨の跡が残っていて、少し驚きました。

『記録的短時間大雨情報』とは、数年に一回程度しか発生しないような短時間の大雨を観測、解析した場合に、現在の降雨が、その地域にとって災害につながるような、稀にしか観測しない雨量であることを知らせるために発表されるそうです。

こんなときは外に出ず、災害に巻き込まれないように、特に注意しなければなりません。台風への備えは、昔からいろいろ案内されています。『雨くらい』の感覚では、このところのゲリラ豪雨や記録的短時間大雨のときに、思わぬ被害を受けることがありえます。大雨による洪水や浸水の危険があるので、河川や用水路に近づかないことはつとに言われます。


流れが速いので、そんな場所に近づかないのは当たり前と言えそうですが、都心でも危険はあるのです。

例えば溢れた水で側溝の蓋が外れているのに気づかず、流された例はあります。また、都会の道路でよく見られるアンダーパスには近づかないことです。これは、鉄道や道路が立体交差している地下式の場所のことで、ここに水が溜まって、車が水没する例は、毎年のように報告されています。さらに突発的に発生す大雨により、地下施設が水没することもありました。


数年前、都心の地下鉄の駅が水没して機能麻痺したことを思い出します。階段から流れた水により、地下にある店舗があっという間に冠水して、逃げ遅れた方の悲劇も知られています。そうです。都市部都心でも、雨からの危険に晒されているのです。


雨による直接受けた被害ではなくても、少なくない影響が出ます。特に今回は、台風が去った直後だけに、『なんで?』と驚き、隙がないようにしたいものです。今私は、東京駅にいるのですが、東北新幹線や常磐線が夜間未明に不通になっていて、多くの人たちが困っておりました。「だって台風は、昨日でしょう」と会話されていました。


栃木県宇都宮市では、未明の午前3時ころには、1時間に110ミリにも達するする猛烈な雨となったと報じられていました。これでは点検その他で、翌朝ダイヤが乱れても仕方ないですね。

台風一過の青空なんて言われました。それは被害がなければ言えることです。このところ雨上がりの街に、虹がかかっている様子がしばしば見られると思いませんか。恵みの雨とも言われるごとく、雨がなければ生きていくことはできません。


また、雨は嫌なものを流してくれます。でも、付き合い方を間違えると、ときに大きな反動を受けることがあります。しっかり備えて憂いなきようしたいものです。そして、きれいな虹が現れると良いですね。台風シーズンを前に、思ったことを書きました。みなさんお気をつけて。